新米シーズンは、お米のラインナップが豊富!
お米には、800種類以上の品種があるとご存知ですか? 定番のコシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなどに加えて、山形県のつや姫、北海道のゆめぴりか、青森県の青天の霹靂など、全国各地でさまざまな品種が栽培されています。
「新米のいまの時期こそ、いろいろな品種を食べ比べしてほしい」と話すのは、東京都調布市にあるお米屋さん「お米館 調布店」六代目であり、五ツ星お米マイスターの資格をもつ秋沢毬衣さん。
「新米シーズンは、お米のポテンシャルが高い時期。全国のいろいろな品種を試していただきたいと、米屋の店頭にはさまざまな品種が並びます。なかには、この時期しか店頭に並ばない品種も。2kgなど少量ずつ試して、自分好みの味をぜひ見つけてください」
お肉料理にぴったりなお米、刺身と相性抜群のお米とは?
上の画像は、秋沢さんのお店が作成したお米の食味チャートです。縦軸は食感、横軸は歯ごたえを表し、品種ごとの味わいの違いがわかります。
「どんなお米が好きですか?とお客様にうかがうと、『コシヒカリよりもうちょっともっちりしているのが好き』とか、『あの道の駅で食べたおにぎりがもう一度食べたいなぁ』とおっしゃることが多いんです。自分の好きな味に出会ったときの喜びって、意外と記憶に残っているんですよね。そういった記憶から、お好みの味を予想しておすすめします。
お料理に合わせてワインを選ぶように、メニューに合わせてお米を選ぶ楽しさも、ぜひ伝えていきたいです」(秋沢さん)
たとえば、チャートの右上の《食感もっちり・歯ごたえ柔らか》なお米には、お刺身がよく合うと秋沢さん。「お口の中でお刺身の切り身とお米をマリアージュさせたときに、口の中でジュワーっと甘みが広がります」。
ジューシーなお肉料理に合わせるなら、《食感もっちり・歯ごたえしっかり》のお米。
「お肉のジューシーな汁けに負けないような、しっかりとした歯ごたえのお米がよく合います。うまみたっぷりの肉汁をお米がまとって、ねっとりとおいしくいただけますよ!」
一方、粘りが少ない《食感あっさり・歯ごたえしっかり》なお米は、「チャーハンやお寿司にぴったり」(秋沢さん)。「お寿司にすると、口にパクッと入れたときに、ほろっとほぐれるような粒ばなれのよさを楽しめます」。
お茶漬けにするなら、《食感あっさり・歯ごたえ柔らかめ》のお米が◎。「口の中であっさりさらさらとして、噛めばやわらかくジューシーな味わいが広がります。食感は柔らかくて、粘りがあっさりしているけど甘みがあるお米なら最高です」
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