最悪の事態を避ける家計管理の基本
最悪の場合は老後破産など、深刻な事態を招く可能性があるとお伝えしても「そこまでのことにはならない」と危機感を持てない現役世代も多いものです。
しかし、厚生労働省「被保護者調査」(令和2年5月)によれば、高齢者の生活保護世帯は905 635世帯と年々増加しています。
このままの家計管理を続けていたら、もしかしたら「老後破産」は、他人事ではなくなってしまうかもしれません。
このような事態を避けるためにも、日頃から夫婦で家計管理の共有を心がけましょう。
具体的には以下の3点を心がけることをオススメします。
1)家計管理の現状を知る
「夫の収入も貯金額も知らない」で済ませず、日頃から情報を交換する習慣を付けましょう。
夫婦共通で利用できる家計簿アプリを利用するのも良いでしょう。
お互いの収支をオープンにする習慣がつくと、ピンチの時も協力することができます。
2)将来設計をしよう
子供を将来公立小学校に進学させたいのか私立学校に進学させたいのか、大学まで行かせたいのかなど、特にお子さんの進路の希望についても夫婦で共有しておきましょう。
特に、共働き世帯の方だと、お子さんが小さいうちは資金に比較的余裕があるため、安易に子供を私立学校に進学させようと計画しがちなのですが、年々増える支出により、気づけば赤字家計に転落…といったご相談も非常によく寄せられます。
安易な計画を立てず、将来のライフプランをもとにした話し合いをしましょう。
3)どうしても共有できない場合
上記のように、夫婦で家計について考えることができれば理想的ですが、どうしても共有を拒否されるというケースもあります。
そのような場合は、ご自分の家計状況だけはしっかり把握することを心がけましょう。
人任せにせず、もしもの時に備えた準備をしておくと、いざという時に慌てません。
このように「夫の収入も貯金額も知らない」というのは、将来的に破産するリスクが非常に高いことですから、注意が必要です。
お金のことは難しいからと後回しにしているうちに、取り返しのつかない状況になってしまったという方からのご相談も後を絶ちませんので、ぜひ気を付けてくださいね。
文/あき(2年間で350万貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ)
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