そもそも料理は面倒くさいもの
「料理が苦手」「いつもマンネリ……」と感じていませんか?
「それでも家族のために」と気力を振り絞って、ネットで料理動画やレシピを調べて少しでも新しいものやおいしいものを作ろうと頑張っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、ネットや雑誌を参考にすると写真や動画の料理はとてもキレイでおいしそうに見えるので、自分以外はみんな料理上手に見えて、余計に自己嫌悪に陥ったり、焦ったりしてしまうことも。
そして、料理に苦手意識が芽生えてしまったり、面倒くさくなったりしますが、どうしても作りたくないときは、冷凍食品に頼ったり、テイクアウトを活用したりすることは悪いことではありません。
そもそも「料理は面倒くさいもの」「毎日、家族ために愛情込めてていねいに料理をするなんて無理!」と本多理恵子さんは言います。なぜなら、
- 献立を考える
- 買い出し
- 冷蔵庫にしまう
- 野菜を洗って切る
- 味付け
- 盛り付け
- 配膳
- 片付け
こんなたくさんの工程が毎回発生するから。
それならば、面倒くさい料理の回数を減らし、作った料理を使いまわす工夫を身につけてみましょう。
料理をラクにする考え方
「ついで仕込み」で明日ラク
流行りの「作り置き料理」ほど頑張らなくてもいい「ついで仕込み」を身につければ、料理がラクになります。
「複雑な料理ではなく、何にでも使いまわせるように『ついでに仕込んでおく』のが重要」と言う本多さん。
例えば、「玉ネギの薄切り」や「みじん切り」など、野菜を切るシーンで料理に使う倍量切ってしまいます。
さらについでに玉ねぎに塩・酢・砂糖・油を厚手のポリ袋に入れて和えて、冷蔵庫保存をしておきましょう。
そこに鰹節をかけるだけで簡単な副菜が一品完成します。冷奴やサラダにのせたり、ソテーした魚や鶏肉に合わせるのもOK。次の日の料理に活かせるのです。
完璧を目指さなくていい
本多さんは、料理を毎日するうえで大切にしたいのが諦めグセだと言います。雑誌やネットのレシピ動画を見本に作るとき、「レシピ通りに作らなくては」と肩肘を張っていませんか?
例えば…
ほうれん草がなければ、小松菜でヨシ!
和風だしを昆布茶で代用。
豆板醤がないから、味噌とラー油で工夫。
小さな機転をきかすことが、食材の無駄を減らしたり、精神的なプレッシャーも軽減してくれるはず。もしかしたら、全然違う料理になるかもしれませんが、それは新たな発見と捉え、その変化も楽しんでみましょう。
味変(あじへん)で料理を進化させる
多めに作って、翌日も同じものを食卓に出すと、作り手にとってはラクですが、家族のガッカリ感を感じたり、自分自身が引け目を感じてしまうことにもつながります。
そんな時はうまく「味変(あじへん)」がおすすめと本多さん。調味料や具材をプラスして、ガラリとアレンジすれば、立派な一品になります。
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