背中のシルエットがだらしなくなる原因
後ろや横から見たボディラインがたるんでいたり、ブラジャーの上にお肉が乗っかったりする原因は、単なる食べ過ぎや運動不足だけではありません。
本来、正しい姿勢で歩く・持ち上げる・引っ張るといった動作をすることで、背中の筋肉が使われて、自然とスタイルは引き締まるもの。ですが背面の筋肉を鍛えるどころか、使い方がわからない女性が多く、使われるべき筋肉が眠ってしまっている状態で放置されていることが多いのです。
いまのままにしておくと、筋肉は衰える一方。そこへ食べすぎや運動不足が重なれば、背中に余計な脂肪がつきはじめ、見た目はさらに悪くなっていきます。
背中が衰えると、将来寝たきりになる可能性も
背中は、僧帽筋・大円筋・広背筋・脊柱起立筋といった筋肉がメインとなって構成されています。これら全ての筋肉は本来、日常生活でも頻繁に使われるべき部位です。
上の写真をみてわかるように、背中の筋肉は腕などに比べて広範囲にわたって身体を支えています。これらが上手く使われていないと、筋肉が使われることによって燃やされる脂肪の量も減ってしまい、基礎代謝も下がります。さらに、見た目が悪くなるだけでなく、筋肉が弱ると姿勢を支えることができなくなり、将来的な肩こりや腰痛の悪化も招きかねません。
腰痛が進行し放置することで、脊柱管狭窄症などを引き起こす可能性もあります。日常生活に支障が出る状態まで進行すると、寝たきりになってしまう例もあるほどです。将来そうならないためにも、いまから日常的に背中の筋肉を使うようにしておきましょう。
スフィンクスのポーズをご紹介
スフィンクスのポーズは道具も必要なく、狭い場所でも行うことができます。ベッドの上で簡単に挑戦できるので、気軽に試してみてください。
- 床(または布団)にうつ伏せになり、両手はおでこの下にセットする。
- 足は腰幅に広げ、かかとが外側へ開いて倒れないよう天井へ向ける。
- 手のひらは床に向け、息を吸いながら胸を持ち上げ顔をあげる。
- 肘の真上に肩がくるようにし、脇をしめて腕の位置を調整する。
- ポーズをキープしたまま3~5呼吸くり返す。
- ゆっくり息を吐きながら、1の状態まで戻る。
時間や体力に余裕があれば、1~6までをもう1セット繰り返します。
もちろん、普段からトレーニングをしているという方はメニューに組み込んでもOKです。入浴前後のストレッチ習慣に取り入れるのも良いでしょう。
ポイント
スフィンクスのポーズでは、肩がすくみ、無理に身体を反らせようとすると背中以外の場所に負担がかかってしまいます。耳と肩は遠く離すように意識して、首は長く保ちましょう。
はじめのうちは無理せずに。日常的にポーズを続けることで、だんだんと背面の筋肉を使う感覚がわかってきて、自然と上体も持ち上がるようになってきますよ!
まとめ
背中の筋肉が使われないままになってしまうと、後ろ姿がだらしなくなるだけでなく、将来的に寝たきりになる可能性まで出てきてしまいます。今回のポーズは、難しくない・疲れない・狭くてもできる、誰でも挑戦しやすいポーズです。元気に高齢期を迎えるためにも、いまからやっておいて損のないポーズです!