熱中症予防の大原則①環境に応じた運動、水分補給を
夏の暑い時期の運動は、なるべく早朝や夕方など比較的気温が下がる時間帯を選びましょう。とくに「熱中症警戒アラート」の出るような日は、屋外での活動や空調がない空間での運動を控えなくてはなりません。
運動するときには、休憩を頻繁に入れ、こまめに水分補給を心がけてください。
運動をしていなくても屋外で活動するときも同じです。
汗には体内の塩分も一緒に流れてしまうため、水分補給はお茶や水といったものではなく、0.1〜0.2%程度の食塩が含まれたスポーツドリンクが理想的です。
人間は、体重の3%以上の水分が失われると体温調節する機能に影響が出てしまうといわれています。体内の水分量を下げないように、こまめに水分補給を行う必要があります。
また激しい運動をする場合は、必ず30分に1回の頻度で休憩と水分補給をしなければ熱中症のリスクは高まります。
熱中症予防の大原則②暑さに徐々に慣らしていくこと
熱中症は梅雨が明け、急に暑くなった時に多く発生する傾向にあるそうです。夏でなくても、気象の変化で急に暑くなると熱中症にかかることもあります。これは体が暑さに慣れていないためだと言われています。
急に気温が上がったときは意識的に運動を軽くしてください。1週間程度かけて徐々に身体を慣らしていきながら、運動しましょう。
人間の身体は多少の暑さには順応できるようにできています。暑い環境で運動や作業を始めてから数日経つと、汗をかくための自律神経の反応が早くなると言われており、体温の上昇を防ぐのが上手になってきます。
さらに、数週間経つと、汗によって無駄にミネラルを流出させないよう、ホルモンが出て、ミネラル欠乏による症状や熱けいれんを抑える働きをしてくれるようになっていきます。
週間予報などの気象情報をしっかりとチェックして気温の変化を考えながら活動を計画することも大切です。徐々に暑さに身体を慣らすよう、工夫しましょう。
参考:【湧永製薬】適切な「熱中症対策」で暑い夏を元気に乗り切ろう!
熱中症予防の大原則③体質や疾患など個人の身体の条件を考える
同じ気温、湿度で条件が変わらなくても、個人個人の身体の状態や抱える疾患によって、熱中症にかかりやすかったり、そうでなかったりします。
普段から運動する習慣がない人、体力の低い人、暑さに慣れていない人など、人によって熱中症にかかりやすい条件が違います。
個人の条件を充分考えて、屋外に出ないようにしたり、空調をうまく活用するなどしましょう。また、運動するときには、トレーニングの強度を下げたり、水分補給、休憩など必要に応じて予防措置をしてください。
また、運動前には体調チェックをし、運動中の健康観察を忘れずに徹底してください。体調の悪い人は暑い中で無理に運動をしないようにしましょう。
熱中症にかかりやすい人とは?
・普段から運動をしていない人
・暑さに慣れていない人
・過度に衣服を着ている人
・心臓疾患や糖尿病など疾患を持っている人
・脱水状態にある人
・体調の悪い人
・高齢者
・肥満の人
参考:【湧永製薬】適切な「熱中症対策」で暑い夏を元気に乗り切ろう!
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