6日目となる今回は、より広範囲のお腹の筋肉を鍛えることができるエクササイズをお伝えします。5日目で鍛えた腹横筋と同じくらい、お腹痩せのために重要な役割を担っている「腸腰筋」についても一緒に確認していきましょう。
腸腰筋はなぜ大事なの?
そもそも腸腰筋とは腸骨筋・大腰筋・小腰筋の3つから構成された筋肉の総称です。ボディメイクや姿勢改善では特に重要視されています。
その理由は、上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉であり、立位姿勢を保つための「抗重力筋」だから。抗重力筋とは、読んで字の如く重力に抗って姿勢を保つための重要なインナーマッスルです。腸腰筋が弱いといくら周りの筋肉を鍛えても普段の姿勢が安定せず、せっかくトレーニングをしても効率が悪く、基礎代謝が上がりにくくなってしまいます。
基礎代謝について
ダイエットやボディメイクをする際にチェックして欲しいのが、自分の基礎代謝量です。基礎代謝とは、生命維持のために必要な最小限のエネルギー(kcal)のこと。
生命維持とは、心臓を動かしたり呼吸をしたり体温を維持したりといった、たとえ布団の上で寝転がっていても消費されるカロリー数をいいます。「運動していなくてもカロリー消費できる力=基礎代謝量」を上げれば、激しい運動や食事制限をしなくてもどんどん脂肪が燃える身体を作ることができます。
脂肪燃焼力アップに必要な筋肉とは
今回のトレーニングで鍛える筋肉は、腹横筋・腸腰筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋です。このうち外腹斜筋と腹直筋はアウターマッスル、そのほかはインナーマッスルに該当します。
アウターマッスルのエネルギー源は「糖質」、インナーマッスルのエネルギー源は「脂質」です。脂質とは、つまり皆さんが減らしたいと思っている脂肪のこと!なので、脂肪燃焼したいならまずはインナーマッスルを鍛えるのがおすすめ。またインナーマッスルを鍛えると、身体の芯をが強くなって正しい姿勢を安定維持できるようになります。
インナーマッスルの力が正しく発揮されると、肩や首などの余計な力が抜けるようになり、手足の可動域も広がります。ただ歩いているときでさえ、最大限のカロリー消費ができる身体に近づくことができるのです。とってもお得な感じがしませんか? さっそく広範囲のインナーマッスルを鍛えられるエクササイズのやり方をチェックしましょう。
バイシクルクランチのやり方
●今回のターゲット……腹横筋・腸腰筋・腹斜筋・腹直筋
ヨガマットの上など、背中が痛くない平らな場所で横になってスタートしましょう。
- 腰幅に足を揃えて浮かせ、膝を90度に曲げる
- 肩甲骨が床から浮く高さまで上体を起こす
- 首を左右に振って(子供がイヤイヤと顔を横に振るように)首周りの力を抜く
- 足と腕がクロスになるように、息を吐きながら右肘と左膝をできるだけ近づける
- 2の状態に戻り、今度は息を吐きながら左肘と右膝を近づける
- 4と5を1セットとし 、一日10セット繰り返す。
ポイント
途中、肩や首に力が入ってきたときは、再び首を横に振って余計な力を抜いてから続行するようにしてください。焦って素早く行う必要はないので、確実にお腹の筋肉の収縮を感じながら丁寧に行いましょう。
まとめ
次回はいよいよ【お腹痩せ7日目】最終回です!これまで鍛えてきたインナーマッスルに加え、アウターマッスルもバランス良く鍛えることができる超効率的なトレーニング方法をご紹介します!