生え変わり期の歯みがきの仕方は?
生えたばかりの永久歯はやわらかく、虫歯になりやすいので、できれば毎食後歯ブラシをするようにしましょう。寝ている間は唾液の量が減り虫歯のリスクが上がるので、寝る前は特にしっかりと。ランダムにあちこち磨くのではなく、歯を磨く順番を決めて、鏡を見ながら磨き残しのないようにしましょう。生えかけの歯や抜けている横の歯は、歯ブラシを横に入れたり、タフトブラシを使ったり、角度をつけて歯面にしっかり歯ブラシが当たるようにしましょう。歯が飛び出したりひっこんだりして凹凸がある部分は、歯ブラシを縦にすると磨きやすいです。歯間はフロスを併用するとよいでしょう。小学生のうちは仕上げみがきをするのが理想ですが、高学年になると仕上げを嫌がる子どもも出てきますが、最低でも小学校3〜4年生までは仕上げ磨きをして、段々と仕上げチェックに移行していきましょう。最終的に1人で磨けるようになるように、歯みがきの様子を見てあげたり、仕上げの時に手鏡を見せながら磨けていない部分を教えてあげて下さいね。フッ素入り歯みがき粉を少量使うのも効果的です。
生え変わり期のお悩みQ&A
Q1:永久歯の色が乳歯より黄色っぽく見えるのですが、大丈夫ですか?
A1:永久歯が乳歯より黄色っぽく見えるのは自然なことです。歯の表面は、「エナメル質」という半透明の硬い組織で覆われていますが、その内側に黄色っぽい「象牙質」という組織があります。永久歯の方が象牙質が大きく分厚いので、乳歯より黄色っぽく見えるのです。
Q2:3年生の息子上下前歯4本ずつは抜けたのですが、その後他の歯が抜ける様子がなく心配です。このまま放っておいてよいの?
A2:乳歯が抜ける時期には個人差があります。多くの場合、最初に下の前歯が抜けて永久歯に生え変わり、同じ頃一番奥の乳歯の後ろに「第一大臼歯」が生えてきます。7歳頃からは上の前歯が永久歯へ生え変わり、その後8〜9歳頃から12〜13歳頃にかけて、前から奥へと生え変わっていきます。14歳頃までには親知らずを除く永久歯が生え揃うことが多いですが、あくまで目安であり個人差があるので、あまり神経質になる必要はありません。3年生ですと9歳ですから、まだ上下4本ずつしか抜けていなくても大丈夫ですよ。
Q3:前の歯が生え変わりしている最中です。永久歯が斜めに生えてきたのですが、このままで大丈夫ですか?
A3:歯並びに関しては、経過観察で大丈夫なもの、顎の成長を促す治療が必要なもの、生えそろった後歯の矯正治療が必要なものなどがあります。心配な場合は、歯医者さんに相談してみましょう。
日頃の歯みがきに加えて定期的に歯医者さんで健診を受け、歯みがき指導を受けたりフッ素塗布をしてもらいましょう。永久歯は一生付き合っていかなければならない大切な歯です。しっかり歯みがきをして虫歯を予防したいですね!
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