教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度を下げないための「上手な気持ちの切り替え方」5つのステップ
連休明けの「仕事に行きたくないモード」は、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。実は、幸福度が高い人は、この“行きたくない”という感情を上手に扱い、日常への復帰をスムーズにしています。
今回は、連休明けの憂うつを長引かせず、自然に日常のリズムへ戻るための“5つのステップ”をご紹介します。
1.「行きたくない」という感情を否定せず、そのまま許可する
まず大切なのは、ネガティブな感情を抱く自分を責めないことです。というのも、「ラクをしたい」という気持ちは、脳がごく自然に示す当たり前の反応だからです。
幸福度が高い人は、「仕事に行きたくない」と思うことを自然な反応として淡々と受け止め、ひとつの事実として割り切って考えています。「嫌だと思ってはいけない」と抑え込むほど、かえってその感情は膨らんでしまいます。「今は現実に戻るための移行期なんだな」「脳がちゃんと働いている証拠だね、すごい」と軽やかに受け止め、切り替えモードへ進めていきましょう。
2.出すエネルギーをコントロールする
休み明け初日から、連休前と同じフルパワーで動こうとすると、心身への負荷が大きく、挫折感を抱えやすくなります。
幸福度が高い人が意識しているのは、最初の数日間をあえて“アイドリング期間”と位置づけること。「今日はまず〇〇を片付ける」「はじめに〇〇をやってみる」と、最初に取りかかることのみを自分に指示すると心に余裕が生まれ、集中力も戻りやすくなります。動き出してみると、自然にエンジンがかかっていきますよ。
3.「小さなご褒美」をあらかじめ予約しておく
「苦手なものの先には〇〇が待っている」。そんなふうに、日常の中にも、ワクワクする未来の予定を意図的にセッティングすることは気持ちの切り替えに効果的です。休み明けの週の仕事終わりにお気に入りのスイーツを買う、楽しみにしていた予定を入れる、週末の小さな計画を立てるなど、自分へのご褒美を用意しておきましょう。
意識の矢印を“終わってしまった連休”から“これから来る楽しみ”へ向けることで、脳はポジティブな「期待モード」に切り替わっていきます。
4.「リセット・アクション」をルーティンに取り入れる
リセット・アクションとは、物理的な行動によって脳のスイッチを日常モードに切り替える方法です。たとえば、PCのフォルダを5分だけ整理する、文房具を新調する、仕事用の服に袖を通したときに「よし」と小さく声に出す、上を向いてガッツポーズをとる。こうした動作が、脳に「ここからは日常のモードだよ」と教える強力な合図になります。その結果、憂うつ感をスッと切り替えてくれる効果があるといわれています。
また、「新しい道を進む」という意識で、立ち位置を一歩横にずらしてから前に踏み出すのもおすすめです。ほんの小さな動作でも、脳は“切り替えのサイン”として受け取ってくれます。
5.連休後の自分を「アップデートされた自分」と定義する
「休みが明けて元の自分に戻る」と考えると、どこか後ろ向きな感覚が生まれがちです。だからこそ、「リフレッシュして新しくなった自分で再スタートする」と、自分に教えてあげてください。
連休中に得た休息やインスピレーションを、これからの仕事にどう活かせるか。あるいは、仕事以外の時間をよりよくするためにどう動くか。連休を“あなたの毎日をアップデートするための栄養剤”として捉えてみましょう。仕事への向き合い方が主体的で前向きなものに変わると、さまざまな気づきが増え、新しい道も広がっていきますよ。
連休明けを軽やかにスタートするために
「仕事に行きたくない」という感情の波は、誰にでも訪れるものです。その波に抗うのではなく、上手に乗りこなして自分なりのペースで進んでいくことが、連休明けの幸福度をそっと支えてくれます。取りかかりやすい項目から、ぜひ実践してみてくださいね。





