【週末の作り置き】「目にも鮮やかなデトックス」 菜の花と重ね煮のアレンジ料理

料理・グルメ

 菜の花のスープ

2021.02.20

自然食料理研究家の山田 直です。今週は、色鮮やかな菜の花と基本の重ね煮のアレンジ料理をご紹介いたします。

広告

春の到来を告げる黄色い菜の花。見ているだけで、寒さで固まっていた気持ちが和らぎますよね。そして春のデトックスには欠かせない食材です。

春は少し苦味のある食材が食べたくなりますよね。

苦みは胃を活性化させ、不要なものの排泄を助けると言われています。また豊富に含まれているβ−カロチンは免疫力を上げ、粘膜や皮膚を健康に維持し、喉や肺などの呼吸器系統を守るそうです。花粉やアレルギーが強くなるこの季節に必要な栄養素です。

菜の花は加熱しすぎると味、食感、栄養も落ちるので、さっと調理して基本の重ね煮と合わせることで、お互いの旨味を引出します。重ね煮をストックして毎日たっぷりいただきましょう。

基本の重ね煮材料にんじん・玉ねぎ・きのこの基本の重ね煮。

 

基本の重ね煮

基本の重ね煮この作り方を覚えておくと、アレンジも簡単で料理の幅が広がります。

今回は「基本の重ね煮」がもとになります。

【材料】

・塩‥‥‥‥‥‥‥    少々
・にんじん‥‥‥‥    150g    細めの千切り
・玉ねぎ‥‥‥‥‥    400g      細めのスライス
・きのこ‥‥‥‥‥    200g      スライス※
・塩‥‥‥‥‥‥‥    少々
・差水‥‥‥‥‥‥  50cc

※しいたけ・エリンギ・えのき・しめじなど、きのこを何種類か混ぜると味わいが増します。えのきは半分にカットして手でさき、しめじも大きければ手でさきます。

【作り方】

1:3本指で塩をひとつまみ鍋底に振り、きのこ→玉ねぎ→にんじん→の順に重ねてから、上にもひとつまみ塩を振る。
2:鍋に沿って差水をしてから蓋を閉め、極弱火にかける。
3:10分〜15分ほどして、良い香りが立ってきたらにんじんを食べてみて、ある程度柔らかくなっていたら、そっとかき混ぜて出来上がり。
4:タッパーなどに移して冷まし、冷蔵庫で保存する。

※3~5日くらい保存可能です。
※使い切れない時は小分け冷凍し、そのまま味噌汁などに使えます。 
 (冷凍の場合1ヵ月程度保存可能)

重ね煮出来上がりベーシックな重ね煮。とにかく使いやすく、旨味のバランスも最高です。

ー Let's arrange ー
出来た重ね煮を使ってアレンジをしていきましょう。                                           

菜の花のペペロンチーノ

菜の花のペペロンチーノ重ね煮と合わせれば、パスタやうどんに使える簡単ペペロンチーノに。

【材料2人分】

・基本の重ね煮‥‥‥100g
・菜の花‥‥‥‥‥‥1束 100g位 4cm幅カット
・にんにく‥‥‥‥‥1片 みじん切り
・鷹の爪‥‥‥‥‥‥適量 輪切り
・オリーブオイル‥‥ 大さじ1
・酒‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
・塩‥‥‥‥‥‥‥‥小さじ1〜1と1/2
・こしょう‥‥‥‥適量

【作り方】

  1. フライパンにオリーブオイルを引き、にんにく・鷹の爪を弱火で香りが立つまで炒め、酒を入れます。(はねるので注意)
  2. 菜の花を茎→葉の順番で3分くらい炒めます。
  3. 重ね煮を入れ軽く炒め合わせたら、塩こしょうで味を整えて出来上がり。

 

菜の花のおにぎり

菜の花のおにぎり見た目も鮮やかな菜の花のおにぎり。重ね煮が味のからみを助けます。

【材料2人分】

基本の重ね煮‥‥‥50g
ごはん‥‥‥‥‥‥200g


(調味料)
じゃこや小海老‥‥小さじ2
すりごま‥‥‥‥‥小さじ2
しょうゆ‥‥‥‥‥小さじ1
手塩‥‥‥‥‥‥‥少々

【作り方】

1:ボウルに重ね煮と調味料を入れ、よく混ぜ合わせます。
(重ね煮が太い場合は食べやすくカット)
2:ごはんを入れ、さらによく混ぜ合わせます。
3:手水に手塩を軽くつけ、2個分のおにぎりを握ります。
4:お好みでのり・かつお節・たたき梅などを加えても美味しいです。

あさりと菜の花の豆乳スープ

あさりと菜の花のクリームスープ小麦粉もバターも使わずにコクのあるスープに。菜の花の爽やかな苦味が引き立ちます。

【材料2人分】

・重ね煮‥‥‥‥150g
・菜の花‥‥‥‥1束 100g位 茹でておく
・あさり‥‥‥‥1パック
・酒‥‥‥‥‥‥大さじ3
・豆乳‥‥‥‥‥‥400ml
・白みそ‥‥‥‥‥大さじ2と1/2
・塩こしょう‥‥‥  適量
・オリーブオイル‥‥適量 


【作り方】

1:菜の花は1分半くらい軽い塩水でゆでてザルにあげ、水を軽く絞って4cmくらいの幅で切っておきます。
2:砂抜きしたあさりと酒を鍋に入れ蓋をして、中火であさりのふたが開くまで蒸します。飾りつけ以外のあさりの身はむいておきます。
3:鍋で豆乳を沸騰させないように中弱火で温め、2のあさりと汁・重ね煮・菜の花を入れ一煮立ちさせます。
4:火を止め白みそを溶かし、出来上がり。塩こしょう・オリーブオイルで調整していただきます。

まとめ

菜の花

菜の花はアブラナ科の花の総称で、いろんな種類があります。ブロッコリーの菜の花はほのかに甘く、アスパラの菜の花は茎が美味で、からしなのそれはやはりピリッと辛い。紅菜苔は茎が赤紫で鮮やかですね。それぞれの味、食感、色味を試してみるととても楽しく菜の花料理をアレンジできると思います。

暖かい日は、菜の花のおにぎりを持ってお出かけも春らしいですね。是非、春の重ね煮をお試しください。

春の重ね煮WS お知らせ

重ね煮WS

ZOOMを使った、オンラインでの重ね煮料理教室を開催いたします。実際の重ね煮がどんな具合で作られるかを確認でき、疑問点も質問していただけます。後日録画も配信いたしますので復習もバッチリです。

今回は春の旬、竹の子を使った重ね煮。それぞれのご家庭でオンタイムで調理を進め、心を落ち着かせる「食べる瞑想」も練習していきます。重ね煮始めてみたい方、自己流でよくわからないと思っている方も、是非この機会にご参加ください。

【日時】3月6日(土)11:00〜13:15

【料金】3500円 ※後日のアーカイブ配信視聴のみ 3000円

【詳細・お申し込み】
https://kasaneni-meisou.peatix.com/

※前回のWSの様子はこちらから確認いただけます。
    ▼

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告

著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告