【Interview】「子どもを大人にするための教育」ではこれからの時代、通用しない。
―個人で活動されるようになってから約1年。活動の形が定まってくるどころか、どんどん良い意味で、一言で言い表せない活動内容になってきているように見えます。
講師として活動していた時に、実は子ども達に世界を知る楽しさ・面白さを伝えながら、自分自身がその場所や時間、立場に縛られているというジレンマを感じることがありました。
この1年間は自分の心の向くままに自由に活動して。どんどんカオスが深まるほどに自分自身のモヤつきはクリアになってきた気がしますね(笑)
―多岐にわたる教育活動の根っこにある、大切にしたい価値観や考え方を聞かせてください。
今までの日本の教育って「子どもを大人にしようとする」教育だったと思うんです。大人っていう枠があって、そこに必要なスキルがあって、足りない部分を補っていくようなイメージ。でもこれからの時代はそれでは通用しないだろうと。
そう言う意味で、僕は子どもが子どものままに、ワクワク感をもち続けながら人生を選択し、心豊かに生きていける人を増やしていきたいと思っています。
「先生」ではなく、「学び」や「きっかけ」「選択肢」をシェアする存在でありたい
―まさに村山さん自身が、ワクワクに突き動かされながら枠にとらわれず人生を突き進んでいっているように思います。
そうですね。僕は子ども達や保護者の方から「先生」って呼ばれることが嫌いで。「ムラちゃん」って呼んでもらっています。一緒にワクワクしながら同時代を生きていくって言う意味で、子ども達と僕の関係性はフラットだと思うんですよね。
僕が教える、伝えるって言うより、ちょっとした興味をもつきっかけや、人生の選択肢への気づきを得る機会を作っている。シェアしている。そんな風に理解しています。
だからYouTubeの動画のテーマも本当に多岐にわたるんですが、「あ、これ面白いな」「こんなワクワクする本があったんだ!」ってことを、小学生達に向けて「シェア」している感覚なので、一向に定まってきません(笑)でもそれで良いんだと思っています。
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