乾燥対策には、しっかり洗い&たっぷり保湿が重要
肌の乾燥を防ぐために保湿ケアをしましょう。
化粧水でたっぷりの水分を補ったあと、乳液、クリーム、ワセリンなどで大事な水分が逃げないようにケアしてください 。
肌荒れしにくい体質を手に入れる!おすすめの漢方薬
「職場では不織布マスクの着用が推奨されていて布マスクを使えない」
「スキンケアも毎日しているのに昔から敏感肌で肌荒れしやすい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
対症療法ではなく、体質自体の改善に働きかけるため、根本的な解決につながります。同じ症状を繰り返したくない方に最適です。
また、時間のかかるセルフケアを毎日続けるのは苦手という場合も、医薬品として効果が認められた漢方なら、毎日飲むだけで効果を実感できるので、手間なく気軽に継続できます。
マスクによる肌荒れにおすすめの漢方薬は以下です。
①乾燥が気になる方:麦門冬湯(ばくもんどうとう)
通常は、喉がイガイガしたり、風邪で咳が出るときに内服する漢方ですが、実は、肌の乾燥にも効果があるんです。もちろん、喉や気管の乾燥にも効果があるので、喉を潤して、ウイルスの侵入を妨げる意味でも今の季節に最適ですね。
②皮膚の乾燥が強く淡い発赤があり、かゆみがある湿疹が気になる方:当帰飲子(とうきいんし)
皮膚の乾燥は、東洋医学で血虚といわれる状態で、血が不足していると言われています。当帰飲子は、血を補ってくれる漢方です。元々あまり体力がなく、冷えが強い人にいい漢方で、幅広い世代でお使いいただけます。
③ある程度体力があり、肌の色艶の悪さが気になる方:温清飲(うんせいいん)
温清飲は瘀血をとる作用があるので、更年期障害や婦人科疾患にお悩みがあり、かかとのひび割れなど皮膚の乾燥が顕著な方にもお使いいただけます。
漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶ事が大切です。体質に合っていない場合は、効果が出ないことや、副作用が出ることもあります。購入時にはできる限り漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談ください。
自分に合った漢方薬が知りたいけど、近くに漢方専門薬局がない…という方には、インターネット上で漢方の専門家に相談できるAI漢方もおすすめですよ。
肌荒れしにくいマスクやスキンケア、漢方薬で肌トラブルを予防しよう!
マスクによる肌荒れは、マスクの選び方やスキンケア、漢方薬による体質改善で対策できます。しばらくマスクを着用する機会が増えると思いますので、自分にできる範囲で対策をして、肌荒れに悩まない毎日を過ごしましょう。
教えてくれたのは…
精神科医/漢方医 木村好珠
渋谷金王坂クリニック非常勤医、一般社団法人国際統合治療協会理事
医学部在学中より東洋医学を学び、精神科と東洋医学科が充実している慶應大学病院での勤務を経て、慶応大学病院の助教を経、いくつかの不定愁訴を持つ方への西洋薬と漢方薬をバランスよく使い分ける。
渋谷の漢方内科で非常勤医として勤務する傍ら、テレビや雑誌、インターネットテレビ、Webメディアなどで、精神疾患、心理学、生活習慣病など様々なテーマを精神科医・漢方医の立場で解説も行う。
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