「自分は後回し」で頑張りすぎてしまう人の特徴

家族・人間関係

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2023.07.13

自分も手一杯なのに頼まれごとを断れなかったり。 いつも人のお世話を優先してしまったり。 人の相談にはよくのるけど、自分の話を聞いてもらうのは苦手だったり。 他人のために親身になれるあなたは、きっと心やさしい頑張りやさん。 だけど、他人を優先するあまりに、ついつい自分を後回しにしてしまっていませんか?

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ついつい自分のことを後回しにして頑張りすぎていませんか?

いつも誰かのために忙しくて、気づいたら自分のことは後回し。
他人の意見に合わせてばかりで、人といるとなんだか疲れてしまう。

それは、自分を優先することが苦手なために、他人の気持ちや外側の状況を優先しすぎてしまうからかもしれません。

悩む女性出典:stock.adobe.com

誰かを大切にしたいと思うのはとっても素敵なことですし、それ自体は決して悪いことではありません。

でも、

「こんなに頑張っているのに!」「どうして私ばっかり!?」とイライラしたり。
「なんだか疲れた……」と無気力感におそわれたり。
余裕のなさから、人にやさしくできない自分に落ち込んだり。

そんな感覚に心当たりがあるなら、それはきっと「自分を後回しにしすぎ」のサイン。

人にやさしくできないと落ち込んでしまうのも、それはあなたがやさしくない人だからではなくて、自分を後回しにしすぎて余裕がなくなってしまっているからだと思うのです(本当にやさしくない人は、落ち込んだりしないですよね)。

やさしいあなたが、心をすり減らしてしまわないために、一度立ち止まって見直してみませんか?

「自分を後回し」? それって、どういうことを言うのだろう。
どうしてこんなにも自分を優先することが苦手になってしまったんだろう。

まずはそんなところから、つい自分を後回しにしてしまう人の特徴やタイプををチェックしてみましょう。

1.自分以外の人の気持ちや機嫌に敏感で、察知する能力が高い。

察知する出典:stock.adobe.com

「きっとこうして欲しいんだろうな」「きっとこう言いたいんだろうな」
自分の気持ちや意見よりも、まず先に、相手の気持ちや機嫌のほうを、表情や雰囲気から敏感に察知してしまう人がいます。

たとえば、子供時代に、親の機嫌によって事態が一変してしまうことが多かったり、親に嫌われないように気づかうことが多かったりなど、生まれ育った環境の中で相手の顔色をうかがうことが必要で得意になった場合は、相手を不快にしない行動選択を第一にし続けているうちに、自分の気持ちや意見がよくわからなくなってしまうことも。

2.頼まれると断れない。

断れない出典:stock.adobe.com

自分も仕事を抱えているのに、他の人の分まで引き受けてしまったり。
断れなくて、ついつい一人で抱え込んでしまったり。

そんな人たちの心の奥には、「相手の希望に応えないと、必要とされなくなってしまいそう」なんて思いが潜んでいることも。たとえ自分が手一杯でも、「相手の期待に応えなくては」という思いから、ますますNOが言えなくなってしまうのです。

3.いつも人のお世話ばかりしている。

いつも人のお世話ばかりしている。出典:stock.adobe.com

家族のための時間やお金は使えても、自分のためには使いにくかったり。
つい放っておけなくて、人のお世話ばかりしていたり。

まわりから見ると、気配り上手なやさしい人だったり、面倒見のいい頼りになる存在だったりするこのタイプですが、心の奥に「自分の欲求や希望を叶えるなんてワガママだ」という思いがあったり、「人の役に立たないと、居場所がなくなってしまう」という思いがあったりすると、ついつい自分を後回しにして頑張りすぎてしまうことに。

4.揉めないことが何より大事。対立するくらいなら黙ってガマン。

我慢出典:stock.adobe.com

本当は違う意見を持っているけれど、それを伝えて相手と対立してしまうくらいなら、黙っておいたほうがいい。争いや対立が起こることを避けたいあまりに、自分の気持ちや意見を飲み込んで、ストレスをためてしまうのが、このタイプです。

5.人に頼れない。甘えられない。遠慮しすぎな自立系。

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人の相談や愚痴を聞くのは得意だけど、自分の話を聞いてもらうのは苦手だったり。
本当は大丈夫じゃないのに、平気なふりをしたり。

人に頼ることや甘えることがとっても苦手なこのタイプは、幼い頃から、まわりに心配をかけないように、迷惑をかけないようにと頑張ってきた人が多いかも。

「相手を困らせてはいけない」等の思いから、困っていても、つらくても、なかなか弱さを見せることができず、自分でなんとかしようとしすぎてしまうのです。


いかがでしたでしょうか。

ついつい自分を後回しにしてしまう時って、つまりは、知らず知らずのうちに「他人軸」になってしまっている時、なんですよね。

先に他人の気持ちや状況があって、それを軸に自分の行動を決めてしまうので、振り回されている感覚が強くなって、疲れてしまうのです。

とはいえ、「自分軸」に戻していくって、どうしたらいいの?
自分を優先したら、ワガママになってしまいそうだけど、本当にいいの?

そんな疑問をお持ちの方のために、次回の記事では、「自分も人も大切にする、自分軸の育て方」についてお伝えしていきますね。お楽しみに。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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