夫婦関係がラクになる第一歩。「性格分類学®」で“自分のクセ”を知る

家族・人間関係

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2026.05.27

「どうしてわかってくれないの?」。 夫婦関係がうまくいっていないとき、多くの人は、“相手が悪い”と思ってしまいます。 でも、性格分類学®では、「人はそれぞれ違うフィルターで世界を見ている」と考えます。今回は、性格分類学®の第一人者である飯塚そね先生に、性格分類学®の視点から見る“性格を知ることで人間関係がラクになる理由”について伺いました。夫婦、親子、そして自分自身について。とても興味深いお話を5回に分けてお届けします。

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今回のインタビューは、夫婦のパートナーシップを考える連載「夫婦は続くよ、どこまでも」で取材した、バネッサ亜耶さん・テルさんご夫妻の記事「『産後は物が飛び交うケンカをしていた』亜耶バネッサさん・テルさん夫婦が歩み寄れた“キッカケ”とは」をきっかけに実現しました。おふたりが関係改善の転機として語っていた「性格分類学®」について、もっと詳しく知りたい! そんな思いから、性格分類学®の第一人者・飯塚そね先生にお話を伺いました。

教えてくれたのは……飯塚そね先生

飯塚そね先生

性格分類学®の第一人者として、夫婦関係や親子関係、人間関係の悩みに向き合い続けてきた飯塚そね先生。エニアグラムをベースに、発達心理学や脳科学の視点を取り入れた独自メソッドで、多くの人の人生をサポートしています。

「性格分類学®」は“性格”に特化した心理学

――以前、バネッサ亜耶さんとテルさんご夫婦にインタビューをしたとき、おふたりから夫婦の危機を「性格分類学®」で乗り越えたというお話を聞きました。そのときから飯塚さんのお話を聞いてみたいと思っていて、今回、やっと実現しました。

ありがとうございます。2人の記事、すごくよかったです。バネッサとは高校の同級生で、今は家族ぐるみで仲良くしています。2人の夫婦関係が大変だったときに、私がやっている「性格分類学®」のコンサルを受けてくれたのですが、あの記事を読んで、懐かしいなと思いました。

――おふたりが受けた「性格分類学®」というのは、どういったものですか?

「性格分類学®」は、心理学の中でも「性格」に特化したメソッドです。人それぞれの考え方や感じ方、行動のパターンを整理し、その人のタイプを出します。そして、そのタイプの違いを理解することを目的としています。

私はエニアグラムという9つの性格タイプをベースにしながら、発達心理学や脳の働きといった視点も取り入れて、日常生活に活かせる形で体系化しています。単なる診断ではなく、「自分や相手を理解して、どう関わるか」を考えるためのものです。

――「性格分類学®」では、性格は何種類くらいに分けられるんですか?

細かく分けると9タイプありますが、まずは大きく3つに分けて考えると分かりやすいです。

ひとつは、リーダーシップをとるのが得意な“攻撃型タイプ”。決断が早く、結果を重視する人たちです。

ふたつ目は、周りとの調和を大切にする“追従型タイプ”。空気を読んで協力しながら物事を進めるのが得意です。

3つ目は、自分のペースや距離感を大切にする“遊離型タイプ”。一人の時間を大事にしながら、物事を客観的に見る傾向があります。

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「自分で診断しない」のには理由がある

飯塚そね先生

――「性格分類学®」のタイプの中から自分のタイプを知るには?

性格分類学®は、自分で診断をするのではなく、プロがタイプ診断をします。

――質問に答えて診断していくのではなく、客観的視点から診断されるんですね。

心理学診断の場合、多いものだと180問くらい質問があったりします。その数の質問に正確に回答するのってすごく難しいんです。例えば「活発」「元気」という単語ひとつでも、人によって捉え方が違います。まわりから見て落ち着いてると思われている人が、自分を「活発」と思っていることもあるので。

――確かに、心理学診断の質問に答えているとき、「私ってどれ?」ってなったり、やるたびに答えが変わっていたりします(笑)。

そうなんです。人は無意識に、“自分はこうありたい”という理想を選ぶことがあります。また、その日のストレス状態や精神状態でも回答はズレます。あと、“自分で気づいていない自分”というのもあります。なので、手間はかかるんですけど、プロが総合的に判断してタイプ確定するのが確実なんです。

――プロに判断してもらうということは、診断までに時間がかかるということですか?

まず、「性格」を基礎から学ぶ「基礎応用講座」を1時間半受けていただき、その後、私との相互確認で性格タイプを確定する「タイプ確定実践講座」を受けていただきます。この2つの講座は、1ヶ月ぐらい間隔をあけます。

――1ヵ月!? すぐにわからないんですね。

そうなんです。講座を受けてすぐにタイプがわかると、「楽しかった!」で終わってしまい、次の日から普通の生活に戻ってしまってもったいないんです。「私って何タイプなんだろう?」と、自分を俯瞰する時間を持つことで、より深く自分のことを知ることができるので、実は、その時間は“焦らし”なんです。

――その時間、めちゃくちゃモヤモヤしそう(笑)。

そうですよね(笑)。私は、みなさんに、「この時間、たくさん迷ってください。たくさん悩んでください」と伝えています。自分を考える時間を持つからこそ、自分のタイプを知ったときに、「あ、確かにそうだ」と腑に落ちる。それがすごく大事なんです。

「自分のことはわかっている」は思い込み

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――人は、意外と自分のことをわかってない?

みなさん、「自分のことはわかっている」と思っているんですが、それって実は、自分のフィルター越しにしか見れてないんです。自分を客観的に見るって、本当に難しいです。

――“私はこのタイプでした”で終わりではなくて、そこからいろいろ見えてくるものがあるんですね。

自分のタイプを知るのは入口です。そこから、「じゃあ私は、どういう時にストレスを感じるんだろう」とか、「どういう時に相手を責めやすいんだろう」って、自分を観察できるようになることが大事なんです。

――その観察が、夫婦関係の改善にも役立つということなんですね。

自分を観察すると、自分は自分を知っていると思い込んでたことに気づきます。人って、自分のフィルターを通すと、「どう考えても相手が悪い!」という見方をしちゃうので、まずはそこから気づいていきます。

――夫婦関係の中で、「相手が悪い」という見方はとくに危険ですね。

ケンカや関係のこじれが止まらない夫婦の多くは、会話の中に、「普通は」「当たり前じゃん」という言葉が多いんです。その「普通」って、自分のフィルターを通して見た時の「普通」。「あなたは、正しい」「あなたは、悪い」というジャッジをしながら創りあげてきたものなんですよね。

――確かに。そのジャッジはどこから生まれるものなんですか?

比較から生まれます。人が信じられないという人は、ジャッジしながら関係性を育むんです。

私は、みなさんに学問的知識として性格を学んでほしいなと思っています。性格は裏切らないので、人を信じられない人ほど性格を学んでほしいです。まず、自分を知る。自分を知ることでセルフコントロールできるようになる。その先にやっと他者との関わりができるんです。

――その視点から、夫婦関係を見つめ直したらいろいろな発見がありそうですね。

夫婦関係だけではなく、自分の性格を学ぶことで人間関係がすごく変わっていくんです。

***
「夫婦関係を良くするためには、まず自分の性格を知る」

性格を知ることは、自分を決めつけることではなく、自分を理解すること。

そして、自分のフィルターに気づくことが、人間関係を見直す第一歩になるというお話、みなさんはどう感じましたか? 自分のフィルターを通して決めていた“普通”という思考が、夫婦関係の溝を深めているならば、まずは自分を知り、ストレスのない夫婦関係を築く努力をしたいと思いませんか?

次回は、より具体的な夫婦関係改善についてのお話です。

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