家具の後ろの“黒い跡”が消えない…。「壁」を傷めずに汚れを落とす“プロの掃除術”「白く戻った!」

家のこと

2025.12.21

お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)のんです。家具を動かした瞬間に出てくる“黒い跡”……。あれ、本当に嫌ですよね。でも安心してください。黒い跡は落ちる可能性が高い汚れの部類です。「強くこすらない」「いきなりメラミンスポンジを使わない」。この2つのポイントを守れば、壁を傷めることなくきれいにできます。

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残念な家具跡

家具跡

長年使ってきた家具を動かしたら、壁紙に黒い跡がついていた……。こんな経験をしたことがあるのは僕だけではないはずです。
この度、15年間同じ場所にあったベッドを解体したところ、黒い跡が壁紙にビッシリ。上の写真は、その汚れをカメラの顕微鏡モードで撮影したものです。

ただ、結果から先に申しますと、比較的簡単に取ることができました。
今回はその手順をご紹介します。

【用意するもの】
・食器用中性洗剤(薄める)
・ぬるま湯
・布(マイクロファイバー推奨)
・掃除機

区切る

効果がわかりやすいよう、マスキングテープで区切って掃除を行います。

壁に付着しているホコリを取る

壁のホコリを取る

まず最初に行うのは、壁に付着しているホコリを念入りに取ること。パッと見ではわかりにくいですが、壁には予想以上にホコリが付いています。

この工程を無視して水などを使うと、汚れが伸びてしまい、逆に手間がかかる原因に。

僕は掃除機を使いましたが、クイックルワイパーなどで取っても問題ありません。

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中性洗剤で“やさしく”落とす(9割はこれでOK)

洗剤で拭く

ぬるま湯200mlに、食器用洗剤を1〜2滴入れた“超薄め液”を作り、布を浸して固く絞ります。

軽くポンポン叩くように

壁紙を軽くポンポン叩くようにして、汚れを浮かせていきましょう。

水拭きからの乾拭き

水拭きからの乾拭き

浮かせた汚れを水拭きで取っていきます。ここもこすらず、ポンポン行うのがポイントです。

仕上げは必ず乾拭き。水分を残してしまうと、カビの発生や壁紙剥がれの原因になりかねません。乾拭きは必ずセットで行ってください。

※強くこするとテカりが出るので“弱い力”が鉄則です。

頑固な黒ずみにはメラミンスポンジ

メラミンスポンジ

メラミンスポンジを使う前にひと言! 「使いすぎると壁紙が削れます」。大事なことなので2回伝えますね! 「研磨力が強すぎて削れます」。

実は僕自身、メラミンの研磨力を甘くみすぎて、破いてしまったことがあるのです。そのときは、口は出すけど自らは絶対に動かない最高司令(妻)から、鬼の如く怒られたっけ……(遠い目)。

メラミンスポンジでこする

メラミンスポンジを水で濡らして軽く絞ったら、汚れの上を 1〜2回だけ“なでる程度”でこすってください。表面の汚れだけを削るイメージです。

※壁紙が少し白っぽくなる場合があるので、必ず“端で試し拭き”しましょう。

マスキングテープを剥がしてみると……

ビフォアフ

作業中はいまいち効果を実感できないかもしれませんが、こうして比べてみると一目瞭然。
しっかり黒ずみ汚れを落とすことができました。

作業前作業前の家具跡

作業後作業後の家具跡

落ちないケース(見極めポイント)

見極め

黒い“汚れ”ではなく、

  • 家具で壁紙が削れた跡
  • 強く擦った摩耗跡
  • 壁紙の凹み影

この場合は掃除では消えませんのでご注意を!

まとめ

境目くっきりの壁紙

黒い家具跡って、見つけた瞬間の“うわっ……”感がすごいですが、ビニールクロスなら多くの場合、適切な方法で汚れを落とすことができます。ポイントは、ただひとつ。「やさしく落とす → 効かないときだけ少し強めの手(メラミンスポンジ)を使う」。これを守れば、壁紙の寿命を縮めずにきれいを取り戻せますよ。
ではまた!

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著者

のん

のん

4人と2匹の6人家族のサラリーマン。妊娠中だった奥さんの代わりに掃除を始めると、元来持っていた凝り性が発動。キレイになっていくビフォアフに魅了され、家のあらゆる箇所を攻略。そのうち生活向上委員会<MEGAZINE>なる趣味全開のお掃除中心のVLOGサイトを開設し、自己満足を楽しんでいる。しかし家族から「人型の口うるさいルンバ」と言われている点だけは納得がいっていない。掃除以外にもサッカー、プラモデル、DIY、カメラと趣味が爆発中。

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