「性格は生まれつき決まっている?」脳科学から読み解く“3つの気質”

家族・人間関係

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2026.06.02

「性格は親の育て方で決まる」。そう思っている人は多いかもしれません。でも、性格分類学®では、“持って生まれた気質”があり、性格を「良い・悪い」で判断するものではないと考えているそう。 今回は、脳科学の視点から見る性格タイプの違いや、親子で起こる“行動のコピー”について、飯塚そね先生に伺いました。

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教えてくれたのは……飯塚そね先生

飯塚そね先生

性格分類学®の第一人者として、夫婦関係や親子関係、人間関係の悩みに向き合い続けてきた飯塚そね先生。エニアグラムをベースに、発達心理学や脳科学の視点を取り入れた独自メソッドで、多くの人の人生をサポートしています。

性格は“才能”。当たり前にできることに個性がある

飯塚そね先生

――そもそもな質問を今さらしてしまうのですが、人の性格ってどうやって決まる? 作られる? ものなのでしょうか。

まず、持って生まれてくる性格が30〜40%。性格は、この生まれ持った気質と幼少期の発達の中で形づくられる部分があると考えられています。よく、性格が悪い=“親の育て方が悪かったから”とか、“環境のせいでこうなった”って思われがちですけど、実はそうじゃないんです。

――えっ!? 育て方は性格に関係ないんですか?

それぞれの性格の個性は、持って生まれた才能です。そもそも、性格は良い・悪いで判断するものではないです。当たり前に自分ができていることって、その人の才能なんです。当たり前すぎて自分では気づけていないだけなんです。例えば、同じことを淡々と繰り返すのが苦じゃない人もいれば、苦痛な人もいますよね。それが、持って生まれた才能。そして、良い人、悪い人というのはストレス状態なんです。性格は変わらないけど、ストレス状態で発言と行動に変化は出ます。

――なるほど。「性格悪いなぁ」と感じる人がいたら、「この人は今、ストレスフルな状態なんだな」と捉えたらいいんですね。

そう捉えると、こちら側も楽じゃないですか? 人間は、ストレスがない状態をずっと維持するのは難しいです。だって、お腹が空くだけでもストレスを感じるんですから。大事なのは、自分でそのことに気づくこと。例えば、「あ、この発言をしたってことは、今ストレスがたまっているな」と。ストレス状態を自分でコントロールして、健全な状態に戻す。そういう対処ができることが、性格分類学を学ぶメリットとも言えます。

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「本能型・感情型・思考型」は脳の使い方で分かれる

それぞれの個性出典:stock.adobe.com

――ちなみに、30%から40%の生まれ持った性格というのは、どこで決まるんですか? 

脳の構造です。脳には大きく分けて、「考える脳」「感情を感じる脳」「本能を司る脳」の3つの働きがあります。そして、そのどの働きを強く使うかは、生まれつきある程度決まっていると言われています。例えば、本能を司る部分が強い人は「本能型」、感情を感じる部分が強い人は「感情型」、考える部分が強い人は「思考型」というように、大きく3つのタイプに分かれていくんです。

――遺伝によってタイプ分類されるのでしょうか?

それは、論争されている部分です。遺伝と言う学者もいれば、「個体として持っているものなのでは?」とも言われていたりするので、まだちょっと明確な答えは出ていないです。

――「本能型」「感情型」「思考型」の3タイプ、それぞれの特徴を教えてください。

本能型さんは、体感で覚えるタイプ。まず動いてみる。お腹が空いた、眠い、動きたいなど、自分の感覚に素直で、とても分かりやすいタイプです。

感情型さんは、感情表現が豊か。表情やリアクションに感情が出やすく、喜怒哀楽がはっきりしています。

思考型さんは、一度頭の中で整理してから話すタイプ。落ち着いて見えますが、感情を外に出すのは少し苦手です。

――ちなみに、子どものタイプ診断は何歳から可能ですか?

6歳以上になれば確実に診断できます。私と会話ができる年齢になれば、4歳ぐらいからわかることもあります。

――何歳くらいから、「このタイプっぽい!」という行動が出てくるんですか?

人間は、0歳から3歳までは吸収する時期です。だから、3歳まで怒っちゃいけないという説もありますよね。そして、4歳から6歳は、吸収したものを自分なりにやってみて確認をしていく時期。ここで、オリジナリティが出てきます。この時期に性格が作られるのではなくて、個性をちゃんと表現できるようになるんです。

――0歳からのインプット時期に、最も身近な大人として親を見て育つじゃないですか。その場合、親の言動はインプットされますよね。

はい。例えば、お母さんが感情型だった場合、イラッとすると感情がそのまま言葉に出やすく、強い口調で怒ってしまうことがあります。そして、お子さんが本能型だった場合、親の「口調」や「反応」をそのまま吸収しやすくなります。なので、本当は怒っていなくても、怒っているような話し方がクセになることがあります。

――それは、性格ではなく行動の真似ということですか?

そうです。大事なのは、口調や行動は真似しても、性格そのものや価値観まで同じになるわけではないということ。つまり、怒ったような話し方をしていても、本人の感情は「別に怒ってないよ」ということもあるんです。

――うわぁ。難しい!

ほんと、すごく難しいです。けど、性格分類学を学ぶと、「ああ、確かにそうだ。納得!」となるんです。

性格分類学®で人生が変わる子どもたちもいる

笑顔の親子出典:stock.adobe.com

――親子でコンサルを受けられる方も多いですか?

はい。積極的に受けにこられるのは、ご夫婦より親子のほうが多いです。小さなお子さんがいる方は、ご自身の子育てのことでいらっしゃいますし、高校、大学生くらいのお子さんを持つ親御さんからは、お子さんとの接し方、またお子さん自身のことで相談を受けます。

――性格分類学を学ぶお子さんもいますか?

20歳未満は学ばない方がいいと言われているんです。10代はまだ自分で試行錯誤する時期なので。20歳以上であれば性格分類学を学んでもらうこともできます。20歳以下のお子さまのコンサルについては、親御さんからの相談に対して、お子さまをコンサルすることはあります。

――コンサルを受けたお子さんは、どんな風に変わりますか?

ガラッと人生が変わった子もたくさんいらっしゃいます。長年ひきこもっていたというお子さんが、コンサルを受けたことで、引きこもりを解消し、海外に行ったというご報告を受けたこともあります。親御さんから、「息子の人生がすごく楽しそうです」というメッセージと共に、金髪ヘアでピースしている写真が送られてきたこともあります。

***
「性格は変えなければいけないもの」ではなく、“自分の特性を知り、扱い方を理解するもの”。

そう考えると、人との違いにも少し優しくなれるのかもしれません。

次回は、子育てに悩む親たちが抱えやすい苦しさや、親子のすれ違いが起きる理由についてのお話を伺っていきます。

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