1お風呂グッズは浮かせる
こんにちは。知的家事プロデューサーの本間朝子です。お風呂場はぬめりやカビが発生しやすい場所ですよね。一度カビが生えてしまうと落とすのが大変です。そこで、それを防ぐためにまず見直していただきたいのは、お風呂場にあるものを直置きしないこと。お風呂の椅子や風呂おけ、掃除グッズなどはなるべく床に直置きせず、浮かせるようにしましょう。掃除グッズや風呂おけはS字フックや吸盤を利用して吊るし、お風呂の椅子はふちにかけられるタイプのものに変えると水切れがよく、清潔を保てます。
浴室内に置いておく掃除グッズは、使用頻度が高いものだけに厳選するというのも大事。普段使っていないアイテムを見直して減らしましょう。抗菌タイプのものを使うのもおすすめです。
2シャワーは座って浴びる
立った状態でシャワー浴びる人が多いと思いますが、そうすると浴室の壁や天井など、2メートルもの範囲に皮脂や石鹸かすが飛び散ってしまいます。シャワーは座って浴びるだけで汚れる範囲が狭まり、掃除がぐんと楽になります。これは1人で行っても意味がないので、家族の皆さんにもシェアしておくといいですね。
3窓やドアを閉めて換気扇をまわす
お風呂場は湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい環境です。最後に使う人が全部水気をとれれば理想ですが、それも大変! それよりも、乾きやすいお風呂場にするという方が現実的です。
換気というと、窓やドアを開けて換気扇をかけていれば早く乾くと思っている方が多いのですが、それは実は間違い!
窓を開けて換気扇をまわしても、窓のまわりだけで空気がまわってしまうので、天井や壁に空気が行き渡らず、その部分にカビが生えやすくなってしまいます。
また、ドアを全開にすると、今度は脱衣所に湿気が流れ、脱衣所の壁や天井にカビが生える原因に。ドアも窓もきっちり閉めて換気扇をかけるのが正解です。ただ、換気扇には浴室内の湿気を外に出すという機能しかなく、湿度の低い空気を取り込む入口がいります。そこで、ポイントになるのが、浴室扉の下にあるスリットです。空気の入り口を作るためにはここを開けておくことが重要!
ただし、ここはほこりがたまりやすい場所なので、きちんと空気が通っていないというお宅が多いです。歯ブラシや綿棒も届かず掃除しにくい構造になっているので、100均で売っている急須注ぎ口ブラシを使うのがおすすめですよ。まめに掃除できないという方は、専用のフィルターがあるのでそれをつけるのも◎。
スリットがないタイプの浴室ドアの場合は、お風呂場のドアを5cmだけ開けて換気扇をかけましょう。給気は小さく、排気を大きくするのがコツですよ。
4お風呂の予防掃除におすすめのグッズや洗剤
浴室ドアのスリットのホコリ予防に
排水溝に置いておくだけ。わさび由来の成分で、気になる排水口のぬめりを予防してくれます。2ケ月に1度くらい交換すればいいだけなので楽ちん。
お風呂のカビは生える前に防ぐ!
ゴミ受けをステンレス製に
お風呂場のカビは、生える前に対策を! 水を入れると銀イオンの煙が発生し、天井などにひそむ黒カビの原因菌を除菌してくれます。定期的にこれを使うことで大変なカビ取りという作業をしなくてよくなるのは本当に助かりますよ。
ぬめりが出やすいプラスチック製のゴミ受けは掃除をするのが大変なので、そもそも変えてしまうというのも手。これはステンレスなのでぬめりも出ず、髪の毛やゴミもするっと取れるので扱いがとても楽です。
汚れをつきにくくしておくこと、そして正しい換気をすることで、負担のかかるお風呂掃除もぐっと楽になりそうですね。水切れのよい環境に変えて、清潔なお風呂場をキープしましょう。
教えてくれたのは:本間朝子さん(知的家事プロデューサー)
自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案し、メディアや講演等を通じて提案している。TV、雑誌、ラジオ出演、講演多数。著書『写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)『ゼロ家事』(大和書房)『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)ほか多数。11月27日に新刊『「ざんねんな片づけ」から抜け出す本』(王様文庫)を出版。
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現在、インターネット上で仲間と交流を深めながら、掃除や片づけ、作りおきなどにチャレンジするオンラインコミュニティ「家事トモ☆サロン」を運営中。メンバー同士の家事アイデアもシェアできる会となっています。現在は満席ですが、2月にメンバーの再募集をスタート。詳しくはHPのお知らせに掲載しています。オフィシャルサイトをチェックしてみてくださいね。
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