自律型家事シェアって?
家事シェアの方法にも色々な形があります。その中でもみんなが憧れるのが「気が付いたときに、気が付いた方がやる」という自然なスタイル。
細かなルールなどは特に決めなくても、部屋が散らかっていればどちらともなく片付け、子どもの寝かしつけや入浴なんかもできる方がささっとやってしまう。一見理想的な家事シェアスタイルに見えますが、気をつけなくてはいけないこともあります。
家事育児チキンレースに要注意!
自律型家事シェアで一番多い悩みが「家事育児チキンレース」。
「気が付いたほうがやる」ことになるので、細かく気が付いた人に負担がかたよっていく傾向があるのです。
いわば気が付いた者負け、のようになってしまいガマン比べ状態になってしまうリスクがあります。
もしもママばかりが気が付いて家事をやり、パパはあんまり気が付いていない、という状態であるなら自律型と言ってもうまく家事シェアができている状態ではないかもしれません。
自律型家事シェアをうまく回すコツ
では、どうすればこのかたよりを無くすことができるのでしょうか。
重要なのは「家事の発動ポイント」です。
「気がつく」のは、その人の感覚的な要素が大きく、人によってポイントが違います。
たとえば部屋に髪の毛や埃が溜まっているのが目に入ると「掃除をしなくちゃ」と思う人もいれば、「週2回は掃除機をかけなくちゃ」と思う人もいます。洗剤のストックが残り1本になったら「買い足さなきゃ」と思う人もいれば、ストック0で今使ってる洗剤がなくなりそうになってから「明日買おう」と思う人もいます。
髪の毛や埃が目に入っても「週末に掃除すればいいや」と思っていると、「汚れてるのに気が付いてくれない」と思われるかもしれません。逆に「べつに汚れてないのに、今日も掃除するんだ」と思われることだってあります。
この違いを「気がつく」という言葉で片付けてしまうと、すれ違いがおこってしまいます。問題なのは気がつくかどうかではなく、「家事の発動ポイント」がいつか、ということなのです。
家事の発動ポイントを共有しよう
家事の発動ポイントとは、「どうなったらその家事をするか」のラインです。
- 洗剤のストックが残り1本になったら→買い足す
- 毎週土曜→排水溝を掃除をする
- 髪の毛や埃が目についたら→掃除機をかける
- 卵が残り2個以下になったら→卵を買う
- 洗濯かごがすりきり一杯になったら→洗濯する
発動ポイントはどんなタイミングでも構いません。
自分が「家事をしなきゃ」とどんなときに思うのかを意識してみましょう。
そして、パートナーとお互いに発動ポイントをシェアしてみてください。
普段から自律型で家事シェアしているご家庭は、意外と発動ポイントが似ているケースが多いです。ただ、家事によっては違うケースもあり、なぜどちらかにかたよってしまいがちになるのかがわかるはずです。
そういう場合は、どちらかの発動ポイントに合わせたり、お互いにとって丁度よい発動ポイントを考えたりしてみましょう。きっと、うまく自律型家事シェアが回っていくようになるはずです!