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赤井英和・佳子夫婦が語る。結婚30年「夫婦喧嘩は一度も無い」裏にある“意外な理由”とは

家族・人間関係

 赤井英和・佳子夫婦が語る。結婚30年「夫婦喧嘩は一度も無い」裏にある“意外な理由”とは

2022.03.15

夫婦の数だけ、夫婦の形があります。多様なパートナーシップのあり方を紹介することで、これからの夫婦の時間をより豊かに前向きに過ごして欲しい。「夫だから/妻だから、こうしなければいけない」と思い込むことをやめて、もっと自由に、夫婦という"一番近い、他人との関係性"を楽しんでほしい。そんな思いからスタートした連載企画「夫婦は続くよ、どこまでも」。今回は、赤井英和さん、佳子さんご夫婦にお話しを聞きました。

赤井英和さんと佳子さんご夫婦。佳子さんがTwitterでつぶやく赤井さんの意外な一面が人気となり、そのつぶやきが「赤井図鑑」という一冊の本になりました。今大注目のお二人に今回は、夫婦として、子育てについて語っていただきました。

お互いのことが大好きな両親を見て育った

――お二人は夫婦喧嘩をすることはありますか?

赤井さん:絶対に喧嘩になりません。なぜなら、僕がすぐに謝るからです(笑)。

佳子さん:私が何で怒っているかはわかっていないけど、とにかく早いところ謝って、この空気から逃れたい! という感じです。どんなときも、許してもらえるまで謝り倒しています(笑)。

――佳子さんも怒ることがあるんですね。

佳子さん:約束を守らなかったりすると怒ります。でも、怒られる前に土下座をする勢いで謝ってくるし、そういうときにちょっとおもしろいことをしてくるんです。それで私がクスッと笑っちゃったりして怒りが消えちゃうんです。

――怒っている理由を理解していないのに謝られるとイラっとしますよね(笑)。でも、その流れで笑っちゃう関係って素敵です。

佳子さん:かずくんのご両親がすごく仲が良かったんです。お義母さんは少女のような人で、お義父さんが好きな姿を絶対に崩さず、いつも身なりをちゃんとしていて。自分が親になってから思うと、お義母さんはすごいと思います。どんなときも、本当にかわいい奥さんだったから。

赤井さん:うちの両親はお互いのことが大好きだったんです。おやじは、90を過ぎてからも、お母ちゃんと歩くときはいつも手を繋いでいました。どんなときもお母ちゃんの顔を見て喋っているような人でね。僕が父親に話しかけても、お母ちゃんの顔を見ながら、「英和は何を言うとるんや」と聞くんです。僕とはいつもお母ちゃんを通じて話をしてたなぁ。

佳子さん:そうだったねぇ。

赤井さん:そんな両親を見て育ったので、子どもの頃から、夫婦というのは喧嘩をしないものだと思っていたんです。「夫婦喧嘩」という言葉は聞いたことあるけど、お互いに好き会っている父親と母親の姿をみていたから、そんなものはないんやと信じていました。

赤井英和出典:twitter.com佳子さんのお母さまの肩を揉む赤井さん。

――赤井さんと佳子さんもそんな夫婦のイメージです。

佳子さん:私たちは、ちょっと違うよねぇ(笑)。

赤井さん:うちの親とは違う感じですね。でも、佳子ちゃんのことを好きというのは同じです。

佳子さん:うちの両親も、いろいろあったとは思うんですけど、夫婦喧嘩をしているのは見たことがなかったですね。だから私も、子どもの前でかずくんと喧嘩をしないようにと思ってきました。

――お二人とも、夫婦喧嘩をしないご両親の元で育ち、自分たちも子どもの前では喧嘩をしていないというのはすごいですね。

佳子さん:でもね、今となってみたら、「子どもの前でケンカしてもいいじゃん」と思います。子どものために、いやなところを見せないというのは素晴らしいことだし、私も子どものために一生懸命になるって良いことだと思って頑張ってきたけど、お母さんだって、泣いたり、落ち込んだりしたいし、するんですよ。それを必死に隠すような、そんな我慢はしなくてもよかったかなというのは、子どもたちが大きくなってから思うことですね。

子どもたちと一緒にお父さんを見守ってきた、赤井家の子育て

赤井英和出典:twitter.com父の日に娘さんから花束をもらった赤井さん。

――赤井さんが怒ることってあるんですか?

赤井さん:ないですね。怒られたことは数えきれないくらいありますけど(笑)。怒ったことはないですね。

佳子さん:大きな声を出したこともないですね。拗ねるということはありますけど(笑)。よく、怒りはしないけど逆切れはするという人とかいるじゃないですか。かずくんはそういうのもないですね。

――お二人が子育て中に、お子さんを怒ったのはどんなときですか?

赤井さん:僕ね、怒ったことがないんです。うちの子どもたちは、真面目で優しくて怒るところがないんです。

佳子さん:私もないんです。というのも、うちは、かずくんがすごく大変だったので、みんなでかずくんをフォローするというか、子どもたちと一緒にお父さんを見守ってきたという感じ (笑)。私は、子どもに助けられて家のことをやっとこやってきたので、子どもたちを怒るより、助けてくれてありがとうと思いながら子育てをしてきました。

赤井英和出典:twitter.com地下鉄の切符の買い方がわからず、娘さんに教えてもらう赤井さん。

――そのような環境だと、お子さんたちは穏やかに育ちそうですね。

赤井さん:うちの子たちはみんなすごく穏やかですね。結婚する相手は幸せやと思いますよ。

佳子さん:兄弟喧嘩とかはありましたけどね。子どもたちは、アメリカ留学がすごく良い経験になっていると思います。よく、子どものことを話すときに、「うちの子は走るのが早いけど、頭のほうはちょっと……」なんて言い方をするでしょ? 良いところだけ話して自慢のようにならないように謙遜する……みたいな。でも、アメリカって褒めることしかしないんですよね。とにかく褒める。誰だって、褒められた分だけ伸びますよね。かずくんは特にそうだけど(笑)。そういう環境の中で、子どもたちは伸び伸び穏やかに育ってくれました。

我が家の救いは、かずくんがおもしろいこと

赤井英和出典:twitter.com娘さんの隣に座ったけど話すことが思いつかない赤井さん。

――お子さんたちがやりたいことを尊重されてきたのかなと思うのですが、ご長男の英五郎さんはお父さんと同じボクシングの道へ進まれていますよね。小さな頃から、その道へ進むように話してきたのですか?

赤井さん:やってほしいという気持ちはありましたが、子どもって、「しろ、しろ」と言うとしなくなるじゃないですか。なので、僕からボクシングをやるようにと話したことは一度もないんです。

佳子さん:英五郎が、「ボクシングをはじめたい」と言ったとき、かずくんは、「ほんまか
? ほんまか?」と、それは、それは喜んでいましたね。結婚してからこんなに喜んだことがあったかなと思うほど。でも、まだどうなるかわからないから、誰にも言わないでねと伝えたんです。それが逆効果で……(笑)。

赤井さん:仕事で記者会見をしたときに、「息子がボクシングをするんです」と言ってしまったんです。それが、新聞の一面に出て、記事になったことがうれしくて新聞を持って帰ってきたら、佳子ちゃんにむちゃくちゃ怒られてね……。

佳子さん:新聞を持ってウキウキで帰ってきたんです。英五郎から、「友達からおめでとうという連絡がきたんだけど、パパ何か言ったの?」って泣きながら電話がかかってきて、それはもう腹が立ってめちゃくちゃ怒りました。

赤井:夜の9時から朝の5時まで……、ずっと怒られました。

佳子さん:あの時、かずくんは、「ごめんね、ごめんね」と謝りながらずっと号泣していました。

赤井さん:ほんまに悪いことをしたなという気持ちと、佳子ちゃんが見たこともないくらい怒るのでびっくりしたのとで泣きました。

――そういうとき、息子さんはどんな反応をするのですか?

佳子さん:そのことに限らず、これまでも家族の中ではいろんなことがあったけど、子どもたちはいつも「だけど、パパっておもしろいんだよな」となるんです。

――おもしろいから許せちゃうんですね。

佳子さん:我が家の救いは、かずくんがおもしろいということですね。腹は立つけど、おもしろい(笑)。私がTwitterをはじめたのも、娘の一言がきっかけになっているんです。毎日体重を記録していたノートに、毎日一言、腹が立ったことを書いていたら、それを見た娘が、「ママ、これめちゃくちゃおもしろい!」って。おもしろいことを書いているつもりはなかったから、「これがおもしろいの?」と思ったけど、私が不満に思ってることも、文章にして他の人が見るとおもしろいんだなと思って、Twitterをはじめたんです。

赤井英和出典:twitter.com夜の11時を朝の11時と間違えてジーパンとシャツに着替えて座っている赤井さん。

――そんなきっかけがあったのですね。確かに、佳子さんのつぶやきはどれも本当におもしろいです。

佳子さん:おもしろいことを書こうとは思ってないけど、それを見てすっきりしてくれたりする人がいたりするという発見はありました。夜中の11時に、パチンコ行くと言って洋服に着替えてソファに座っていたら腹が立つでしょ? でも、それをつぶやくと、「おもしろい」と笑ってくれる人がいる。私たち家族は、それの何がおもしろいかわからないけど(笑)。


赤井さんと佳子さん、お話を聞けば聞くほどバランスの取れたご夫婦だなと感じます。次回は最終回。夫婦とは? そんなお話を聞いてきます。

前編:“自分の力では這い上がれない穴に落ちたような一目惚れ”だった。赤井英和・佳子夫妻が語る衝撃的な出会い
中編:(当記事)赤井英和・佳子夫婦が語る。結婚30年「夫婦喧嘩は一度も無い」裏にある“意外な理由”とは
後編:【3/16(水) 17時公開予定】「あまり怒らんとって…。」赤井英和・佳子夫婦が語る“家庭円満の秘訣”

赤井図鑑』は扶桑社より発売中です。

赤井図鑑出典:www.fusosha.co.jp


著者

上原かほり

上原かほり

フリーライター歴10年。読んだ人の心にふわっとした空気が流れるような記事や情報をお届けできるよう心がけています。