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「妻に嫌われるの、怖いじゃないですか」犬山紙子・劔樹人夫妻インタビュー#夫婦はつづくよ、どこまでも

家族・人間関係

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2021.01.23

夫婦の数だけ、夫婦の形があります。多様なパートナーシップのあり方を紹介することで、これからの夫婦の時間をより豊かに前向きに過ごして欲しい。「夫だから/妻だから、こうしなければいけない」と思い込むことをやめて、もっと自由に、夫婦という"一番近い、他人との関係性"を楽しんでほしい。いろいろなパートナーシップを見つめます。

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特集:夫婦は続くよ、どこまでも

大好評の連載「#夫婦はつづくよ、どこまでも」。今回は、テレビのコメンテーターとしても活躍するエッセイストの犬山紙子さんと、漫画家やミュージシャンとしてマルチに活躍する劔樹人さんご夫婦へのインタビューが実現。

ご夫婦への取材は、新型コロナウイルス感染対策のためにオンラインでの取材となった。犬山さん・劔さんご夫婦とオンラインで繋がった瞬間、弾けるような笑顔の犬山さんと、緊張気味の劔さんの姿が。夫婦での取材は慣れている印象だったので、劔さんの緊張している様子は少々意外な気が。「劔さん、緊張してますか?」という編集部からの質問に、劔さんは「いえ、大丈夫です」とこれまた緊張した面持ちで答え、その隣で「あっはっはっはっ!」と笑う犬山さん。その様子にスタートから癒されながら、お二人への取材はスタートした。

出会った時の印象は「うーん、普通?」

他人だった二人が出会い、恋に落ち、結婚をする。夫婦の歴史は、その瞬間から始まる。かつて、とある大物歌手が何度目かの結婚相手との出会いを「ビビビときたんです」と表現し、話題になったことがあったが、お二人の場合はどうだったのだろう? 出会いについて聞いてみた。

「私が出演していたトークライブに、彼がたまたま来てくれたのが最初ですね。阿佐ヶ谷ロフトAでのトークライブでした」(犬山さん)

「当時、僕の職場が阿佐ヶ谷ロフトから近いところにあって。その日も、なんかやってるからって、たまたま行ったんですよね。ほんとにふらっと、たまたま」(劔さん)

お互いの第一印象について聞いてみたところ、お二人から「特には……」という答えが返ってきた。

「なんだろう、普通っていうか……、ライブに来てくれたお客さん、みたいな」と犬山さん。劔さんはどうですか?と問いかけてみると「特に、うーん、よく覚えてないですね」。まだ、緊張は解けていない様子。

「共通の知り合いもたくさんいたりして、だから特に何か強く意識したとかそういうことはなかったんです」(劔さん)。

夫婦インタビューをしていると、くだんの大物歌手のように「この人と結婚すると思った」とビビビとくるタイプと、そうではないタイプと分かれるが、お二人は後者だったのだな、ふむふむと納得していたら、犬山さんが言った。

「あ、ただ、彼が笑っているところを見たとき『この人、いい顔で笑うな』って、そう思ったんですよね」。

それを聞いて、「恥ずかしいよ……」と照れながら呟く劔さん。結婚6年目の夫婦なのに、そのギャップがまたいいなと思った。

共通の友人や知人も多かったこともあり、飲みに行くようになった二人。ハロー!プロジェクトが好きという共通の趣味などもあり、距離が近づいていったが、あくまでもその頃は「まだ、友達という関係でした」。出会ってから数ヶ月経った頃、犬山さんに卵巣嚢腫が見つかった。

「ちょうどその頃、私が卵巣嚢腫という病気になったんですね。病気になったことで怖いなと思うことがたくさんあって、彼に話を聞いてもらっていたんです。とにかく彼は私の話をちゃんと聞いてくれた。その姿に私のほうから『付き合おうよ』と言ってお付き合いがスタートしました」(犬山さん)

「共通の趣味があったり、オタク気質という共通点あがるので、彼女といるとすごく楽しかったんです。だから、付き合おうと言われて、そうだねという感じでしたね」(劔さん)

付き合って一緒に住むまで、そう時間はかからなかったという。結婚はいつ頃意識したのだろうか?

「お互い30歳を過ぎていたし、なんとなく結婚するなら彼とするんだろうなとは思っていました」(犬山さん)

「それは僕も同じですね」(劔さん)

「結婚することになって、周りの友達に話しても、みんな『うん、そうなると思ってたよ』みたいな反応が多かったですね。自分たちだけじゃなく、周りもみんな自然に受け入れていました」(犬山さん)

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