冬を目前にして成績が伸び悩む子
夏休みが終わると、ぐっと成績が上がる子がでてきます。その影響もあってか、成績がガクンと下がったり、低迷したりする子も。
責めないよう、傷つけないように接したいところですが、現実的な話し合いも必要。
そろそろ志望校を固めなければならないこの時期、成績が不安定な子はどのように受験スケジュールを組み立てていけばよいのか、悩ましいですよね。
そんな時期、子どものメンタル面のケアはどのように行っていけばよいのでしょうか。
志望校の調整や試験スケジュールの組み立て方について、考えていきます。
一番辛いのは本人
成績が伸び悩んでいるときや下がったとき、落ち込む様子が見られなかったり、いつも通りゲームの時間を確保していたりすると、子ども以上に親の方がイライラしてきますよね。
「あんたわかってるの?このままじゃどこも受からないよ」などと言いたくなるときもあると思います。
しかし、感情的になってしまうのは逆効果。
- ゲームで気持ちを切り替えようとしている。
- 自分を保つために落ち込み過ぎないように耐えている。
- 今までと変わらないルーティンの方が安心できる。
など、子ども本人なりに対処して乗り越えようとしているものです。
「一番辛いのは本人」だと念頭に置き、今後について話し合っていきましょう。
基本的には専門家に任せる
塾の先生と相談しながらスケジュールを組む方は多いですよね。
しかし子どもの成績に不安があると、「ここも受けた方がいいかな」「頑張れば無理じゃないスケジュールだし」と受験校を増やす親御さんがいます。
どうしても感情や思いが大きくなりやすい親の立場。
受験校は基本的にプロに委ねるのが得策です。
心配であれば、「余力があれば受ける学校」もプロと一緒に考え、子どもを一番近くで見守っている親はスケジュールを調整していくのがよいでしょう。
「チャレンジ」したいのか、「結果」を残したいのか
子ども本人が
- 全部難しかったら公立に行く
- 第一志望にどうしても行きたいから最大回数受けたい
- もし難しかったらランクはだいぶ違っても、安全校(本人の学力に対して安牌と思われる学校)に行く
など、意思がはっきりしていれば、「チャレンジ」重視で受験スケジュールを立てるケースが多いです。
一方、「大丈夫かな」と心配している子であれば少しランクダウンした志望校を検討していくのが大切。
志望校の変更によって、モチベーションが下がってしまうのか。
それとも、安心して勉強に身を入れられるのか。
「難関中学にチャレンジした」という過去を残したいのか、「合格」の経験をしたいのか。
子どもの性格を見極めて、考えていく必要があります。
親が頼るリソースはひとつに限定
ここまで、私個人の志望校選択や子どもへの接し方を書きましたが、これもひとつの考えにすぎません。
納得いったところだけ飲み込み、納得いかない点は無視していただいて構いません。
これからも、受験情報誌やインターネットサイト、ママ友ネットワーク、祖父母からの口出しなど、様々なところから情報は入ってきます。
ですが、それぞれの言葉に耳を傾け、悩んでいたら、親子とも情報に振り回されてしまいますよね。
軸をぶらさないためには、「息子が一番慕っている先生」「長年お世話になってきた塾長」「一番近くで相談を重ねてきたパートナー」など、頼るリソースは限定するのが望ましいです。
どうやったらわが子の受験が成功するのか。何を選んだらわが子にとっての正解になるのか。
その答えはどこにもありません。
わが子の受験まであと数ヶ月なのであれば、受験生の親である時期もあと数ヶ月。
子どもが持てる力を最大限に発揮できるよう、親子とも最後まで体調管理に気を付けてください。