ダイエットしても戻る…!リバウンドしないダイエットを成功させるにはコツ6つ

心と体

 ダイエットして痩せたのにリバウンドしてしまった

2020.11.25

ダイエットを始めると数日は頑張れるけれど、我慢できずに食べてしまう…少し痩せてもすぐリバウンドする…こんな悩みをお持ちではありませんか? 今回は、ダイエットしても結局また太ってしまうというお悩みをお持ちの方へ、リバウンド知らずのダイエット方法を薬剤師がお伝えします。

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リバウンドしやすい理由とは?

ずばり、リバウンドする理由は「無理のしすぎ(過度な食事制限、無理な運動)」と「ストレス」の2つです。

1.無理なダイエット

即痩せを目指す人がやりがちなダイエットが「過度な食事制限」です。
一時的に体重は減りますが、実際は、脳が「飢餓状態」と認識して少ないエネルギーを効率よく利用しようと働きます。そのため、エネルギーをなるべく消費せず、脂肪を溜め込みやすい低燃費な身体になってしまうのです。

さらに、食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌量が減り、我慢していた食欲を抑えられなくなってリバウンドにつながります。
また、急に行う過剰な運動はストレスにつながってダイエットにマイナスな影響を与えます。

食生活や運動習慣の改善は、負担なく続けることが大切です。無理のしすぎはリバウンドだけでなく、生活習慣病や摂食障害のリスクなど身体に悪影響が出るため注意しましょう。

2.ストレス

無理なダイエットや日頃の生活でストレスがたまると、ストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌や自律神経の乱れが生じます。コルチゾールは、糖を血液に乗せて全身に運びエネルギーとして利用するホルモンで、活動リズムを整えています。しかし、ストレスにより過剰に分泌されるとエネルギーとして消費できない糖が血液中に増えるため、血糖を下げようとインスリンという「肥満ホルモン」が増えて、体内に脂肪を溜め込むようになります。

また、自律神経が乱れて交感神経ばかりが優位になると、血管が収縮して血圧が上がるだけでなく血流が停滞して代謝が落ちてしまうため、冷えやむくみなどの不調や腸内環境の乱れが生じ、少し食べただけで太りやすい身体に変わっていくのです。

ストレスによるリバウンドを防ぐ方法

糖質はガマンするとリバウンドする!?

過度な糖質制限ダイエットは必ずリバウンドします。我慢せずに正しい方法で楽しくダイエットしていきましょう。

1.ご飯の適量

ダイエットをする上での糖質量の基準は、1食あたり20~40g、1日あたり(適正糖質)70~130gと言われています。

ご飯150g(茶碗1膳)で糖質が55.2g含まれているので、毎食半膳にすると良いでしょう。極端に炭水化物を減らすのではなく、自分に合ったバランスで徐々に調整していきましょう。
※ご飯などの炭水化物の量を減らす代わりに、タンパク質などのおかずを積極的に食べることが大切です。

2.間食の食べ方

急激な血糖値の上昇は体重増加につながるため、食後すぐの間食は避け、2~3時間後を心がけましょう。間食におすすめの時間帯は、消化器官が活発に働く14時~15時で身体に脂肪を溜め込むタンパク質「ビーマルワン」の働きが弱まる時間帯と言われています。
また、間食は糖質10g以下を目指しましょう。

【糖質10gの目安】
・ショートケーキ5分の1コ
・ドーナツ3分の1コ
・串団子3分の1本

アーモンドなどのナッツ類、無糖ヨーグルト、チーズ、いちごといった低糖質なフルーツなどを一緒に食べることで、血糖値の上昇を抑えて腹持ちも良くなります。カロリーオーバーに気をつけながら、実践してみましょう。

毎日チェック!成果を見てダイエットを続けよう!

ダイエットは自分に合った方法で継続することが大切です。
頑張った成果が目に見えるとモチベーションも上がりますよね。毎日の体重や歩数をチェックしていきましょう。面倒な方は、まずは1週間おきにできると良いですね。

・体重計をチェック
体重よりも体脂肪率と筋肉量をチェックしましょう。体脂肪が減って筋肉量が増えていくのが、理想的な痩せ方です。

・歩数をチェック
毎日8000歩を意識しましょう。下半身の大きな筋肉を使うことで、血流が良くなり1日の代謝がアップします。

やけ食い禁止! 食べること以外のストレス解消法をみつけよう

リバウンドしやすい人はこれまで食事制限をしていることが多いため、「食べること」がストレスを解消する方法になる傾向があります。やけ食いは罪悪感を生み、さらにストレスに変わって悪循環を生みます。
くせになりやすいやけ食い以外の、ヘルシーなストレス解消法を見つけましょう。

(例)
・アロマ
良い香りを嗅ぐことで、気分がすっきりしてストレスを解消できます。
イライラしたときは、柑橘・樹木・フローラル系の香りを。もやもやした気持ちをすっきりさせたいときは、柑橘・ハーブ系のリフレッシュ効果の高い香りがおすすめです。

・テトリスなどのゲーム
ゲームで気を散らしてストレスを発散することで、食欲が14%減退するという研究も報告されています。ストレス発散ができるゲームを見つけておくのも良いですね。

・入浴
38~40度のぬるま湯につかりましょう。気が巡ってストレスが解消されますし、質の良い睡眠につながり日々の代謝アップが期待できます。

漢方薬でリバウンドを解消しよう

「体質を改善してリバウンドから抜け出したい」
「ストレスによる過食を治したい」

そういった方には漢方薬がおすすめです。漢方薬は、一般的に西洋薬よりも副作用が少ないとされておりますし、漢方薬はストレスや過食を抑えてダイエットの効率を底上げし、生活習慣の改善だけではなかなか痩せられなかった部分をサポートしてくれます。症状や体質に合ったものを飲むだけでいいので、継続が苦手な方にもお手軽で、うれしいですね。

<リバウンドしやすい方にオススメの漢方>

・がっちり型で便秘気味、食欲旺盛な方:防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
脂肪代謝を促してお腹周りの脂肪を分解・燃焼するだけでなく、脂質の吸収を抑制し体内に溜まった不要物を便と共に外へ排泄してくれます。

・ストレスで食欲が増して脇腹あたりが張る方:大柴胡湯(だいさいことう)
胸のつかえ感やストレスを軽減させ、気分や食欲を落ち着かせます。また、体内の余分な熱を取り除くため、身体の巡りを改善し便通を良くする働きがあります。

・疲れやすく、イライラして過食してしまう方:加味逍遙散(かみしょうようさん)
気・血流の巡りを改善し、自律神経の乱れを整えてイライラを解消します。さらに、不足している血を補うことで、身体のバランスを整えます。

(参考)あんしん漢方

リバウンドしないダイエットルール6箇条

今回は、リバウンドから抜け出すためのダイエット方法をご紹介しました。

  • 過度な食事制限や無理な運動はやめましょう。
  • 糖質は我慢せず適量を、タンパク質は積極的に取り入れましょう。
  • 間食は低糖質な腹持ちの良いものを選び、14~15時に食べましょう。
  • 毎日、体重計や歩数をチェックしましょう。
  • 自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
  • 漢方薬でリバウンドしない身体を作りましょう。

ダイエットを成功させる秘訣は、無理をせずに継続することです。正しい方法で徐々に体重を落とすことで、リバウンド知らずのメリハリのある身体を手に入れることができます。
きれいになった自分を想像して、楽しんでダイエットしていきましょう!

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※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

杉岡弥幸

杉岡弥幸

北里大学で生薬学を学び、卒業後は大手漢方専門店にて漢方薬剤師として勤務。現在は自身のダイエット経験や健康に関する知識を活かして、漢方や養生による体質改善方法をWeb等で発信している。

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