キャバクラがビジネスの場なんておかしい!
胎盤JDさん(以下敬称略):真木子さんの「キャバクラは浮気だ」みたいなインスタの投稿から、私たちの交流が始まったんですよね。すごくわかる!と思って私のTwitterに真木子さんのインスタを紹介したんです。
「水商売の友達もいるのに、旦那さんにキャバクラを禁止しているのは何でか」というフォロワーさんからの質問に、真木子さんは「水商売の人に偏見がないからこそ、恋愛対象になりうる。だからイヤ」という風に答えていました。それにすごく共感したんです。
川村真木子さん(以下川村):そこから実際に会おうっていう話になったんですよね。個人的にはキャバクラもクラブも風俗も全部反対!
そもそも、キャバクラっていうのは海外にはない形式なんですよ。お持ち帰り前提のようなお店だったらほかの国にもあったりするけれど、日本のキャバクラのずるいところは、最終的な性行為をする場所じゃなくて疑似恋愛をする場所みたいになっているところ。
それだけじゃなく、なんなら仕事相手を接待するビジネスの場所になっているじゃないですか。そこにすごく違和感を感じます。
自分が奥さんだとしてパートナーが「仕事で行かなきゃいけない」って言われるとこっちは何も言えないですよね。それが形としてすごくずるいと昔から思っていて。
取り締まりにくいところが「ずるい」
胎盤JD:私のTwitterにはよく女の子たちから相談のDMがくるんです。その内容の中で「彼氏がキャバクラに行くのを本当はやめてほしいけど仕事だから何も言えない、私は我慢した方がいいんですかね」っていうものが本当に多い。
仕事でっていうのが免罪符になっているのがずるいなって私も思います。
川村:ほかの国の、性行為前提っていうお店のほうが取り締まりやすいですよね。仕事で例えば取引先の人を連れて行くなんて、最近のコンプライアンスで考えるとそんなところにビジネスで行くなんて、普通あり得ない。
でも日本は違う。私自身、仕事で何回か銀座のクラブとか行ったことあるんですけど、スキンシップの範疇を越える行為が普通にまかり通っているんです。
胎盤JD:えー!
川村:これが仕事とかうそでしょって。すごい高級なクラブとか行っても、露出がすごくて見えちゃいそうなドレスを着ているし。その横に旦那が座っていたらと想像すると嫌じゃないですか? それもあって私は結婚したときに「絶対キャバクラはなし!」って宣言しました。
でもそのときに一番最初に旦那に言われたのが、「真木子は、そんなところどんどん行ってきていいよっていうサバサバした人かと思っていた」って。
胎盤JD:それは勝手な解釈ですね。
川村:そうでしょ。彼のまわりのお友達にも「えー、真木子さんってサバサバしているから、そういうこと言うと思わなかった」って言われましたよ。サバサバしているということはキャバクラ容認なんでしょうか? そのとらえ方自体がモヤモヤしますね。
キャバクラの話と人間としての器の大きさは関係ない
胎盤JD:「キャバクラくらい許してあげなさい」って言うのがいい奥さんみたいな圧力というか認識は違和感がありますね。
川村:「キャバクラくらい笑って許してくれる奥さんがいい」っていう男性の妄想みたいなものを、そのまま額面通り受け止めている女性が多すぎる気もしますね。だから女性として同性に言いたいのは「それをまずやめませんか」ということ。男性にとって都合がいいだけであって、本当は女性側は嫌なんだから。
胎盤JD:嫌なものを嫌って言えないで我慢していたら、ただの都合のいい女性になっちゃいますよね。
川村:だからまず、キャバクラと女の器の大きさ問題を連動させるのはやめましょう! 誰が言い出したのか知らないけど、器、度量、心の広さみたいなキーワードに支配されないでほしい。
胎盤JD:それにキャバクラって男の人が勘違いしちゃうっていうか、承認欲求を満たす場になっているじゃないですか。お金を払ってくれるお客さんとして持ち上げてもらっていることを忘れて、女の子にちやほやされて、それで俺はモテるって勘違いしたおっさんがめっちゃ増えちゃうのも嫌だなと思っています。
川村:あー、それは女子大生らしい意見ですね!
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