職場で悩む後輩。どう話しかけたらいい?
職場で後輩の仕事がうまくいっていなさそう、もやもやしていそうだけど何も言ってこない。
どのように話しかけてよいのかわからない方が最近増えているようです。
昔より話しかけづらくなった理由のひとつに、時代による距離感の難しさがあります。
上司が後輩に対して近づきすぎたり、踏み込んだ質問をし、後輩が不快な思いをしたとき、パワハラ案件と言われてしまうご時世。
「ちょっとランチでも行かない?」と外に連れ出したり「パーッと飲もうよ」と声をかけるのもはばかられる……。
関係性ができていない中で「悩みがあったらなんでも言って」と伝えていても、なかなか頼ってこないのが現状。
「何考えているかわからない」「時代が違うから」では終わらせたくない。
令和に就職してきた世代の後輩と上手に接していくコツを考えてみます。
令和時代の後輩とよい関係でいるためコツ3つ
まずはちょっとしたコミュニケーションの積み重ね
朝職場の入り口で会ってからデスクまで。会社から駅までの帰り道。休憩室でち
ちょっとしたときの雑談が、いざというときに生きてきます。
雑談が上手いというと、おしゃべり上手なイメージが浮かぶかもしれませんが実は逆。
相手の話を引き出す技術をもっている人の方が、大切なとき「あの人に相談してみようかな」という気持ちになれるんです。
例えば……。
「電車すごい混んでて嫌になっちゃった。私の乗る〇線は遅延しやすくてさ~」
→「〇さんは通勤時間どれくらい?じゃあ朝はゆっくりできるんだ。電車は結構混む?」
「昨日飲みすぎちゃってへとへと。今日はアポも結構入ってて嫌になっちゃうよ。」
→「昨日結構飲んじゃってさ。〇さんそういう日ない?二日酔いに効く飲み物ないかな~。」
コミュニケーション上手な人は、相手とのキャッチボールを自然に弾ませられる人でもあります。
ライトな質問を交えていく癖を身に着けると、お互い何気ない時間が楽になりますよ。
ちょっとした愚痴をシェアする
HPや啓発本では、「ポジティブマインド」「明るい話題作りを」と謳っているものが多く、愚痴やネガティブな話題は避けた方がよいと考える人は多いです。
たしかに、その場にいない人を悪く言ったり、延々と上司の嫌なところを話すなど、誰かを傷つけるような話題はおすすめできません。
ですが、ちょっとした愚痴やネガティブ発言は相手との距離をちょっと詰めるのに役立つんです。
例えば、「細かい作業多くて気が遠くなるね」「この会社ちょっと細かいところ多いよね~」など、軽い愚痴を交わすのがポイント。
誰しも不満をもつのは当然、消極的な話題を出しても大丈夫と思える空気づくりをしていくため、まずは先輩の方から様々な話をしていくのが大切なんですね。
持ちつ持たれつの関係を作る
しっかりして頼りがいのある完璧な先輩を目指すのもひとつですが、少し抜けたところがある人の方が話しやすいもの。
些細な失敗を見せたり、ちょっとした頼みごとをして「ありがとう、助かった」と言う機会を作ると、相手も頼りやすくなります。
また、ときに先輩―後輩のポジションを意識しすぎず、先輩側から話せる範囲の悩み事を話すのもよいきっかけに。
1人で何とかしないといけない、迷惑をかけてはいけないと感じさせないよう、「抜け感」を作っていけるといいですよね。