落ちにくい汚れを作らない「予防掃除」
こんにちは。知的家事プロデューサーの本間朝子です。昨年は家族が家にいる時間が多く、年末の大掃除も大変だったのではないでしょうか。特に、こびりついてしまった汚れはきれいにするまでが一苦労。大掃除に限らず日々の掃除が面倒なのも、汚れを落とすのに労力がいるからです。
落ちにくい汚れの正体はずばり、ホコリ! たかがホコリと放置していると、空気中の水分や油分と混ざってしつこい汚れとなってしまいます。そうなる前に、ホコリがつきやすい場所を予防しておくことが大事です。「汚れが気になってから掃除を頑張る」のではなく、「そもそも掃除をしなくて済むように、汚れないようにしておく」という風に発想を変えてみませんか。
具体的にどこをカバーする?
コツは汚れがつかないようにカバーすること。大掃除でなかなか汚れがとれずに大変だった箇所を一つ一つカバーしていきましょう。
●フライパンを「油はねガード」で包む
調理中の油は2mほど飛ぶといわれています。油が飛び散るたびに掃除するのは大変! そこで「油はねガード」を使いましょう。オススメは100円ショップで売っているアルミタイプのもの。三方を囲むような1口タイプのものを選んで。私は1か月に1枚のペースで使っています。常にコンロの上に置いておくのは見栄えがよくないので、使わないときは畳んで、フライパンや鍋と一緒にしまっておきましょう。
●リモコンはフタ付きのカゴに
静電気でほこりがつきやすいリモコン類。複数あるリモコンの中でも、使うのはごく一部ですよね。毎日頻繁に使わないものは、フタ付きのかごの中に入れてほこりをつかないようにしておきましょう。使う場所の近くに置いておけば、使用する際も面倒ではありません。
●冷蔵庫の上にはラップをしく
ほこりと油でベタベタ汚れがついてしまう冷蔵庫の上。普段見ていないだけに、たまった汚れは相当がんこです。しかもがんばって拭き掃除をしてもまたすぐに汚れがついてしまいます。そこで、きれいな状態をキープするためにラップをしいて汚れを予防! 定期的にラップを取り換えるだけでいいので掃除の必要性がなくなりますよ。
●洗濯ホースにラップをぐるぐる巻き
洗面所はほこりがたまりやすく、さらに湿気があるとその水分とほこりが混ざり合ってしまい、洗濯ホースの細い溝の部分に入りこんでしまいます。そこでホースをあらかじめラップでくるんでおきましょう。冷蔵庫と同様に、ラップを取り換えるだけでいいので簡単です。
ほかにも、サッシにマスキングテープを貼ったり、チェストなどの低い家具の上には布をしくなどもおすすめ。また、キッチンツールは出しっぱなしの人が多いと思いますが、使用頻度が高いものだけに限定して。毎日のように使うツールならそのつど洗いますが、頻度が低いものは普段洗わないので油汚れがこびりついて取れにくくなってしまいます。掃除する個数を減らすためにも、普段あまり使わないキッチンツールは引き出しにしまっておきましょう。
教えてくれたのは:本間朝子さん
知的家事プロデューサー
自身が仕事と家事の両立に苦しんだ経験から、家事の効率化に役立つメソッド「知的家事」を考案し、メディアや講演等を通じて提案している。TV、雑誌、ラジオ出演、講演多数。著書に『写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)『ゼロ家事』(大和書房)『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)ほか多数。11月27日に新刊『「ざんねんな片づけ」から抜け出す本』(王様文庫)を出版。
NEWS
現在、インターネット上で仲間と交流を深めながら、掃除や片づけ、作りおきなどにチャレンジするオンラインコミュニティ「家事トモ☆サロン」を運営中。メンバー同士の家事アイデアもシェアできる会となっています。現在は満席ですが、2月にメンバーの再募集をスタート。詳しくはHPのお知らせに掲載しています。オフィシャルサイトをチェックしてみてくださいね。
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ほこりや油汚れは、放っておけばおくほど掃除が大変になってしまいますよね。大掃除をしてせっかくきれいな状態にしたのなら、この1月がチャンス。今月中にカバーできるものにはカバーをしておきましょう。普段の掃除の手間も省け、1年後の大掃除が劇的に楽になりますよ。
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