あの人があなたのことを大事に扱ってくれないのは、あなたの身なりに問題があるからかもしれません
新潟県上越市の道路沿いに、高さ50センチほどの真っ赤な鳥居が建てられています。実はこの鳥居、宗教的な意味はなく、ゴミの不法投棄に悩んだ地域の人たちが自主的に建てたものです。
ゴミを捨てようとしたときに神聖な鳥居が目に入ることで、「そんなことをしては罰が当たる」という気持ちになるのを期待したといいます。
実際に、この鳥居によってゴミの不法投棄は減ったそうです。もともと神聖であるかどうかに関係なく、「神聖です」という印をつけるだけで、人はそう判断するということです。
このことが証明しているように、外に現れている形は非常に大事。きちんとした身なりをしていれば「きちんとした人だ」と大切に扱われ、逆であれば粗末に扱われます。
人は案外、内面など深く見てはいないのです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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