悪口を聞きたくないし、言いたくない…。“悪口”に振り回されなくなる「悪口への対処法」とは

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 悪口を聞きたくないし、言いたくない…。“悪口”に振り回されなくなる「悪口への対処法」とは

2023.02.13

いつも誰かを悪く言っているように見えるあの人の心の内側はどうなっているのだろう? 前回は、ついつい悪口を言いたくなってしまう心理や、悪口を言いがちな人たちの4つのタイプについて解説してみました。 今回は、そうした悪口への対処法です。

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「悪口を聞いているとこちらまでストレスが溜まってしまう……」逆に、「つい人を悪く言ってしまう自分がイヤ……」なんてこともあるかもしれません。

どちらの側であったとしても、あなた自身を大切にするために。そしてあなたのまわりの人たちを大切にするために、悪口に振り回されない心を育てていきましょう。

1.まわりに悪口の多い人がいる。どう対応したらいい?

悪口を言う女性出典:stock.adobe.com

身近に他人の悪口を言う人がいてしんどいなぁという場合は、聞きながら、楽しいフリや同調しているフリをしないこと。相手は同調してもらえると楽しくてよりストレス発散になるので、ついエスカレートしちゃうことがあるんですよね。 

ついつい相手の期待に応えようとしがちな人は、「“いい人”しなくていいんだよ」と自分に言ってあげてくださいね。聞きたくない話を無理して聞かなくていいんです。そっと離れてもいいし、逃げてもいいんです。

ただ、立場や状況によっては、それも難しいなあということもあるかもしれません。

そんな時は、誰かを否定している内容そのものを真正面から受け止めるのではなく、前回の記事でご紹介したタイプごとの心理を思い出しながら、心の中でこっそりと「これは、この人の自己紹介なのかも」と思ってみるのもいいかもしれません。
 
「実は私、自分のこんな部分が許せなくて……」
「実は私、自分に自信がなくて……」
「実は私、ひとりぼっちがイヤで……」
「実は私、素直に好きって言えなくて……」
 
心の奥の声を想像してみると……、ほら、なんだかただの告白に聞こえてきませんか。
(あくまでこっそりですよ。相手を正したり、見下したりする目的ではなく、あなたの心を疲弊させないためですからね)
 
また、厳しいアドバイスのフリしてあなたの悪口を直接言ってくるような人の言葉は、気にしなくていいです。あなたのことが羨ましいだけ、という可能性が大ですから。

こんなふうに、まわりの人の悪口に振り回されない心を育てていきましょう。

2.つい悪口を言っちゃう自分に自己嫌悪……。そんなあなたへ

悲しむ女性出典:stock.adobe.com

この記事を読みながら自分を振り返ることができるあなたなら、大丈夫。
きっとあなたは、人を傷つけたくないと思っているやさしい人です。

前回の記事でお伝えした通り、人は悪口を言うと「ドーパミン」という脳内物質の働きによって、ストレス発散になるんですよね。

たとえば、お酒を飲んだり甘いものを食べたりしても、「ドーパミン」が出て楽しい気分になりますが、だからって欲するままに取り込んだら体が蝕まれてしまいますよね。

悪口を言いたくなる気持ちとも上手に関わりながら、振り回されない心を育てていきましょう。
やめたいなと思ったら、デメリットをちゃんと知ること。
 
自分を悪く言う人のことを、大好きになれる人はなかなかいません。
陰で誰かの悪口を言っているのを聞いて、心からの信頼を寄せられる人も少ないですよね。
 
「匿名のSNSならいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、「ドーパミン」ってどんどん強い刺激が欲しくなっちゃう性質があるので、どんどんあなたの大切な時間やエネルギーを注ぎ込むことにもなりかねません。
 
それって、あなたが望む自分の姿でしょうか。

線

誰かを悪く言いたくなったら、あなた自身の受け入れられない部分や、劣等感や、さみしさなどに向き合ってみるタイミングかもしれません。
それは決して楽しいことではないけれど、確実にあなたを魅力的な人へと成長させてくれるはず。

紙に書く女性出典:stock.adobe.com

たとえば、自分の気持ちを紙に書き出してみると、心に溜めずに外に出すことができる上、客観視もできるので、自分を見つめやすくなります。
もちろん、心理カウンセラーなどのプロに聞いてもらうのもオススメです。

また、運動や瞑想などで心や体を整えることも、ストレス解消につながります。

悪口や愚痴はいっさいダメ!なんて自分を取り締まると窮屈ですが、心を整えるいろんな方法を取り入れながら、ぜひ自分を魅力的に成長させていくことにも取り組んでみてくださいね。

その取り組みは、きっとあなたの人生を豊かにしてくれますから。

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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