いつも口にしているものだ…!食べることで”老化を進めてしまう”食材と調理法とは

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 いつも口にしているものだ…!食べることで”老化を進めてしまう”食材と調理法とは

2024.03.30

食べることで健康や美容によい効果がある食材がある一方で、老化を進めてしまう食材や調理方法があるんだそう。知らずに毎日口にすることで、体の中から老化が進んでしまっているかもしれません。今回は、老舗の青果仲卸売業「小林青果株式会社」さんに、”老化を進めてしまう食材や調理法”について教えていただきました。

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教えてくれたのは……小林青果株式会社さん

創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。

老化を進める食材と調理法

前回は、”通年スーパーで気軽に買える、シワ・シミ予防ができる食材”をご紹介しました。
では逆に、食べることで老化を進めてしまう食材や、調理の仕方とはどのようなものなのでしょうか。
「小林青果株式会社」さんによると、老化を進める成分として最も有名なのは「AGEs(終末糖化産物)」という物質なんだそう。
AGEsがもたらす老化現象や、その他の老化を進める食品についてもうかがいました。

料理女性画像出典:www.photo-ac.com

脂っこい食事

老化を進める成分「AGEs」は、糖分とタンパク質が反応してできる物質で、体内に蓄積すると炎症や酸化ストレスを引き起こし、皮膚の弾力やハリを失わせたり、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めたりします。

AGEsは体内で生成されるだけでなく、食べ物からも摂取されます。
特に高温で加熱したり、揚げ物や焼き物などの油で調理したりすると、AGEsが多く生成されます。
そのため、揚げ物や焼き肉などの油っこい食事は老化の原因になります。

揚げ物画像出典:www.photo-ac.com

塩分・アルコール

AGEs以外にも、塩分やアルコールも老化を進める成分として注意が必要です。
塩分は血圧を上昇させて血管に負担をかけたり、水分のバランスを崩してむくみや肌荒れを引き起こしたりします。
アルコールは肝臓に負担をかけて解毒能力を低下させたり、ビタミンB群などの栄養素の吸収を妨げたりします。

また、アルコールは利尿作用があるため水分不足になりやすく、肌の乾燥やシワの原因になります。

アルコール画像出典:www.photo-ac.com

老化を防ぐためには、上記のような老化を進める成分を含む食材や調理方法を避けるだけでなく、老化を抑制する成分を含む食材や調理方法を積極的に取り入れることが大切です。

老化を防ぐ食品は?

日常的に口にする身近な食品が”老化を進める”というのはこわい話ですね。
しかしこれらをなるべく控えることはできても、摂取をゼロにするのは無理というもの。
そこでさらに、老化を抑制してくれる食品や、その効果についても教えていただきました。

老化抑制のカギは「抗酸化物質」

老化を抑制する成分としては、「抗酸化物質」が挙げられます。
抗酸化物質とは、体内で発生する活性酸素という有害な物質を除去する働きがある物質で、ビタミンCやビタミンE、カロテノイドなどが代表的です。

これらの抗酸化物質は、野菜や果物などの植物性食品に多く含まれています。
特に色鮮やかな赤や黄色の野菜や果物にはカロテノイドが豊富で、皮膚の健康や免疫力の向上に効果的です。
また、青紫色の野菜や果物にはアントシアニンという抗酸化物質が多く含まれており、血管の弾力を保つ効果があります。
その他にも、緑茶やコーヒーなどの飲み物にも抗酸化物質が含まれています。

野菜画像出典:www.photo-ac.com

老化を抑制してくれる食品の効果的な摂取法

抗酸化物質を摂取する際には、調理方法にも注意が必要です。
加熱すると抗酸化物質の一部が失われる可能性があるため、生のまま食べるか、蒸すか茹でるなどの低温で短時間の調理法を選ぶと良いでしょう。

また、油と一緒に摂取すると吸収率が高まる抗酸化物質もあります。
例えば、カロテノイドは油溶性のため、サラダにドレッシングをかけたり、トマトソースを使ったりすると効果的です。
ビタミンCは水溶性のため水分に溶け出してしまう可能性があるので、果物は皮ごと食べたり、野菜は長く水にさらさないようにしましょう。

避けられない老化を「少しでも遅らせる」ために

食べることで老化を進めてしまう成分を含む食材や調理方法は、高温で加熱したり油で調理したりすると生成されるAGEsや、塩分やアルコールなどです。
これらの成分は皮膚や血管などの老化を促進するため、摂取量を控えることが必要です。

一方、老化を防ぐためには、野菜や果物などに含まれる”抗酸化物質”を積極的に摂取することが大切です。
抗酸化物質は低温で短時間の調理法や、油と一緒に摂取することで、効果を高めることができます。
老化は避けられない現象ですが、食べ方や調理法で工夫することは可能です。
食生活に気をつけることにより、いつまでも若々しく溌剌と過ごしたいものですね。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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