夫婦で仲良くインスタライブをする亜耶バネッサさんと夫のテルさん。一見何の問題もないご夫婦かと思いきや、結婚生活ではさまざまなことを乗り越えてきたというお話を伺ってきました。そんなお二人に、“夫婦とは何か”を聞いてみました。
妻のインスタでの活躍は誇らしい
――実は、亜耶さんを最初に知ったのはコロナ禍に亜耶さんがアップしたInstagramのリール動画でした。あのリール動画に心を掴まれた女性は多いはず。あのリールを投稿しようと思ったきっかけは?
亜耶さん:コロナでメイクのお仕事がなくなってしまったので、自分のメッセージをどうやって伝えようと考えてアップしたのが、あのリールだったんです。
――テルさんは映像関係のお仕事をされていますが、亜耶さんがリールを撮る際にアドバイスなどをしたのでしょうか?
テルさん:していないです。お遊び感覚で何か撮影しているんだろうなと思っていました。
亜耶さん:撮影したものを見せて「どう思う?」って聞くと、「なんか、見てるほうが恥ずかしくなる」と、最悪なリアクションをするんですよ(笑)。
テルさん:でも、「フォローが1万5000人になった!」とか「2万人になった」というのを聞いて、素直にすごいと思いました。「勇気づけられました」とか、「パワーになりました」というポジティブなコメントが多いし、発信しているものにはちゃんとメッセージ的なものが含まれていたので亜耶らしいなと。亜耶のインスタでの活躍や、救われている人がいるというのを見て、誇らしい気持ちになりました。
亜耶さんのフォロワーにはテルさんのファンがたくさん!
――お二人が深夜にやるインスタライブが人気ですが、お二人でインスタライブをやるきっかけはなんだったんですか?
亜耶さん:ストーリーズにテルを登場させたら、「かっこいい」とか「旦那さん、素敵」という反応がたくさん届いたんです。みなさんが褒めてくれることに気持ち良くなって登場してくれたんだと思います(笑)。
テルさん:コロナ禍で家で過ごす時間が増えたときに、歌を歌った動画を自分のインスタにアップしていたんです。その流れで友達とインスタライブをやったりしているうちに、出ることに抵抗がなくなりました。亜耶が別の部屋でメイクライブをしているときに、僕も筆ペンで眉を描いたり、アイラインをひいたりするインスタライブをやったんです。
――アーカイブが残っていますよね。あの動画は、元気がないときに見るべき動画ナンバー1だと思います。
テルさん:ライブ中もそんなコメントをもらいました。最初は30人くらいが見ていたのに、途中で気づいた亜耶がシェアした瞬間、視聴者数が1500人とかになってびっくりしました。それがすごく楽しかったので、亜耶がライブしているときに呼ばれて登場してみました。
――亜耶さんのインスタライブに登場するのはどうですか?
テルさん:楽しんでいます。亜耶は、性格的にはっちゃけるタイプではないので、一人で配信しているときには言いにくいことも僕がいることで言いやすくなったり、僕の突っ込んだ質問に答えることで「聞きたいことが聞けました」と言われたりと、良い相乗効果が生まれたと思います。
亜耶さん:「今日、インスタライブやろうと思うんだけど」と誘うと、「今日はちょっと顔がむくんでるから無理だわ」と断るんです。でも「旦那さんこないんですか?」というコメントが来ると、突然「はい、こんばんわ~」って画面に入ってきます(笑)。夫婦関係に悩まれている方が多くて、いろいろな質問が届きます。それに応えているうちに、テルは「セキララ(赤裸々)さん」と呼ばれるようになりました(笑)。
相手のために、自分が成長することを止めない
――インスタライブを見て、お二人の仲の良さに憧れを持っている人も多いと思います。そんなお二人が今の関係になるまでに、いろいろと乗り越えられてきたというお話は、さらに多くの方に希望を与えるように思います。今はもう、あまりケンカもしなくなりましたか?
亜耶さん:関係が修復できたからと言って、一切ケンカをしなくなったわけではないです。お互いを理解したつもりでいても、ふっと忘れて「ワーッ!」と言っちゃうこともあります。以前と違うのは、相手がなぜそうするのかを理解しているからお互いに歩み寄れるし、「さっきは、ごめん」を早く言えるようになりました。
テルさん:一度、3ヵ月くらい一切ケンカをしなかった時期があったんです。そしたら、何が原因かもわからない大ゲンカをしました。ケンカをしないとそれはそれで溜まるから、定期的に発散というかガス抜きは必要です。
――では、最後の質問です。「夫婦とは?」なんでしょうか。
テルさん:60年くらい夫婦をやっていないと答えられないような質問ですね(笑)。まだ9年しか夫婦をやっていない僕が答えられるとしたら、“夫婦とは”、成長を止めてはダメだということ。それぞれに、「こうありたい」理想の夫婦像があるから、その理想を追い求めていくことに終わりはないですよね。その理想に辿り着いたら、もっと! ってなるはずだから、「ここで終わりです」というゴールはないんだろうなと。
「セックスレスじゃなくなりました」、だから「よかったね」ではなくて、50代、60代になったときに、夫婦としてどう楽しめるかを常に投げ合うことによってお互いに成長していくと思うので、これからも投げ合うことを止めないというのはすごく大事ですよね。
亜耶さん:相手のために、自分が成長することを止めずに切磋琢磨し合う。あと、自分たちのルールブックを作ることはすごく大事だなと思います。正解がないじゃないですか。「セックスレスはこうやったら解消するよ」という人がいるけど、それぞれそうなった理由やプロセスが違うから、自分たちならではのマニュアル、ガイドブックを作っていくことが大切なポイントなのかなと思います。
いろいろ乗り越えてきた私たちは、けっこうちゃんとしたルールブックができた気がするので、今は、私たち夫婦は長く続いていくんだろうなという安心感があります。
テルさん:それは大切な秘訣かもね。人と似てることはあっても、全く同じってないから。ということで、僕らの話は全然参考にならないかもしれません(笑)。
結婚はゴールではないし、むしろそこからスタートする人生は、時に障害物競争になることも。目の前に飛び出してくる障害を二人で乗り越えるか、どちらかに押しつけるか……。それはもう、それぞれの夫婦次第。テルさんと亜耶さんは、一度は足並みをそろえるのをやめてしまったけれど、もう一度手を取り、目の前の障害物を乗り越えてきたお二人でした。
どんなに幸せそうに見えても、何も問題がない夫婦などこの世にはいないはず。むしろ、幸せそうだなぁと見える夫婦こそ、2人で力を合わせてたくさんの汗や涙を流してきているのかもしれません。それだけ絆を深めてきたからこそ、輝いて見えるのだと思いませんか?
テルさん、亜耶さんのお話は、多くの夫婦に希望を感じさせてくれる内容でした。テルさんがインスタライブで「セキララ(赤裸々)さん」と呼ばれている理由がわかるほど、お二人とも包み隠さずいろいろなお話をしていただきました。本当にありがとうございました!
【亜耶バネッサさん・テルさんご夫婦インタビュー連載】
第1回:「お互いに恋愛対象じゃなかった」亜耶バネッサさんの夫テルさんの“恋愛スイッチが入った瞬間”
第2回:「プロポーズするレストランでケンカに」Instagramで仲良し夫婦が“結婚に至るまで”
第3回:「産後は物が飛び交うケンカをしていた」亜耶バネッサさん・テルさん夫婦が歩み寄れた“キッカケ”とは
第4回:「当時は完全に“母親”として見ていた」今仲良しの夫婦が“ときめきを取り戻すまで”
第5回:(当記事)「自分たちのルールブックを作ることが大事」亜耶バネッサさんとテルさんが語る“夫婦関係を続ける秘訣”