「子どもの教育費」ピークを賢く乗り越える“3つのポイント”【お金のプロが解説】

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2025.08.31

子どもが小学生のうちはまだ家計に余裕があっても、進学期には一気に教育費のピークがやってきます。 首都圏の場合は中学受験をする子も多く、塾代などで年間100万円近くかかる家庭も珍しくありません。教育費の山場も、ちょっとした工夫で無理なく乗り越えることができます。ここでは、今日からできる3つのポイントをご紹介します。

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1. 児童手当やボーナスは“教育費口座”に直行

教育費 貯金出典:www.photo-ac.com

教育費のピークに備えるなら、事前に貯めておく仕組みづくりが大切です。

  • 児童手当は、全額を教育費専用口座に貯金
  • ボーナス時には、3〜5万円だけでも先取り貯金
  • 学資保険やNISAを活用してコツコツ準備

児童手当は、使わずに高校卒業まで貯金をすると約234万円貯まります。月1万円でも貯金をコツコツ続けると18年間でまとまった金額になります。ポイントは「余ったら貯める」ではなく、“先に教育費に回す”習慣を作ることです。

2. 習い事・塾代は“目的を決めて取捨選択”

習い事をする小学生出典:stock.adobe.com

教育費が膨らむ最大の理由は、習い事や塾代の増加です。

  • 習い事1つあたり5,000円でも、3つで月15,000円
  • 年間にすると18万円、兄弟がいればその倍以上

対策はシンプルです。

  • 本当に続ける習い事だけ残す
  • 季節講習や模試は「目的があるものだけ」受講
  • 通塾と通信教育を組み合わせてコストダウン

「なんとなく続けている習い事」を見直すだけで、年間数万円単位の節約につながります。

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3. オンライン塾や通信教育を活用

自宅で勉強出典:www.photo-ac.com

教育費を抑えつつ学習効果をキープするなら、オンライン塾や映像授業が有効です。

  • 月数千円から始められる
  • 通塾より交通費・教材費がかからない
  • 自宅で学べるので送り迎えの負担がゼロ
  • 体験授業で子どもに合うか事前に確認できる

「全部通塾」ではなく、オンラインを組み合わせるだけでも、年間数万円の節約が可能です。

高校は“無償化”になったけれど……

高校生出典:stock.adobe.com

今後大きく変わるのが 高校授業料の無償化 です。令和8年度から、国の「就学支援金」により、世帯の所得にかかわらず国公立・私立ともに授業料が実質的に軽減されるようになりました。さらに東京都や大阪府など一部自治体では、独自の上乗せ支援により私立高校も実質無償化が進んでいます。

ただし注意したいのは、対象はあくまでも「授業料」だけという点です。

  • 入学金
  • 制服や教材費
  • 部活動費や修学旅行積立金

こうした費用は自己負担であり、入学時にはまとまった資金が必要になります。

さらにもう一つ気をつけたいのが、心理的な支出の膨張です。授業料が無償化になった安心感から、塾や講座を増やしてしまい、かえって教育費が膨らんでしまうご家庭も少なくありません。

教育費が膨らまないための3つの注意点

  1. 優先順位を決める:「絶対に必要なもの」と「なくてもよいもの」を家族で話し合って線引きしましょう。
  2. “他の子もやっているから”で決めない:周囲に合わせると教育費はどんどん増えます。子どもの将来像や本人の希望を軸に選択することが大切です。
  3. 固定費化しない:塾や習い事は“とりあえず継続”しがちですが、毎年見直しを。必要のないものを続けるのが一番の無駄になります。

教育費が足りないときは?

大学生出典:stock.adobe.com

どれだけ準備をしていても、教育費のピーク期には「貯金だけでは足りない」ということもあります。そんなときに頼れる制度が奨学金や教育ローン です。

給付型奨学金(返済不要)

  • 日本学生支援機構(JASSO)や大学独自の制度
  • 所得基準を満たせば返済不要で利用できる

貸与型奨学金(返済あり)

  • 無利子と有利子の2種類
  • 卒業後に返済を始められる仕組みもあり

教育ローン(日本政策金融公庫など)

  • 入学金や授業料などまとまった支払いに対応
  • 金利は銀行より低めだが、在学中から返済が必要

FP目線の注意点

  • 奨学金や教育ローンは「借りる」もの。将来の返済負担を見通したうえで、借入額を「卒業後の想定年収の範囲内」にする
  • 子どもが返済するのか、親が一部支援するのかを明確にすることが大切です。

まとめ:教育費は“先手と工夫”で乗り越えられる

 

教育費 貯金出典:www.photo-ac.com

教育費のピークは避けられませんが、

  • 首都圏では「中学受験」からスタートする場合が多い
  • 地方では「高校・大学進学」が教育費の山場

という違いを意識しつつ、

  • 先取り貯金で備える
  • 習い事や講習は目的を明確にする
  • オンライン塾などを上手に活用する
  • 不足時は奨学金や教育ローンを計画的に使う
  • そして、親の心理で教育費が膨らまないよう注意点を意識する

この工夫を意識するだけで、家計への負担はぐっと軽くなります。

そして最後に大切なのは、これからのお子様の進学プランを、家庭でよく話し合うことです。
「どこまで教育費をかけるのか」「子どもがどう学びたいのか」を共有しておくことが、教育費と家計のバランスを守る一番のカギになります。

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著者

新田真由美

新田真由美

FP資格を取得した後、知り合いの方がうつ病で仕事を休んでお給料がもらえず、困っている時に、傷病手当金や障害年金の申請のサポートをして大変喜んでいただいた。 そのことをきっかけに、お金の知識で人生を豊かにしたいという思いから2019年「ウーマンライフFP」を設立。 現在は、保険相談・資産運用相談・女性の起業相談を中心に活動中。

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