「メルカリ」いつから利用してる?
今ではテレビCMも流れ、広く知られているフリマアプリ「メルカリ」がサービスを開始したのは2013年。
開始当初は認知度が低かったものの、2016年には黒字化し、2018年には東証マザーズへの上場を果たしました。
この頃から、SNSや周りでやっている人が出てきたことで「私も始めてみようかな」という人が増えてきたようです。
実際、利用者アンケートでも「メルカリはいつから使用していますか」の答えは、2016~2018年に集中しています。
つまり利用者の多くは、メルカリの利用歴が5~7年もあるんですね。
「メルカリを出品した回数は?」の問いには、約8割の人が「30回以上」と答えたことからも、ある程度取り引き実績のある人が多くいることがわかります。
ライバルが多いため、出品したものを売りきるためには、ポイントやコツをしっかり踏まえて出品する必要がありそうですね。
「メルカリ」を始めたキッカケは?
現在メルカリを利用している人に、始めたキッカケを聞いてみました。
- いらない服を処分したかった
- 不用品の断捨離、年末の断捨離
- 長男の七五三のときに次男に着せる、はかま型ロンパースを安く入手したかった
- 子供が大好きな海外アニメのマイナーなキャラクター商品を入手するため
キッカケは、いるモノいらないモノを仕分けたときに出た不用品を売りたいと思った人がほとんどでした。
実際にメルカリを利用している友人に話を聞いたり、調べてみたら「手続きが意外と簡単だった」ことから始めてみたという人も。
しかし一方で、「必要なものを安く手に入れたかったから」や、「入手困難なものを買うため」という、購入を目的に始めたというケースもありました。
出品のときに気をつけるべき「売れるコツ」とは?
せっかくメルカリに出品をしても、売れなければ意味がありませんよね。
そこで、出品経験のある利用者に、売れるために工夫しているポイントを聞きました。
- 商品がきれいに見える写真を撮る。汚れやダメージは必ず写真とコメントを記載。
- 写真は現物の色をそのまま映す(加工によって色味の調整をする)。
- 詳しく説明を書く。
- プロフィールは細かく書く。
- 出品するタイミング(季節など)に気をつける。
- 最低2-3枚は写真を載せる(正面、横、後ろなど)。
- 明るい場所、背景がゴチャゴチャしていないところで撮影する。
- ブランド品は、ブランド名記載。
- 高すぎない価格設定。
- 1~2日で配送可能にする
結果は、出品物の写真撮影に一番神経を使っている人が多いようです。
「明るい場所、スッキリした背景で、商品がよくわかるきれいな写真」を撮ることが大切なんですね。
しかし、いくら写真がきれいでも、届いた物が写真と違っていたら、次回の取り引きにつながりません。
クレームや低評価を避けるために、「現物と写真の色味をできるだけ合わせる」ことや「汚れやダメージがある場合は、写真や説明文でしっかり伝える」ことが重要だと考えている人がほとんどでした。
説明文を詳しく書くことや、高すぎない価格設定も含めて、買う側の気持ちに立った出品が”お買い上げ”に繋がるようですね。
実際にどんなものを「出品」した?
では、利用者は実際にどんなものを出品しているのか、見ていきましょう。
- 子ども服、子どもの靴、おもちゃ、育児グッズ、フィギア
- 書籍、CD、雑誌の付録
- ギフト券、家具、小物
- 自分や夫の服、バッグ、アクセサリー、服飾雑貨
- 電子機器、エステ機器
- コスメ、サプリ
- スポーツ関連グッズ
やはり、一番多かったのは「子ども服」でした。
子ども服は着られる期間が短いため、まだきれいなものは売りたいという人が多いんですね。
逆に、「フリマサイトで安く買いたい」という需要も多いため、子ども服は取り引きが盛んなアイテムです。
ほかにも、「子どもの靴やおもちゃ、育児グッズ」など、子育て関連のものは多く売買されています。
そして、不要になった「自分や夫の服」や「アクセサリー」を出品しているという人も目立ちました。
「ギフト券」「雑誌の付録」「使いかけのコスメ」など、不要なものは出品してみるという考えの人も多いようです。
また、実家を片づけたときや、遺品整理で出てきたものを出品している、という人も。
出品するのにお金はかからないので、とりあえず出品して様子をみてみるのが賢い使い方のようですね。
注意:
商品が売れた場合には、販売手数料として商品価格の10%がかかります。
売るのが難しかったものは?
今は利用者の増加により、同じものや似たようなものがたくさん売られています。
その中で自分が出品したものがスムーズに売れることは、なかなか難しい状況です。
そこで、「出品してもなかなか売れなかったもの」も聞いてみました。
- 300円のTシャツ。
- 3回着用のワンピースが1680円で売れなかった。
- ブランド品のベビー用セーター。ボリュームがあって送料がかかってしまうので2000円で出したら売れなかった。
- 特に有名ではないブランドの洋服。スカートやワンピースを400円~1500円以内で出品しても2割売れたらいい方。
- 高級化粧品。使用期限や生産年月日の質問がきても回答できなかったため。
ノンブランドの洋服は、最低価格の300円に設定してもなかなか売れないのが現実なんですね。
ブランド品でもマイナーなブランドの洋服は、400~1500円で売れればラッキーという厳しい声もありました。
洋服のボリュームによっては送料に合わせて販売価格を高く設定せざるを得ず、人気のブランド品なのに結局売れなかった……という声も。
しかし、とりあえずは出してみて、売れなければ値下げをしたり再出品してみる、という人がほとんどでした。
とりあえず出品!がキホン
やはり「元値の高い品を安く出品すると売れやすい」というのは前提にあります。
しかしそれもライバルが増えたことで、かなり価格を下げなければ売れなくなってきた印象があります。
300円で匿名配送で出品すると、たとえ売れたとしても販売利益は最大でも60円……。
手間と売上金のバランスを考える必要が出てきてしまいますね。
しかし、利用者が増えることは、買い手が増えることでもあります。
たとえば、使いかけの化粧品は「試してみたいけど肌に合うか心配」と迷っている人が買ってくれるケースがあるし、競技人口の少ないマイナースポーツの専門用品などはフリマアプリの得意分野です。
ニーズはどこにあるかわかりません。
「まだ使えるのに、捨てるのはもったいないな」と思うものは、「とりあえず出品」してみたら、必要な人が買ってくれるかもしれませんよ。