「疲れやすい」意外な原因は朝にあった?50歳目前の料理家が「たんぱく質朝ごはん」チャレンジを続ける理由

料理・グルメ

2021.09.13

すぐに疲れる、朝は起きられない&夜も起きていられない…もしかしてそれは「隠れ栄養失調」かもしれない? 料理研究家の田内しょうこさんが始めた、朝ごはん改革「タンパク質を朝ごはんで摂るチャレンジ」をご紹介!

広告

みなさん、朝ごはんはしっかり食べていますか?

料理家の田内しょうこと言います。「saita」で、「もうすぐ50歳……_というコラムも担当しています。突然ですが。私はいま「朝ごはんでたんぱく質をしっかりとるチャレンジ」に取り組んでいます。朝ごはんを食べる、という当たり前のことをして「チャレンジ」だなんて大げさですよね。ですが、実は私、朝にはあまり強くなくて朝ごはんをしっかり食べるのが元々は苦手なのです。

朝食出典:stock.adobe.com

それでも『働くおうちの親子ごはん〜朝ごはん編』という本も以前には出版したくらいで、子どもたちには「朝ごはんが大切だから」と頑張って食べさせてきました。が、自分はといえば、子どもたちの残したものを少しつまむくらい。それ以外はコーヒーとヨーグルト、またはコーヒーとトースト。ある時期には、ジュースだけで自己流の半日断食をしたり。なんとなく慌ただしく落ち着いて朝ごはんの時間をとらないままに朝の家事をしてメールチェックをしたらそのまま仕事を始めてしまい、気づいたら「あらもう昼……」なんてこともしょっちゅうでした。

そうこうするうち40代後半になり50歳も目前になった最近、夕方にぐったりと疲れるようになってきました。以前のようにもうひといき頑張れない。やろうと思っていることがまるで予定通りに終わらない。本を読もうにも根気がない。パソコンやスマホを開けてもSNSをする気力さえ起こらない。朝は起きられないし夜も起きていられない。「ないない」のオンパレードで、途方に暮れるばかり。何とかしたいともがきながらも、もう年齢的に仕方ないのかな、と諦めかけていました。

考える 女性出典:stock.adobe.com

そんなときに知ったのが「隠れ栄養失調」という言葉でした。中高年の女性に見受けられる症状で、家族のごはんを作るだけで満足してしまうのか、自分は実はきちんと食べていなくて気づいたら栄養が足りなくなっているということが多いのだそうです。たんぱく質とミネラル分の不足が特に顕著でとにかく疲れやすく無気力になるのが特徴だとのこと。

私、もしかしてこれなのでは……? よくよく考えたら、肉を食べる量は以前よりもぐっと減っている上に「食べて」とさらにそこから半分を子どもに回す始末。かといってベジタリアンのように肉魚抜きを前提にした栄養バランスを考えているわけではないので、ただ肉や魚を減らしたらたんぱく質が足りなくなるのも当然です。

思えば、子どもが生まれて、子どもにごはんを食べさせながら自分はお米やおかずを立ち食いする、なんて生活を始めてから18年。自分のためだけのごはんをきちんと考えたことはありませんでした。ずっと子どものごはんの心配をしてきたけれど、50歳に近づいていくいま、ちゃんと自分も構ってあげなくちゃいけないかも。そう思ったときに自分のごはんのことを集中して考えられそうなのは朝ごはんかなと思ったのです。

朝日出典:stock.adobe.com

「なんだか疲れやすい」というのは多くの女性の共通の悩みだったのか、「たんぱく質強化朝ごはんを始めたよ」とSNSで投稿しはじめたところ「どう?効果はある?!」とよく質問を受けるようになりました。

3ヶ月以上続けてきた現在の感覚から言うと。

効果はあります! 

疲れやすくなっていたのが、以前のようにムリがきくようになり、遅れがちだった仕事も少しずつ取り戻せて来ました。いまの私は「朝ごはん、きちんと食べてるから頑張れるはず」と自信すら持っています。

これから週にいちど、私の食べている朝ごはんをご紹介していこうと思います。朝ごはん、私もいい加減になってるかも……、最近疲れやすいかも……、と心当たりのある方。ぜひ私と一緒に朝ごはん強化生活、頑張ってみませんか。

たんぱく質を朝ごはんでとるぞ、と決心した日の朝ごはん

タンパク質朝ごはんたんぱく質を朝ごはんでとるぞ、と決心した日の朝ごはん

◎自家製鶏ハムサラダ
 (パプリカ甘酢炒め、ブロッコリースプラウト、サニーレタス)
◎チーズ入りトマトオムレツ

 (フィンランドの黒パンにのせて)
◎自家製グラノーラのせヨーグルト


黒パン(ライ麦)グラノーラ(オーツ麦)で鉄分補給も完ぺきです。

次回からは、実際どんな朝ごはんメニューなのか、簡単な作り方やポイントなどをお伝えしていきます!

広告

著者

田内しょうこ

田内しょうこ

「働くママの時短おさんどん料理」「育休復帰のためのキッチンづくり」「忙しいワーキングマザーのための料理」「子育て料理」をテーマに、書籍や雑誌、ウェブサイトで発信。出張教室やセミナーのほか、食と子育て関連の情報発信を行う。著書に『時短料理のきほん』(草思社)、『働くおうちの親子ごはん』(英治出版)、『「今日も、ごはん作らなきゃ」のため息がふっとぶ本』(主婦の友)などがある。

気になるタグをチェック!

saitaとは
広告

人気記事ランキング

ランキングをもっと見る