覚えておきたい「地震の揺れが終わった1秒後にとるべき行動」【自分と家族を守る被災時の知識】

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 覚えておきたい「地震の揺れが終わった1秒後にとるべき行動」【自分と家族を守る被災時の知識】

2024.01.04

この度の令和6年能登半島地震にて亡くなられた方々被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 被災地の現状をメディアで見聞きしていると「他人事では無い!」と思える、今! 揺れたらすぐにやること・給水のコツ・停電中の冷蔵庫・非常食の選び方…そして、あなたの心のケアについてお伝えします。

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伝える人…みやむらけいこ

防災出典:www.photo-ac.com

大阪府にて阪神淡路大震災を経験。その経験値と取材力を生かし、防災講座の企画から実施までの経験を持つライター。防災チームのお手伝いをする傍ら、多数の関連のセミナーやイベントに出席することで防災スキルをアップデート中。

揺れた次の瞬間にやること!

地震出典:www.photo-ac.com

緊急地震速報が鳴ったら、まずは揺れに備えて身体を守ります。もしも自宅にいるなら、家族の無事を確認して、離れて暮らす家族や親戚縁者と取りつつ最初にやることは「家じゅうの水道を全開にして水をためること」。

とにかく水を確保!

お風呂出典:www.photo-ac.com

断水する、その瞬間にも水道管には水があります。またマンション住まいなら給水タンクには水はあるはず。その水を獲得するために(停電している場合はストップする場合も)水道栓を全開にして、とにかくたくさん水を溜めます。浴槽に溜めた水は、手を洗ったり身体を拭くのに使い、キッチンや洗面所で容器に溜めた水は飲料水にします。

断水したらペットボトルで給水所へ

タンク出典:www.photo-ac.com

今回の地震でも給水所は長蛇の列でした。並ぶ人々を見ると圧倒的に男性ばかり。それも大きな10~20リットルのタンクを抱えて。

ペットボトル出典:www.photo-ac.com

10キロ以上の水を持ち歩くことは、女性や子どもたちはかなり厳しい作業。しかし、発災当初は給水にも制限があり、1度につき6リットル(6キロ)程度しか給水できなかったのだとか。

リュック出典:www.photo-ac.com

大きなタンクに入った10キロもの水は運べませんが、2リットルや1リットルのペットボトルでなら、女性や小学生でも運べます。リュックでなら、手で持つよりも1.5~2倍の量が運べます。

さて、何から食べる?

冷蔵庫出典:www.photo-ac.com

物資が届くまでの3日間程度は備蓄した食料過ごさなければなりません。まずは冷蔵庫や食糧庫をよく見てみましょう。もしも電気やガスが使えず、石油ストーブやカセットコンロの備えも無いなら、そのままで食べられる野菜や納豆、ハム、ちくわやかまぼこ、チーズ、豆腐、常備菜などから食べます。

ごはん出典:www.photo-ac.com

乳製品やヨーグルトも早めに。炊飯器にごはんがあると安心するので「いつもご飯は多めに炊いておく」という被災経験者さんも多いようです。

停電したら自然解凍待ちで

停電出典:www.photo-ac.com

停電が続くと、冷凍庫に入れてあった冷凍食品や余りご飯やパンなどが自然に解凍されてくるので、次はそちらへシフト。ライフラインが止まったままでもこれで少しは凌げます。

冷蔵庫出典:www.photo-ac.com

開け閉めを最小限にすれば、季節や地方にもよりますが、冷蔵庫は2日ほど、冷凍庫でも2日ほどは庫内が冷たいままのようです。

避難所に行ってみる

避難所出典:www.photo-ac.com

あまり知られていませんが、家で生活していても、避難所の炊き出しやおにぎりなどをもらってくることが可能です。温かいものや、赤ちゃんのミルクや離乳食など、必要なものを切らしてしまったときには近くの避難所へ行ってみましょう。

炊き出し出典:www.photo-ac.com

食料だけでなく、必要物資の配布やスマホの充電、高齢者や障害を持つ人、ペットと一緒に避難したい人の受け入れ情報や、相談窓口を知ることができます。

アルファ米とカップ麺

アルファ出典:www.photo-ac.com

ひとまず、災害直後に役立つことをお伝えしましたが、今できることももちろんたくさんあります。

カップ麺出典:www.photo-ac.com

1つめは使い切った後でも給水に使えるペットボトルの水を準備しておくこと。2つ目はアルファ米などの食料の備蓄。おかずが無くても食べやすい味の付いたご飯と、一時SNSで評判になった「水でも30分ほどたてば食べられる」カップ麺もオススメ。

恐れる心を準備でケア

防災出典:www.photo-ac.com

被災地の様子をメディアで見て、心にダメージを負ってしまった人は「準備すること」に気持ちを向けて、どうか前向きに過ごせるように心がけてください。
心配でならない…そんな気持ちを募金や支援物資の提供、ボランティア活動に向けて、ひとりひとりが「できること」を見つけることが大切ですね。

※取材・執筆した以下の記事に新たな情報を加えて2024年1月に再編しました。
災害当日や翌日、どう動く?本当に使えるグッズは?東日本大震災の語り部が伝える被災者目線のリアルな「防災」とは
停電中の冷蔵庫、何から食べる?震災で停電した時にすべきこと|東日本大震災の語り部が伝える「防災」

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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