なりたい自分がわからない人へ。自分の未来と向き合う方法#「いつも無理している」と感じているあなたへvol.5

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 なりたい自分がわからない人へ。自分の未来と向き合う方法#「いつも無理している」と感じているあなたへvol.5

2020.08.30

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【心に無理をしないメリット②】自分と他人を比べて疲れなくなる

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「すっぴん」の自分を承認できるようになると、自分と他人を比べることもなくなっていきます。
 そもそも、私たちは誰かと自分を比べる前提として、「相手の良いところと自分の悪いところを比べる」(劣等感)か、「相手の悪いところと自分の良いところを比べる」(優越感)があります。
 それらによって自分を否定したり、慰めたりしてきました。どちらも相手を基準として自分の座標を決めてきましたから、考え方が「他人軸」になっています。
 ところが、心が「すっぴん」になると、そうした他人と自分を比べることに意味がないことがわかってきます。相手は相手で、自分は自分だからです。
 すると、心は不思議なほど軽く、そして、自由を感じられるようになります。
 さらに、誰かと自分との比較をやめると、自然と相手の長所や魅力が受け入れられ、リスペクトできるようになります。比べている間はただ卑屈になるだけ、嫉妬するだけだったのに、それが手放せると相手を頼ることすらできるようになるのです。

【心に無理をしないメリット③】出会う人のタイプが変化して最高の仲間に出会える

 髪の毛は毎日伸びていても、長くならないとなかなか気づけません。
 それと同じで、心の変化は自分では気づきにくいものです。
 しかし、あなたの変化はもう少しわかりやすい形で実は現れているのです。
 それは「出会う人の変化」です。この変化には、大きく2パターンあります。

 ひとつ目は、今まで出会えなかったタイプの人と出会うことが増えた、ということ。
 例えば、あるクライアントの女性は、仕事で出会う人のタイプが急に変わり始めました。以前は依存的なタイプが多く、しんどいと思うこともありましたが、不思議と紳士・淑女的な人と出会うことが増えたといいます。それによって、以前とは全く違う感覚で仕事に取り組めるようになりました。
 ここでいう「今まで出会えなかったタイプ」とは、端的に言えば「尊敬できて、自分が自然体で楽に付き合える人」です。
 何度かそういう変化を感じても、「偶然じゃないか?」と思ってスルーしてしまいがちですが、今まではあまり出会わなかった人に出会えたことは自分自身が成長(変化)した明確な証なのです。 

 二つ目のパターンは、すでに出会っていた人の態度が変わるというものです。
 例えば、ある犠牲的な生き方をしていたクライアントの女性は、旦那さんが自己中心的で、モラハラ的な言動を繰り返す人でした。彼女は、自分自身と向き合い、「犠牲メイク」を落とすだけでなく、アイデンティティを取り戻したり、無価値感を癒したりするプロセスに取り組んでいきました。
 自分では変化したという実感がありませんでしたが、あるとき、旦那さんの態度が一変したといいます。
 急に優しい態度になり、家事も手伝ってくれるようになりました。そして、今まで決して口にしなかった「ごめん」や「ありがとう」を言ってくれるようになったのです。
 変化があまりに急だったので、気持ち悪さを覚えて逃げ出したくなるほどでした。
 ただ、しばらくすると「これが彼の本当の姿なんだ」とわかってきました。
 それからは彼女も言いたいことが言えるようになり、彼とのコミュニケーションが増えました。

 こうした変化は、「私が変わったから周りが変わった」と思ってよいものなのです。

【心に無理をしないメリット④】満足して生きることができるようになる

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 心を「すっぴん」にすると、人からどう思われようが気にならなくなるし、人と自分を比べることがなくなるので、その結果、自分らしい人生を主体的に選択できるようになります。
 これは仕事に限らず、パートナーシップ、家族、趣味、友人関係など、あらゆる関係性を「自分らしくデザインしていくこと」です。
「自分らしくデザイン」とは、どの関係性においても自由であり、心地よくあり、ワクワクしている状態であり、未来に希望を見ていることです。
 こうした状態を、「ライフワークを生きる」と表現しています。
 すぐにはそんな世界が存在するとは思えないかもしれませんが、今、心を「すっぴん」にしたあなたには可能なことなのです。
 どんどん「女性性」を活かして自分の直感を信頼し行動していくことで、ますますライフワークが現実となっていくのです。
 ここではライフワークを見つける具体的なアプローチには深く触れませんが、あなたのライフワークにつながるワークをひとつ紹介します。

①理想の家の間取りを描く
 予算などは一切考えなくても構いません。あなたが「こんな家で生活できたら最高だな!」と思える家の間取りを自由に描き出してみてください。
 外観や駐車場、景色などにも意識を向けてみるといいでしょう。
 また、いくつかパターンが浮かぶ場合、「別荘」と考えてください。つまり、理想の家の間取りが何パターン出てきても構いません。

②理想の家で過ごす1日を自由に想像する
 ①で描いた理想の家であなたはどんな風に1日を過ごすでしょうか?
 誰と暮らしている? 仕事は? その日の予定は? 朝食はどうする? どんな服を着る?……と自由に1日を描いてみてください。メモやノートに書き出すのも素晴らしい試みです。
 ここで書かれた1日は「ライフワーク・ストーリー」といえるものです。
 だから、その間取りとライフワーク・ストーリーを日々眺めながらイメージしていると、それがいつか現実のものとなるのです。
 ライフワークのさらに具体的な見つけ方や実例などは、根本裕幸著『つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法』(あさ出版)を参考にしてください。

「自分らしく生きる心のトレーニング」で心がフッと楽になる!

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予約3カ月待ちの人気心理カウンセラー、根本裕幸さんが、心に分厚い「メイク」をし、つらさを感じている女性が「自分らしく生きる心のトレーニング」を紹介。クライアントのさまざまな事例を通じて、肩の力を抜いて本来の輝きを発揮できる考え方・あり方・やり方を伝えます。

根本裕幸(ねもと・ひろゆき)
心理カウンセラー。1972年生まれ。2000年よりプロのカウンセラーとして、延べ20000本以上のカウンセリングと年間100本以上のセミナーを行う。2015年4月よりフリーのカウンセラー、講師、作家として活動を始める。「anan」「CLASSY.」「LEE」「美ST」などの雑誌や、新聞、テレビ、ラジオでも活躍中。著書は、『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)、『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多数。

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