服の汚れがもっと落ちる。意外と知らない「洗濯用洗剤の使い分け」

家のこと

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2023.10.10

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。皆さんは普段、何性のどんな洗剤をお使いですか?市販されている沢山の洗剤は、何が違うのでしょうか。洗剤を衣類や汚れに合わて使い分けると、衣類をもっとキレイに洗い上げることができるんです。

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まずは「用途」をチェック!

洗濯洗剤の「用途」は主に2つの表示がされています。
1つ目は、「綿・麻・合成繊維用」、2つ目ははそれに「毛・絹」が含まれた表示です。

「綿・麻・合成繊維用」は、普段着洗いに

皮脂の汚れや食べこぼしなど、たんぱく質汚れが付着している衣類に出典:www.photo-ac.com

界面活性剤のほかに、洗剤の洗浄力を高める酵素などが配合されています。
洗濯機の標準的なコースで、泥や食べこぼし、皮脂などの汚れを、しっかり落としたいときにおすすめです。

「毛・絹」が含まれていたら、おしゃれ着洗いに

風合いを保ちたいおしゃれ着の洗濯に

界面活性剤のほかに、衣類の風合いを守る成分を配合されたいます。
毛羽立ちや、型崩れ、縮み、色落ちなどが起こりやすいデリケートな衣類・おしゃれ着を、デリケートコースや手洗いで洗うときにおすすめです。

「液性」により洗浄力に違いが

裏側には「液性」という表示もあります。
市販されている洗剤は大きく、「中性洗剤」と「弱アルカリ性洗剤」に分けられますが、中性とアルカリ性では性質が異なるため、衣類の素材や汚れの程度により、使い分けが必要です。

中性洗剤は、おしゃれ着洗いに

中性洗剤は、洗浄力よりも衣類の風合いを守り、型崩れや色落ちを防止しながら洗濯をすることがでます。皮膚・汗が直接触れることの少ないニットや、繊細なデザイン・装飾のおしゃれ着の洗濯に向いています。

おしゃれ着を手洗いするときも、中性洗剤を使用します。
「手洗い」というと、衣類をゴシゴシもみ合わせるイメージがありますが、おしゃれ着の手洗いは、洗浄液の中で衣類を泳がせるようにして洗います。
もみ洗いすると、繊維を傷めたり、風合いを損ねる恐れがあるので、注意が必要です。

■おしゃれ着の手洗いの手順

 

また、中性洗剤は油汚れに強いので、メイクの汚れや油染み、チョコレートの汚れを落としたいときなどにもおすすめです。

弱アルカリ性洗剤派、皮脂・食べこぼしの汚れに

弱アルカリ性洗剤は洗浄力が高く、皮脂・汗・食べこぼしなどのタンパク質汚れをしっかり洗浄することができます。肌着・タオルなど、皮脂が付着しているものを洗うときにも、弱アルカリ性洗剤がおすすめです。

ただし、洗浄力が高いため、デリケートな衣類を洗うと、風合いを損ねてしまうことがあります。また、ウールやシルクには使うことができません。

つけ置き洗いをする時も、アルカリ性洗剤を使用します。

蓄積汚れやニオイを落とすためのつけ置き洗いにも、弱アルカリ性の粉洗剤を使用します。
つけ置き洗いでは、お湯を使うことで、繊維の奥に蓄積した汚れが溶け出て、落としやすくなります。

洗剤を使い分けると衣類がもっとキレイになる!

素材・汚れに合わせた洗剤を使い分けよう

汚れや素材にあった洗剤を使うことで、衣類の風合いを保つことや、汚れを落とすことができるようになります。
洗剤を使い分けることで、衣類をもっと長く・キレイに着られるようになると嬉しいです。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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