1. 理想を実現するためのゴールを定める
最初に準備したいのが、「理想を実現するためのゴール」です。
ゴールのイメージが明確であれば問題ありませんが、片づけに悩む方は「なにを目指せばいいのかわからない…」ということが多いように感じます。そんな場合、スクラップブッキングに挑戦してみてもいいかもしれませんね。
たとえば、PinterestやInstagramをチェックして、「こんな家に住みたい」「こんな家具を置きたい」「こんな色のカーテンをかけたい」など、いいなと思うインテリアを集めます。データで保存しておくのが手軽ですが、雑誌の切り抜きでも構いません。
住まいのビジュアルだけでなく、「片づいた家でこんな料理をつくりたい」「平日の朝はこんな音楽で目覚めたい」「こんなホームウェアを着て過ごしたい」など、暮らしそのものにフォーカスしてもOK。
なるべくたくさんインプットしたら、それを俯瞰して共通点を見つけ、言葉としてアウトプットします。「ダークネイビーのファブリックが好き」「ものが少なく、片づけやすい空間が好き」「ゆったりした朝時間が好き」など。言葉にして表現することで、ゴールのイメージを自分のなかに落とし込みやすくなります。
こうしてゴールをはっきりさせておけば、片づけ途中であらたに家具や収納用品を買おうかと悩んだとき、多くの選択肢のなかからイメージにより近い判断を下せます。短期的な変化は得られなくても、5年後、10年後には、住まいが劇的に理想に近づいていることに気づくはずです。
片づけ途中で心がくじけそうになったときには……「理想」がつまったスクラップブックを開いて、ひと休み。がんばっている理由は、目の前にあるモノのためではなく、理想の暮らしを手に入れるためだということを思い出してくださいね。
2. ストレスを解消するためのゴールを定める
次に準備したいのは、「ストレスを解消するためのゴール」です。
「理想を実現するためのゴール」が長期的なアプローチだとすると、「ストレスを解消するためのゴール」は短期的なアプローチ。マイナスをゼロにするイメージです。
たとえば暮らしのなかに、こんな「イラッ!」「ドキッ!」「困った!」はありませんか?
1.出かけるとき、毎回マスクを忘れたことに玄関で気づき、マスクを収納しているリビングまで取りに戻らないといけない(イラッ!)
2.毎日使うお茶碗を食器棚に戻すとき、その隣に置いた来客用ワイングラスに手がぶつかって倒しそうになる(ドキッ!)
3.今日、子どもの学校に提出するはずの書類が、公共料金の明細書や夫宛の郵便物にまじって見つからない(困った!)
1の場合、リビングではなく玄関の近くにマスクを収納したほうがストレスなく外出できるかもしれません。
2では、普段使いしている食器だけを食器棚に収納するほうがストレスなくものを出し入れできるかもしれません。
3のケースは、すでに溜まってしまった書類の整理をする前に、毎日新たに入ってくる書類を人別に分類するだけで、将来的な探しもののストレスを軽減できるかもしれません。
いずれもちょっとしたことではあるものの、積み重なると暮らしの負担は大きくなります。
「イラッ!」「ドキッ!」「困った!」に気づいたら、まずはそれを解消することをゴールとして、片づけ・収納で解決策を考えてみてもよいかと思います。ストレスがひとつずつ消えていく手応えを感じられれば、片づけに向き合う意欲を保ちやすくなりますよ。
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