教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人に共通する4月の過ごし方「3つのポイント」
4月は希望に満ちた時期である一方、進学、就職、職場での異動や役割の変化などに伴って、「新しい環境に適応しなければ」というプレッシャーが知らず知らずのうちに心を削ってしまうタイミングでもあります。
そんなときでも、幸福度が高い人は環境の変化に振り回されすぎず、自分のペースを大切にする工夫を取り入れるのが上手です。今回は、新生活のスタートから幸福度を高く保てる「4月の過ごし方」のポイントをお届けします。
1.「期待値を手放し」心を軽くする
頑張り屋さんであるほど、無意識に「最初からデキる自分」を目指したり、完璧を求めて力を入れすぎてしまったりしがちです。周囲も「あの人なら大丈夫だろう」と、期待の眼差しを向けてくることがあるかもしれません。しかし、幸福度を高く保つ人は、あえて“周囲(そして自分自身)からの期待”を、早いうちに手放しています。
新しい環境でパフォーマンスを発揮するためにも、まずは自分に課している過度なハードルを一度取り払ってみましょう。すると、不思議と余計な力が抜け、結果として本来の力が発揮しやすくなります。脳には適度なストレスは必要ですが、過度なプレッシャーはあなたらしさや本来の魅力を奪ってしまうことがあります。4月はぜひ、自分や周りの期待値を手放す意識を持って過ごしてみてくださいね。
2.「3か月の余裕」を自分に与える
焦りを感じやすい人は、スタートしてすぐにすべてを把握しようとしがちです。一方で、幸福度が高い人は、「4月は観察、5月は試行、6月でようやく慣れる」といったように、ちょうどいい進み方や長めのスパンで物事を考えることを自分に許しています。急ぐ必要があるときは、戦略を立ててコツコツと動くことも忘れません。
「今は慣れるための期間」「まずはここまで進めば十分」と割り切ることで、突発的なミスやトラブルが起きても、「まあ、新生活だしね」「今は様子を見る期間だしね」と、笑い飛ばせる心の余裕が生まれやすくなります。
3.「変わらない習慣」を大切にする
環境が大きく変わるときこそ、あえて“変えないこと”を持っておくことが心の安定剤になります。たとえば、
- 朝、お気に入りの豆でコーヒーを淹れる。
- 週末はいつもの公園を散歩する。
- 寝る前に好きな本を3ページだけ読む。
などです。周囲がどんなにバタバタしていても、自分だけの聖域とペースを守ることで、脳は「いつも通りだ」と安心し、幸福度を維持しやすくなります。
「自分のペースを味方にする」春にしましょう
4月を幸福に乗り切るコツは、頑張ることではなく、いかに「自分らしさをキープしながら、環境に馴染ませていくか」という戦略にあります。あなたには、これまで何度も春を越えてきた経験があるはず。その経験を“正解探し”ではなく、“さらに私らしい心地よさづくり”に使ってみませんか?
少し肩の力を抜いて、深呼吸を。成長は、余白を持ちながら進んだほうが長く続けられます。今年の春が、あなたにとって幸福度を保ちながら、心地よい風の吹く季節になることを願っています。




