これからを有意義に生きるための整理
終活とは人生の終わりを見つめることで、今をより有意義に生きるために行うものです。体力のある40代から終活を行うと、早いうちから老後の不安が払拭でき、安心を得られるというメリットがあります。自分がいなくなった時のためというより、老後に備えて環境を整えておく側面もあります。40〜50代を逃してしまうと、考える・作業する・新たに始めるなどが加齢と共に億劫になり、そのしわ寄せが子どもにいってしまいます。身軽に動けるうちから、ゆるりと始めるのがオススメです。
エンディングノート、40代で何書くの?
最も手軽に始められる終活といえば、エンディングノート。これまでの人生の振り返りや人生の終え方、亡くなった後の手続きに必要となる情報を記録・整理しておくノートです。情報だけでなく、自分の思いも伝えることもできます。法的な効力はありませんが、万一の際には、必ず家族の助けになります。
具体的には、以下の内容を記します。
- 基本情報(生年月日、住所、本籍地)
- 銀行やクレジットカード、不動産、保険・年金などの資産
- 葬儀・お墓の希望
- パソコンやスマートフォンについて
- 親族や友人の連絡先
- 告知や延命処置の有無
その他、家族や友人へのメッセージ、自分史も記しておくと、遺された大切な人たちの心のケアにも繋がります。
続きまして、身の回りの整理をしておくメリットをお伝えします。
自分が暮らしの主人公になるための整理
身の回りの整理に関しては70代に入る前までに、自身で管理できる量の「物」で暮らせるようになるのが目安です。暮らしを自分自身で管理すること自体が、健康維持や認知症予防などに繋がると考えられています。高齢になってから、物が多すぎるとどうなるでしょう。必要な物に手が届かない、物につまづいて骨折や寝たきりになるリスクもあります。さらに高齢でなくとも、急な病気や怪我は起こり得ます。これからどんな人生を生きたいのか、その理想の人生に今ある「物」たちは必要なのかを考えてみましょう。
親の前に、まずは自分から!
40代の終活は、決して早すぎるということはありません。むしろ、40代で終活をスタートさせることで、さまざまなメリットがあるのです。40代の親世代といえば、70〜80代。まさに終活が必要な世代といえますが、先ほど申したように、高齢になるほど動き出すのが億劫なものです。まずは自身の身辺を整えてみると、「私も終活始めてみたんだけどさ……」と、親の気持ちや今後どうしたいのかが聞きやすくなります。これからよりよい人生を送り、安心して老後を迎えるために、ゆとりある40代から始める終活、いかがでしょうか?