良い妄想をするだけで、脳はよろこびを感じる
やる気を高めるドーパミンは、じつは「良い妄想」をするだけでも分泌されます。わかりやすい例が恋愛。恋愛をすると、相手を想って胸が高鳴ったり、駆け引きなどもあったりと良い意味で脳が刺激され、やる気や生きる意欲が高まっていきます。
もちろん、相手を想ってドキドキできるなら、片思いでも単なる憧れでもかまいません。もっといえば、別に恋愛のように相手がいなくても、自分自身に「良い妄想」ができればいいのです。
たとえば、「自分ってすごい!」と妄想するのでもいい。大きなプロジェクトが成功したり、難しい資格試験に合格したり、ダイエットがうまくいって美しい服を着こなしていたり。そんな自分の姿を想像し、そんな自分をほめてくれる他者を思い浮かべるだけで、ドーパミンはどんどん分泌されます。
「良い妄想」はいつでもできます。そして、どうせなら強い感情で妄想しましょう。そうしていると自然と笑顔になり、まわりの人の反応も変わってきます。
「良い妄想」をすることは、自分で自分の人生をハッピーにしていく、とても簡単で確実な方法なのです。
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中野信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者。横浜市立大学、東日本国際大学などで教鞭を執る。脳科学や心理学をテーマに研究や執筆活動を行うほか、その知見を生かしてテレビや雑誌でも活躍。社会問題やビジネス、カルチャーなど、幅広い分野を、科学の視点で読み解く語り口が人気。
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