「夫と心の距離が離れすぎている」と思った時は|仲良し夫婦をあきらめないなら、明日からやってみてほしいこと

家族・人間関係

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2021.05.26 更新

こんにちは、日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。
子育て家庭を中心にモヨウ替えコンサルタントをしているため、多くのご家庭の話を聞いていると、こんな声が聞こえてきます。
「夫と一緒にいる時間が辛い、楽しくない」「なぜか会話が噛み合わない」
しかもこの声、在宅ワークが広がったことによる副作用のひとつとして、最近増えているようなんです。

ぼくも、講演会などを行うと最近こうした悩みをよく聞くようになりました。
今日は、そんな夫との距離を少しでも縮められるようになってもらえたらと思い、家庭の空気が氷点下になってしまわないために簡単にできることをお伝えします。

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イライラ・ピリピリの空気になる一歩手前が肝心!

出典:www.pakutaso.com

わが家はケンカもなく、よく会話もするいわゆる仲良し夫婦だと思います。
それでも、お互いがそれぞれの事情でイライラしていたり、家の中の空気がピリピリすることはあります。人間だもの……ではないですが、それ自体は仕方がないですし、当たり前のことです。

そうしたときに、そのままイライラ、ピリピリを放置して臨界点まで行ってしまうのか、その手前で元に戻るのかというのは大きな違いです。

その戻り方に、いくつかコツがあるのです。そのコツをお伝えします。

まずは「自分の心を整理する」

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当たり前なのですが、自分が冷静になっていないと一触即発になってしまいます。
パートナーとの心の距離を縮める前に、まずは自分の心を穏やかに整えるようにしたいところ。
でもそれは、けして「我慢する」「なかったことにする」などではありません。それでは自分に負担がかかりますからね。

そんな時におすすめは、とにかく「書く!」
とりつくろわないで、心のままに書いたほうがいいですよ。誰が読むわけでもないですから。

例えばこんな風に。
「いつも忙しそうで話しかけにくい、本当にそんなに四六時中忙しいの?」
「質問されたから答えているのに、それに対して返事が返ってこない、聞いているのか?」
「こっちが家事や仕事を片付けているのに、長時間ダラダラしている姿を見るのが苦痛」
「仕事中だからと静かにしていなくてはならないのが息苦しい」

こんな理路整然としなくても「疲れた」「寝たい」「ご飯作りたくない」などの"自分が今感じている気持ち”を根こそぎ書けばいいんです。

「自分の心の中の感情を紙に書き出す」というのは心理学では定番の心の整理方法ですが、その効果はさすがです。
いぜん、妻と意見が真っ二つに割れて議論になりかけたとき、いったん時間を空けてその間自分の気持をiPhoneのメモに全部書きだしたことがありました。書いているうちに、気持ちもすっきりするし、相手へのイライラも不信感も消えていくのがわかりました。

この書き出すということは、まるで自分の感情や相手への不毛な攻撃的要素をふるいにかけて、大切なメッセージだけを手元に残すような作業でした。

夫との心の距離を詰めようと、いきなり夫へアプローチをかける前に。
まず、紙やスマホに全部書き出して、自分の心を整理してみてください。

基本は「感謝のコミュニケーション」を心がける

自分の心の整理がある程度できたら、いよいよ夫との距離を詰めていきます。
今回は、はっきりとした原因のあるケンカではなくて、普段の何気ない態度から夫婦の間の空気が悪い、という時を前提にしています。

そんなときに効果的なのは「感謝のコミュニケーション」です。

 

これまで色んな男性側の話を聞いていて感じたのは「家の中で蔑ろにされていると感じる=さみしさ」を感じている人が結構多いということです。

「子どもとママとの間には空気とか暗黙の了解とかがあって、自分の居場所がない気がする」
「ずっと家にいると、異物のようになった気がしてしまう」
「家にいるとなんとなく落ち着かない」

実際にこういった声をよく聞きます。その結果、空気のように存在感を消すパパもいれば、威圧感で自分の存在と居場所をアピールする人と、タイプは色々ですが、居場所のなさを感じているのは間違いがない様子。

褒めるより喜ぶ

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そこで有効なのが「喜ぶ」ということ。
家事シェアのコツにも共通するのですが、大人は「褒めてもらいたくて」家事をするわけではありません。でも「喜んで」もらえたら、自分の存在価値を感じることができるんです。

だから「自分がやってもらったら嬉しくなること」をお願いしてみましょう。
家事でも育児でも、何かをちょっと取って、でもいいし、休日に遊びに行く場所を調べてもらうでも、外食をエスコート(調べて連れて行ってもらう程度)でもなんでもいいのです。

そして、褒めるという評価ではなくて、喜ぶという自分の気持を伝えるコミュニケーションを心がけてみてください。

同じように、自分も夫が「こうしたら喜ぶかな?」ということを少しやってみてください。
肩揉みでも、アイスを買うでも、子どもと一緒にお手紙を書くでも、なんでもいいのです。

 

きっと、結婚する前の恋人時代は自然と「喜んでもらえたらうれしいな」と思って色々とやっていたと思うのです。
その時と同じでなくていいですが、その気持を持ってコミュニケーション取ることはとっても大切なことだと思うのです。

三木 智有
NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。初の著書『家事でモメない部屋づくり(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)』は好評発売中!
三木さんに聞く、ストレスなく家事シェアする方法をチェック!

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