前ももの張りを引き起こす危険な姿勢とは?
全身鏡を見たとき「あまりの太もものパンパン具合に愕然……」そんな風に感じたことがある方もいるのではないでしょうか。太ももが張ってしまう理由は、運動不足だけが大きな原因ではありません。私たちの姿勢を日々支えてくれている骨盤の歪みに加え、無理に胸を張って姿勢を正そうとすることで起こる筋肉の緊張(張り)が原因であることも多いのです。これは、男性に比べて筋肉量が少ない傾向にある女性に多くみられます。
中でも骨盤が前傾している人は、太ももの張り・下半身の血行不良・むくみなどに悩まされている割合が非常に高くなっています。また骨盤が前傾して太ももの前側が張ることによって、太ももの裏側やお尻周りは弱くなっていき「垂れ尻」などスタイルの崩れを引き起こす可能性も高くなるのです。
筋膜リリースは日常的にセルフで行うのが効果的!
そもそも「筋膜ってなに?」と思っている方もいるかもしれませんね。筋膜とは、筋肉を覆っている組織膜のことです。全身タイツをイメージすると分かりやすいかもしれません。私たちの全身を覆っているため、一箇所の動きが悪くなったり縮んだりすると他の部位にまで悪影響を起こしかねません。さらには、血行不良や老廃物の排出が滞るといった不調にまで繋がってしまうことも多々あります。
骨盤調整の施術は高額になることも
ダイレクトに骨盤を正すアプローチがかけられれば問題解決への近道となりそうですが、骨盤矯正などバキボキ鳴りそうな整体や、締め付けの強いコルセットでの矯正は抵抗がある方も多いはず。また整体院やマッサージなど、どうしても人任せの筋膜リリースは効果が一定期間しか続かないため、毎日のように通うのは経済的ではありません。筋膜リリースはセルフで行うことも十分可能です。
寝たまま筋膜リリースストレッチのやり方
今回ご紹介するストレッチは道具を使う必要はありません。広さも一畳分あればできるお手軽ストレッチです。ぜひ、リラックスできる場所で試してみてください!
- 長座の状態で床に手をつき、太もも同士の幅は腰幅と同じくらいにしておく
- 右の膝を曲げて、踵がお尻の横にくっ付くようにセットする
- 曲げた膝が外に開かないよう、太もも同士の幅(腰幅)をできるだけ保ったまま後ろへ寝そべっていく
- 右太ももの前側にストレッチを感じたところで、寝そべる角度をキープし呼吸する
- 呼吸は5~7回ほど、ゆったり繰り返す
- 同じように、1~5を左の足でも行う
ポイント
呼吸は深くゆっくり行います。寝そべっていく段階で、後頭部が床に着くまで倒れることができなくてもOK!体勢がつらい場合は、無理せず肘で身体を支えるようにしてみましょう。
大切なのは、膝が外へ開かないようにしながら太もも前側全体に伸びを感じること。筋肉の伸び具合は限界ではなく6~7割程度に感じる程度で問題ありません。
まとめ
その日の歪みやむくみは、その日のうちに解消することが大切。これまで蓄積され続けた骨盤や太ももの歪みを解消すれば、足全体が軽くなった開放感も味わうことができますよ!寝る前に足がムズムズしてしまうとお悩みの方にも、おすすめのストレッチです。