子どもの夏休み問題とは?
この時期、パパ友、ママ友と話題になるのがこの「夏休み問題」です。
共働き家庭が多い中、子どもは学校が休みだけど、親は仕事が休みなわけじゃない。という悩ましいジレンマ。
学童や習い事もあるけど、毎日そればっかりってわけにもいかない。しかも最近は「体験格差」という言葉もよく聞くようになりました。
体験格差とは?
学校以外の様々な体験は、子どもの教育や成長においてもとても大切です。ですが、その体験機会には差が広がってきていると言います。
体験格差とは「旅行、習い事など学校以外での体験の格差」だと言います。
格差が起きてしまう原因としては、
・経済的な理由
・地域的な理由
・体験格差の連鎖
があるといいます。
経済的にゆとりがあれば、旅行や習い事を色々と体験させてあげられるけど、そうもいかない家庭もたくさんあります。
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンのアンケート調査によれば、世帯年収が300万円未満の家庭の子どものうち、3人に1人が1年を通じて学校以外の体験活動を何もしていない、ということがわかりました。
また、体験格差の連鎖とは、親が子ども時代に体験したことを子どもにも体験させてあげたいと思うこと。
キャンプによく連れて行ってもらってた人は、自分の子どももキャンプに連れて行きたいと思う、など「たしかにな」と思います。
子どもをあらゆる意味で成長させる体験活動
文部科学省は、体験活動には以下のような学びがあるとしています。
- 現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
- 問題発見や問題解決能力の育成
- 思考や理解の基盤づくり
- 教科等の「知」の総合化と実践化
- 自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
- 社会性や共に生きる力の育成
- 豊かな人間性や価値観の形成
- 基礎的な体力や心身の健康の保持増進
ちょっと堅いですね(笑)。簡単に言えば、豊かな人間性、自ら学び、考える力を育むのが体験活動だと言うことです。
これは教育でよく言われる「非認知能力」にもつながる大事な力。
次から次へと自動で流れてくる動画コンテンツをただぼーっと眺めていても、ただ時間を潰しているだけに過ぎません。でも、自然に出たり、実験をしたりという体験をしながら、そこで動画コンテンツで学んだことが活きてきたり、調べるために活用されたりすればよりよいのは間違いありません。
夏休み、どんな体験をさせてあげる?
子どもにとって「体験活動」がどれだけ価値あるかがわかっても、時間やお金などどうしたって制約があります。どの家庭も海外旅行や遊園地に連れて行ってあげられるわけではないのです。ですが、お金がかかることだけが子どもにとって楽しく、意義のある体験ではありません。
たとえば、自治体やNPOが主催している体験活動は比較的お手頃に、楽しく学びのあるものもあります。
子どもがある程度の年齢であれば、親が一緒に参加しなくても、友達同士で参加したり企画して楽しめることもあるでしょう。
うちの子どもも、学校の仲良し友達といっしょに遊ぶ日を計画していたりします。
お金や時間はたしかにあるに越したことはないかもしれません。
ですが、もっとも大事なのは「情報」です。
ネットで調べるだけじゃない
自分でネットで調べてみるのもいいですが、ママ友やパパ友との情報交換も有益。
ぼくも、いつもパパ友が教えてくれる情報に驚かされます。ぼくがネットで調べても出てこないのに、どこで仕入れたの? というイベントや遊び場所を知っていたりする。
情報って面白いもので、知ってる人はうまくどんどん集められるのに、知らない人は全然上手に集められなかったりするんです。
自分だけで考えず、周りの力を頼って、子どもたちにいろんな体験をさせてあげましょう。
もちろん、出かけて遊ぶだけが体験じゃありません。
お手伝いをしたり、夏休みスケジュールを一緒に考えて過ごしてみたり、料理やお菓子など何かを作るのもいいものです。
長い夏休みまで、いよいよカウントダウン。
ぜひ楽しんでいきましょう!