あなたは大丈夫?消化力を下げるNG行動
断食(ファスティング)は、飲食を制限して腸を休ませることが主な目的です。ダイエットや美容効果ばかりが取り沙汰されていますが、本来は24時間働き続けている腸機能(消化力)の回復を促し、その結果として美肌効果や睡眠の質向上などが得られる仕組みになっています。
自分は「断食をした方がいい身体なのか?」と迷っている方は、食事面において次のような行動をしていないかチェックしてみましょう。
- 早食いである
- 冷たいものを好んで飲む
- いつも満腹(十分目)になるまで食べてしまう
- ダラダラ何かをつまんで食べる癖がある
- あまり噛まずに飲み込む
- アルコールをよく飲む
- 油っぽいものを食べる機会が多い
- 刺激的な味を好んでよく食べる(辛い、酸っぱいなど)
一つでも当てはまる項目があれば、腸に余計な負担がかかっている可能性あり。当てはまる数が多ければ多いほど、断食にチャレンジする価値がある身体といえます。
消化力の弱さはうつ症状を引き起こす
腸に負担がかかり消化力が落ちると、肌荒れや便秘・下痢といった症状が起こるのは周知の事実。そういった肉体的デメリット以外にも注意したいのが「腸機能の衰えはメンタル疾患を引き起こす可能性が大きい」ということ。
不安感をなくし、精神を落ち着かせてくれる働きがある神経伝達物質「セロトニン」の分泌は、腸の状態によって大きく左右されます。
腸に余計な負荷がかかり続けると腸内細菌のバランスは崩れ、発がん物質など有害物質を作り出す悪玉菌が増えます。その結果、セロトニンが減少し心のバランスを崩しやすくなります。
断食はハードルが高い?
断食(ファスティング)は「水以外は何日も食べることがができない」とイメージする方も多いかもしれません。でも実は、長い時間飲み食いしないだけが断食のやり方という訳ではありません!
余談ですが、イスラム教徒の人々が行う断食(ラマダン)ですら「日の出から日没までの間は飲み食いしない」という方法をとっており、実は日が沈んだ夜の時間には消化に優しい食事をしっかり摂って健康を維持しています。
断食の習慣がない日本人の場合、無理に食べない(飲まない)という方が心身に余計な負担がかかり、体調を崩す可能性が高くなるため無理は禁物。まずは、精神的にもストレスがない範囲でスタートするのが健康的に断食を取り入れる方法としておすすめです。
初心者向けプチ断食のポイント
食べ物が身体に入ってきて消化している状態は、簡単に言うと腸が仕事をしている状態です。もし私たちが24時間働き続けたら疲弊してしまうのと同じように、腸も使い続けることで疲弊し消化力は落ちていきます。
やり方
まずは12時間何も食べない時間を作るようにしてみましょう。
たとえば「夜22時に遅い夕食を食べたら、次の朝10時までは水以外何も食べないようにする」というやり方です。ただし、断食は妊娠中や生理中など、ホルモンバランスが崩れやすい時期には無理に行わないようにして下さい。
何日やればいいの?
まずは3日間試してみましょう。わずかな期間であっても消化力は回復しますし、メンタルの安定や排便の改善など、心身が整うのを感じることができるでしょう。
もちろん、長期間続けていくことでダイエット効果を得ることも可能になっていきます。
プチ断食明けの食事について
なるべく脂質や糖質の高くない食事を選ぶようにします。12時間食べるのを我慢していたからといって、いきなり揚げ物や炭水化物をドカ食いすると、逆に胃腸に負担がかかってしまうので注意!
おすすめは、温かいお味噌汁やスープ類、蒸した緑黄色野菜、湯豆腐など。「白米が食べたい!」という場合はお粥にするなど、胃腸に優しい食事を心がけましょう。
注意すべきポイント
どうしても空腹感が拭えない、低血糖の症状が出るといった場合には、すぐに中止して適切な食事を摂るようにしてください。また空腹感でめまいや気分の悪さなどが出た場合も、中止の判断をしましょう。
まとめ
プチ断食のススメはいかがでしたか?ハードルが高いと感じる断食ですが、慣れてしまうと胃腸を休ませることによる快適さを感じれるはず。ぜひ、体調と相談しながらスタートしてみてくださいね!