成分が気になるのは、当然のことです

SNSを見ていると、洗濯洗剤についてさまざまな情報が流れてきますよね。肌のトラブルを経験していたり、赤ちゃんを育てていたりすれば、そうした情報に敏感になるのはとても自然なこと。ご家族のために「何がいいんだろう」と調べるのは、相手を大切に思っている証拠だと思います。
だからこそ、洗剤を選ぶ前に、まず知っておいてほしいことがあります。
洗濯洗剤が洗うのは「肌」ではなく「衣類」
洗濯は、"衣類"を清潔にするために行いますよね。つまり洗濯洗剤は、肌を洗うものではなく、衣類についた汚れを洗うものです。

衣類には、汗や皮脂などの汚れが日々つきます。落としきれなかった汚れは、次に着るときにも衣類に残り続けます。汚れが残った不衛生な状態は、黄ばみやニオイ、雑菌が発生する原因にもなります。
だから、清潔な衣類を身につけること。これも「肌へのやさしさのひとつ」だと私は考えています。
見直してみてほしい3つの習慣
習慣1:「マイルドすぎる洗剤」を選んでしまう
敏感肌の方ほどマイルドな洗剤を選びがちですが、実はそれが常に正解とは限りません。しっかり汚れを落とすには、一定の洗浄力が必要です。
でも、「界面活性剤って肌に悪いんじゃ……」「洗浄力が高いと肌への刺激が強くて不安」と思うかもしれません。実は、肌にやさしいイメージのある石けんも、界面活性剤のひとつ。界面活性剤とは、水と油をなじませて汚れを落とす成分の総称で、怖い成分ではありません。
そして、私たちプロからすると、洗濯洗剤の成分は「衣類に残さない」が前提なんです。残った汚れではなく、残った成分を心配されるのは、実は少し不思議な感覚です。汚れも洗剤成分も、衣類に残さないためにどう洗うか。それを考えてほしいんです。
習慣2:すすぎが1回になっている
「洗濯」という字は、「洗って、すすぐ」と書きます。洗うだけではなく、「すすぎ」が、じつはとても重要なんです。

すすぎが足りないと、洗剤も汚れも衣類に残ったまま。すすぎ1回の設定にしている方は、まず2回に変更してみましょう。肌トラブルで悩んでいる方は3回に。私の経験として、それだけで「変わった」と感じる方はとても多いです。
習慣3:洗濯槽のお手入れをしていない

洗濯槽の裏側には、洗剤の残りや汚れが蓄積し、カビや雑菌が繁殖します。衣類をどれだけ丁寧に洗っても、洗濯槽が汚れていては清潔な洗い上がりにはなりません。
月に1回程度、定期的にお手入れするのがおすすめです。
「お肌にやさしい」にはいろいろある
肌のために低刺激な洗剤を選ぶのも大切な方法ですが、「衣類を清潔に洗うこと」もまた肌を守るアプローチです。
「この洗剤のせいかな?」と思ったとき、洗剤を変える前に、まず洗い方を見直してみてください。今日お伝えしたことを、少しでも取り入れていただけたらうれしいです。

