教えてくれたのは……株式会社フォーカス
ECサイト「CLAT-JAPAN」を運営し、オリジナルタオルやTシャツの販売、商品へのプリント・刺繍加工を行っている。タオルやTシャツ、バッグなど繊維製品を多く取り扱っているため、商品の選び方や長持ちさせる洗濯方法、消臭・洗浄テクニックなどの実用的なコンテンツも提供。「集う価値に彩りを」という理念のもと、信頼性の高いサービスとオリジナル商品を通じて、お客様の一生の思い出になるかもしれない”その日”を彩るイベントをサポートしている。
Tシャツの汗染みに効果的な「家庭でのセルフケア方法」
前回の記事では、「Tシャツの汗染み予防に効果的な方法」について解説しました。汗をすぐに拭き取らないと、お気に入りのTシャツに汗染みや黄ばみが残る可能性があるので要注意。洗濯しても取れない汗染みや黄ばみができてしまったときには、家庭でのセルフケアで汚れを落とせる可能性があります。
2つの対処法をご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
「酸素系漂白剤」を使用する方法
漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。塩素系を使用するとTシャツの色や柄を落としてしまう可能性があるので、汗染みを取る際には「酸素系漂白剤」を使用しましょう。
- 洗面器に40度前後のぬるま湯を用意し、酸素系漂白剤を適量入れます。※量や濃度は、パッケージの表示を確認してください。
- Tシャツを浸けて10分~20分ほどつけ置きします。
- 洗面器からTシャツを取り出し、通常どおりに洗濯機で洗います。
「食器用洗剤」や「クレンジングオイル」を使用する方法
自宅にあるアイテムでTシャツの汗染みを落としたい場合は、「食器用洗剤」や「クレンジングオイル」を使用するのも一つの方法です。これらは、一般的な洗濯洗剤では取りづらい汚れに対しても効果を発揮してくれることがあります。
- 洗面器に40度前後のぬるま湯を用意します。
- 汗染み汚れの部分を軽く濡らし、食器用洗剤またはクレンジングオイルを染み込ませ、もみ洗いをします。
- 洗面器のぬるま湯で洗剤をしっかり流してから、普段どおりに洗濯機で洗います。
洗濯洗剤以外のものを使用して洗う際は、Tシャツの洗濯表示を確認することが大切です。素材によっては、使用感が損なわれたり、色落ちしたりするリスクがあるため注意しましょう。
汗染みが目立ちにくいTシャツを選ぶための「3つのポイント」
外出先で汗染みをケアする時間を取れなかったり、その手間を省きたい方には、はじめから汗染みが目立ちにくいTシャツを選ぶのがおすすめです。以下の3つのポイントを参考に、最適なTシャツを見つけてみてくださいね。
1.吸汗速乾性の高い素材を選ぶ
速乾性の高い素材の代表が、レーヨンやポリエステルなどの化学繊維です。天然素材の場合にはリネンがおすすめ。Tシャツの素材としてよく使用されているコットン(綿)は、吸水性に優れているものの乾きにくいため、実は汗染み対策にはあまり向きません。
また、通気性の高いメッシュ生地を使用したもの、汗が染み込みにくい加工や裏地の撥水加工などが施されたものも、汗染み防止に効果的です。
2.汗染みが目立ちにくい色柄を選ぶ
Tシャツの色には、汗染みが目立ちやすいものと目立ちにくいものがあります。
白や黒、ネイビーなどの色は、汗染みが目立ちにくい傾向があります。特に黒やネイビーのような濃い色は、乾いた部分と汗で濡れた部分の違いがわかりにくく、おすすめです。ただし、白の場合は汗を放置すると黄ばみが目立ちやすくなることもあるため、注意が必要です。
一方で、グレーやベージュ、パステルカラーなどの淡い色は、汗で濡れた部分が濃くなるため、汗染みが目立ちやすくなります。
また、単色ではなく柄物のTシャツを選ぶこともポイントの一つです。汗で濡れた部分をうまく隠せるように、大きな柄よりも、なるべく細かな柄物を選ぶと自然にカモフラージュしやすくなります。
3.ゆとりのあるサイズを選ぶ
インナーなしでTシャツ1枚で着る場合、ゆとりのあるサイズを選ぶのも一つの方法です。
Tシャツと肌の間に空間を作ることで、汗を直接吸収しにくくなり、汗染み防止に役立ちます。また、熱がこもりにくく、快適に過ごせる効果も期待できます。ぴったりと体のラインに沿うサイズは避け、ゆったりと着られるトップスを選びましょう。おしゃれなTシャツファッションを楽しみたい方には、ドルマンスリーブや胸元・袖に余裕を持たせたデザインのTシャツもおすすめです。
Tシャツの汗染みや黄ばみは、自宅での簡単なケアで解決できることがあります。素材や機能性、色柄、サイズを工夫しながら、汗染みを目立ちにくくするTシャツを上手に選びましょう。