NGその1.強力な洗剤を使う
トイレ用の洗剤には、中性・酸性洗剤・塩素系漂白剤などさまざまな種類があります。しかし、どれでも温水洗浄便座のノズルをお手入れできるわけではないんです。
酸性洗剤や塩素系漂白剤などの強力な洗剤を使うと、樹脂やプラスチック部分が劣化するおそれがあります。温水洗浄便座が故障する可能性もゼロではありません。
温水洗浄便座のノズルは、中性洗剤を薄めたものを柔らかい布に含ませ、やさしく拭き取るだけで十分。拭いた後は、きれいな布で水拭きをして洗剤成分を残さないようにしましょう。
NGその2.メラミンスポンジでこする
キッチンやお風呂掃除で大活躍のメラミンスポンジですが、ノズル掃除には向いていません。温水洗浄便座のノズルは繊細で、メラミンスポンジなど研磨作用のある掃除方法は傷がつくおそれがあります。
細かい傷がつけば、汚れや菌が入り込み、逆に清潔さを保てなくなってしまうことも……。ノズルのコーティングが傷つけば劣化も早まります。
掃除の際は、やわらかい布や普通のスポンジを使用し、力を入れすぎずやさしくなでるように拭き取りましょう。シンプルなお手入れが、清潔さを長持ちさせるコツです。
NGその3.ノズルの穴に直接ピンや針を突っ込む
「水の出が悪いから、穴をつついて直そう」じつはこれも、大きなNG行為です。ノズル内部は精密な構造になっているため、針やピンを突っ込むと内部パーツが破損する場合があります。
ノズルの穴部分は、やわらかい歯ブラシで外側を軽くなでる程度でOKです。
正しい掃除でノズルを長持ちさせよう
温水洗浄便座のノズルはデリケート。強力洗剤や研磨スポンジ、針でつつくのは故障のもとです。中性洗剤とやわらかい布でやさしくお手入れを行い、温水洗浄便座を長く大切に愛用しましょう。
※本記事の掃除方法はTOTO、Panasonic、LIXILなど主要メーカーの公式推奨方法に基づいています。
※具体的な清掃手順や使用可能な洗剤については、お使いの機種の取扱説明書も併せてご確認ください。