お米の品種別のおいしさをお米マイスターが伝授!
続いて、各品種ごとのおいしさの特徴についても教えてもらいました。
ゆめぴりか
「もっちりしていて、粘りの強いお米です。噛めば噛むほど、お口の中に甘みがジュワーっと広がります。和食や炊き込みご飯に使っていただくと、もち米を使っていないのにおこわのようにもっちりとした食感をお楽しみにいただけます」
つや姫
「今年デビュー10周年。安定したおいしさのお米です。山形県ではつや姫の食味の基準値を作っています。お米はたんぱく質の含有量が低いほどおいしいと言われているのですが、つや姫はこのたんぱく質含有量が6.4以下のものだけと定められています。それ以外のお米は、つや姫とは名乗れないんです。基準値が設けられているので、年ごとの味のブレが少なく、いつ食べてもおいしい、間違えのないお米です。
つや姫の米粒は大きくて弾力があります。キャッチコピーは“さめてもおいしい”で、その名の通り、お弁当やおむすびにぴったり。味の濃い佃煮や梅干しによく合いますよ」
あきたこまち
「あっさりとしていて、香りのよさも魅力のひとつ。奇を衒っていない感じが個人的には大好きです。ふんわりと柔らかめの食感で、粘りは少なく、あっさりしています。食べ飽きない味で、“今日はちょっと胃がもたれるな”という朝に、お茶漬けにしてさらさらといただきたいような、品のいいお米です」
魚沼産こしひかり
「日本を代表するお米として、毎年安心しておいしくいただけるお米です。もっちりしていて食べごたえのあるお米。ハレの日にぜひ食べてください。魚の脂身と相性がとてもよく、香ばしくパリッと焼けた焼き鮭と相性抜群。銀むつの西京漬にもよく合います」
青天の霹靂
「晩酌のシメに食べたいお米です。料亭で最後にお茶碗にちょこっとのって出てくるようなイメージです。粒がしっかりしていて、粘りもほどよく、弾力もあってかみごたえがあります。粒もつやがあってきれい。シャキッとしたキレのある歯ごたえが特徴です」
「お米を通して、豊かな食卓を楽しんでほしい」と秋沢さん。ワインやコーヒーのように、味わいをイメージしながらお米を食べ比べするようになってほしいと願っています。
「微々たる違いではありますが、イメージしながら食べていただくと、ちょっとシアワセな気持ちになっていただけるんじゃないかと思います。おかずに沿ってお米を選んでいただき、マッチしたときの喜びを、ぜひ体感してみてください。からだの一部にじんわりと染みわたるような感覚になっていただけると思いますよ!」
教えてくれたのは
五ツ星お米マイスター 秋沢毬衣さん
東京都調布市お米館 調布店六代目。「お米を通して豊かな食卓を!」をモットーに、品種ごとのお米のおいしさを伝道中。系列店「米屋彦太郎」銀座三越店では11月8日(日)にお米の魅力を再発見する「オコメコレクション」をオンライン開催。オリジナルパックごはん2種を食べ比べながらお米談義を楽しみ、後日秋沢さんが参加者の好みに合わせてブレンドした米2合が郵送される。詳しくは公式HPをご覧ください
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