まずは「用途」をチェック!
洗濯洗剤の「用途」は主に2つの表示がされています。
1つ目は、「綿・麻・合成繊維用」、2つ目ははそれに「毛・絹」が含まれた表示です。
「綿・麻・合成繊維用」は、普段着洗いに
界面活性剤のほかに、洗剤の洗浄力を高める酵素などが配合されています。
洗濯機の標準的なコースで、泥や食べこぼし、皮脂などの汚れを、しっかり落としたいときにおすすめです。
「毛・絹」が含まれていたら、おしゃれ着洗いに
界面活性剤のほかに、衣類の風合いを守る成分を配合されたいます。
毛羽立ちや、型崩れ、縮み、色落ちなどが起こりやすいデリケートな衣類・おしゃれ着を、デリケートコースや手洗いで洗うときにおすすめです。
「液性」により洗浄力に違いが
裏側には「液性」という表示もあります。
市販されている洗剤は大きく、「中性洗剤」と「弱アルカリ性洗剤」に分けられますが、中性とアルカリ性では性質が異なるため、衣類の素材や汚れの程度により、使い分けが必要です。
中性洗剤は、おしゃれ着洗いに
中性洗剤は、洗浄力よりも衣類の風合いを守り、型崩れや色落ちを防止しながら洗濯をすることがでます。皮膚・汗が直接触れることの少ないニットや、繊細なデザイン・装飾のおしゃれ着の洗濯に向いています。
おしゃれ着を手洗いするときも、中性洗剤を使用します。
「手洗い」というと、衣類をゴシゴシもみ合わせるイメージがありますが、おしゃれ着の手洗いは、洗浄液の中で衣類を泳がせるようにして洗います。
もみ洗いすると、繊維を傷めたり、風合いを損ねる恐れがあるので、注意が必要です。
■おしゃれ着の手洗いの手順
また、中性洗剤は油汚れに強いので、メイクの汚れや油染み、チョコレートの汚れを落としたいときなどにもおすすめです。
弱アルカリ性洗剤派、皮脂・食べこぼしの汚れに
弱アルカリ性洗剤は洗浄力が高く、皮脂・汗・食べこぼしなどのタンパク質汚れをしっかり洗浄することができます。肌着・タオルなど、皮脂が付着しているものを洗うときにも、弱アルカリ性洗剤がおすすめです。
ただし、洗浄力が高いため、デリケートな衣類を洗うと、風合いを損ねてしまうことがあります。また、ウールやシルクには使うことができません。
蓄積汚れやニオイを落とすためのつけ置き洗いにも、弱アルカリ性の粉洗剤を使用します。
つけ置き洗いでは、お湯を使うことで、繊維の奥に蓄積した汚れが溶け出て、落としやすくなります。
洗剤を使い分けると衣類がもっとキレイになる!
汚れや素材にあった洗剤を使うことで、衣類の風合いを保つことや、汚れを落とすことができるようになります。
洗剤を使い分けることで、衣類をもっと長く・キレイに着られるようになると嬉しいです。