繊維の奥から皮脂汚れがごっそり…。捨てる前に試したい「タオル」の寿命の見極め“つけ置きリセット洗い”

家のこと

2025.12.24

洗濯研究家の平島利恵です。年末は、タオルを買い替える方も多いのではないでしょうか。ゴワついてきた、吸いが悪い、ニオイが戻る。「もう寿命かな?」と思いつつ、そのまま年を越してしまうこともありますよね。実はそのタオル、捨てる前に一度だけやってほしいことがあります。それが、「つけ置き洗い」です。

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毎日使うタオルほど、汚れは蓄積する

タオルに汚れが蓄積

タオルは、入浴後の水分だけでなく、汗や皮脂、角質なども毎日少しずつ吸い込んでいます。
パイル状の繊維は汚れを抱え込みやすく、洗濯機で洗っているつもりでも、汚れが残りやすいのが特徴です。

ゴワつきやニオイが気になり始めたら、それは「汚れがたまってきたよ」というサイン。

だからこそ年末には、一度リセットする洗い方がおすすめです。

リセット洗いで、驚きの汚れ!

今回は、洗濯後のタオルをあえてつけ置き洗いしてみました。
洗剤を溶かしたぬるま湯に入れ、あとはそのまま置いておくだけ。

洗濯後のタオルから出た汚れ

洗濯後に使用していないタオルにもかかわらず、しばらくすると水がじわっと濁り、茶色っぽい汚れが浮かんできました。

これは、長い時間をかけて繊維の奥にたまっていた汗や皮脂が溶け出したもの

「毎日使っているタオルが、こんなに汚れていたなんて……」とスタッフも驚いていました。

ほったらかしでできる、つけ置きリセット

つけ置き洗いの手順

やり方はとてもシンプル。
40度から45度ほどのぬるま湯に、アルカリ性の粉末洗剤を溶かし、タオルを沈めます。
あとは30分〜1時間、そのまま置いておくだけ。1晩放置してもOKです。

沿わせて入れるとしっかり沈みますフチに沿わせて入れるとしっかり沈みます

その間に、掃除をしたり、買い出しに出かけたり、ひと休みしても大丈夫。
手を動かす時間が少ないのが、つけ置き洗いのいちばんのメリットです。

お湯を使うことで、洗濯機洗いでは落とし切れなかった汚れやニオイが、繊維の奥から溶け出します。

つけ置き後は、洗濯機へ

つけ置き後は洗濯機へ

つけ置きが終わったら、そのまま洗濯機へ。
このときは、すすぎを2回以上にして、衣類量は少なめに。
浮かせた汚れをしっかり洗い流しましょう。

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それでも改善しない場合は買い替えの目安

それでもだめなら寿命かも

つけ置きしても
・ゴワつきが戻らない
・黒ずみが残る

場合は、繊維そのものが傷んでいる可能性があります。

ここまで試してから手放せば、「ちゃんとケアした上での買い替え」になり、気持ちの区切りもつきやすくなります。

捨てることに決めたタオルは、大掃除用の雑巾にしてしまうのもいいですね。

年末は“タオルを見直す区切り”にちょうどいい

年末にタオルをリセット

忙しい年末こそ、まとめてつけ置きでリセットするのがおすすめです。

タオルは毎日使うもの。
一度整えるだけで、触れたときの心地よさが変わります。

捨てる前に1回だけ、洗ってみる。
新年を気持ちよく迎える準備、始めてみませんか?

▼実際のつけ置きの様子は、動画でもご紹介しています。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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