実は洗うのが難しい【吸水ショーツ】
経血が漏れないような構造で作られている吸水ショーツは、汚れをキレイに落とし切るのが難しいアイテムです。
サニタリーショーツはもちろん、布ナプキンと比べても洗濯が難しく、残った汚れが不快なニオイや肌トラブルの原因になることも。吸水ショーツを清潔に保つためには、正しい経血汚れを落とし方を知ることが大切です。
水ですすぐだけで落とせるの?
メーカーのお手入れ方法を見てみると、「水ですすいでから洗濯」を推奨しているメーカーが多いと思います。
その洗い方でニオイや汚れが気にならない場合はそのままでも問題ありません。
ただし、汚れが残りやすい構造のため、ニオイが気になる時はもちろん、定期的なお手入れとして、吸水ショーツをしっかり洗うことがおすすめします。
経血はお湯×洗剤で
「経血はお湯で洗うと凝固してしまう」と思われる方も多くいらっしゃると思います。たしかに経血は、50~60℃のお湯で洗うと、凝固して繊維に固着しますが、体温程度の温度であれば凝固しません。
お湯を使うことで洗剤の洗浄力が高まるため、経血汚れは40℃ほどのお湯に洗剤を混ぜた洗浄液で洗うのがおすすめです。
吸水ショーツの汚れをしっかり落とす3ステップ
1.もみ洗いをしてから、つけ置き洗い
40℃ほどのお湯にアルカリ性の粉洗剤をよく溶かします。
吸水ショーツを中に沈め、経血を揉み出すよう、数回もみ洗いします。
タンパク質分解酵素が配合された洗剤の方が、汚れ落ちの効果が高くなります。
その後、30分ほどつけ置き洗いをしましょう。
忙しい方は、夜~朝までつけ置きをし、朝の洗濯で一緒に洗う方法でも問題ありません。
2.洗濯機にしっかりかける
つけ置きの水ごと洗濯機に入れ、洗剤を追加し、しっかり洗います。
洗いは10分以上、すすぎは2~3回、脱水は6分以上に設定します。
他の衣類と一緒に洗っても問題ありませんが、吸水ショーツは汚れが落ちにくい構造のため、少ない衣類量でしっかり洗うことが大切です。
3.裏返して陰干し
洗濯後は裏返し、陰干しをしましょう。
天日干しをする方がよく乾きそうですが、直射日光を浴び続けると、太陽の紫外線で素材のポリウレタンが劣化し、吸水性が下がって、ひどい場合は経血が漏れます。また、熱に弱いので乾燥機も厳禁です。
乾きにくい冬場は、エアコンの風が当たる場所などで部屋干しをする方がしっかり乾きます。
漂白剤・柔軟剤の使用は避けて
酸素系漂白剤を使用してつけ置きすると、内部のポリウレタンが劣化し、吸水性が下がってしまいます。
また、柔軟剤は繊維をコーティングするため、経血の吸水性が下がります。
洗うのが難しい吸水ショーツも、洗濯のポイントを知ると簡単に・清潔に洗うことができます。
今、ニオイでお悩みの方は是非試してみてくださいね。