教えてくれたのは……株式会社カムアクロス
創業30年の傘メーカー。自社ブランド「monaka(モナカ)「Soluna(ソルナ)」をはじめ、さまざまなブランドでメイド・イン・ジャパン品質の洋傘を手掛ける。傘づくりを担うのは、“なにわの名工”の長年にわたる技術指導を受けた熟練の職人たち。伝統的な技法による傘づくりにこだわり、現在も多くの工程を職人による手作業で仕上げている。
傘を長持ちさせるための4つの基本ケア
傘を長く愛用するためには、日頃のケアが欠かせません。なにげない行為が、じつは傘の骨や生地の劣化を早める原因になっていることもあるため注意が必要です。まずは、傘を長持ちさせるために知っておきたい基本ケアについて見ていきましょう。
1. 開く前に軽く振って生地をほぐす
傘を開くとき、いきなりバッと勢いよく開いていませんか? 無理に開こうとすると、傘の骨に負担がかかりやすくなり、骨が折れたり変形したりする原因になるため注意が必要です。
骨への負担を減らすためには、開く前に傘を軽く左右に振って、生地をほぐしておく方法がおすすめ。特に折りたたみ傘は、その名の通り生地が折りたたまれているぶん、開くときの負荷が大きくなりがちです。念入りにほぐすことで、長持ちにつながりますよ。
2. 水を切るときは「振る」より「開閉」
濡れた傘の水を切ろうとして傘を強く振ったり、ぐるぐる回したり、地面をトントンしたりする行為も、傘を傷める原因になります。骨やシャフトに余計な負担をかけてしまうと、故障につながる恐れがあるため注意が必要です。
傘の水を切るときは、傘を激しく振るのではなく、「開く」「閉じる」を数回くり返す方法がおすすめ。このやり方でも十分に雨水を落とすことができ、傘への負担も抑えられます。
3. 使用後は陰干しで完全に乾かす
傘を濡れたまま放置すると、骨のサビや生地の傷みを招く原因となります。使い終わったら、風通しのよい場所で傘を開き、完全に乾かしてから収納しましょう。
ただし、傘を直射日光に当てると生地の色あせにつながることがあるため注意が必要です。乾かす際は、浴室や軒下など、風通しのよい場所で陰干しをしましょう。
特に湿気がある日に、傘を閉じたまま放置すると、生地の傷みやサビが進みやすくなります。お気に入りの傘を長く使うためにも、使用後はしっかり乾かす習慣を心がけましょう。
4. たたむときは生地に直接触れすぎない
傘をたたむとき、生地をぎゅっと握りながら巻いていませんか? 手の皮脂が生地表面に付着すると、撥水加工が傷みやすくなるため注意しましょう。
ネームバンドをうまく活用して、できるだけ生地の表面に直接触れないようにたたむことで、撥水効果を長く保つことができます。気になる場合は、手袋を着用してたたむとよいでしょう。
【もっと知りたい!】傘の定期メンテナンスと避けるべきNG行動
傘の撥水効果を取り戻すメンテナンス
傘を長く使っていると、少しずつ水を弾きにくくなっていきます。汚れを落とすことで本来の撥水性が回復する場合もあるため、まずは傘を開いてシャワーの水をやさしくかけ、洗剤は使わずに生地の表面を洗い流しましょう。
汚れを落として乾燥させたら、仕上げに市販の撥水スプレーを生地全体にまんべんなくスプレーすると、雨を弾きやすい状態を保ちやすくなります。
傘を傷めてしまうNG行動
傘を杖代わりに使ったり、強風の中で無理に使用したり、車内に長時間放置したりすると、骨や生地に大きな負担がかかり、破損の原因になるため避けましょう。
また、木や竹、アクリル製の持ち手は、ハンドクリームや日焼け止めなどが付いた手で触れると、変色や色落ちの原因になることがあるため注意が必要です。
日ごろから傘の正しいお手入れを心がけよう
お気に入りの一本を長く愛用するためには、骨や生地への負担をできるだけ減らすよう、日頃から正しい使い方やお手入れを心がけることが大切です。今回ご紹介したポイントは、どれもすぐに実践できるものばかり。ぜひ今日から取り入れて、傘を良い状態で長く使い続けましょう。




