乳幼児期とは違う?【小中学生ママとの人間関係】PTAや受験期に気をつけたいことは

家族・人間関係

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 ママ友 小学生

2020.12.28

みんな気になる?ママ友問題…真の友か?ライバルか?学生時代や社会人になってからの友達とは違う、「ママ友問題」。現在50代、一男一女の母でもある筆者が、「プレママ・乳幼児期」から「高校生ママ」まで振り返って、たっぷり濃厚に掘り下げ、語ります。「うんうん、そうそう!」「え~~っ?違うなぁ!」さまざまなご意見の方もおいででしょうが…ちょこっと頭の片隅にインプットしておけば、もしもの時のトラブル回避やベストフレンドを見つけるための秘訣が潜んでいるかも?今回は、小・中学生のママ友編。

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ご近所付き合いとリンクする小中ママ友

前回はプレママから園児ママ時代に誰もが経験する、いわゆる「あるある」ネタを主にお話ししました。現在アラフォー、アラフィフのママであるsaita読者のみなさんにとっては、すでに過去のことだったかもしれませんが、ママ友との付き合い方の参考になっていれば幸いです。

今回の「小中学校ママ」の場合、公立校であれば、ほぼ全ての子どもたちが家族と同じ地域に居住しているため、子どもだけの関係だけでなく地域での関係とリンクする部分が多く、ネットワークが広がれば、知り合いも増え楽しいコミュニティが出来上がります。しかし、ひとたび失敗してしまうと、それを小学校の6年間プラス中学校の3年間まで引きずってしまうことになるため、慎重にならざるを得ない部分がでてきます。

トラブル多発のPTAは仲間作りで回避!

まず、ボタンの掛け違えが発生する現場として一番多いのが「PTA」です。しかしまた「かけがえのない友との出会いがあった!」と言う人が多いのも、この「PTA」。さて、どのようなトラブルが起こり、どんな出会いがここにあるのでしょうか。

PTA出典:stock.adobe.com

PTAのトラブルでありがちなのは、行動的かつ積極的な性格のママが「もっと合理的に!」「よりよい学校に!」と意気込むがあまり、子どもが低学年のうちから学校や役員に意見をするなど「スタンドプレー」が発端となる事例です。何の根回しも無く会議で突然今までのやり方を否定するような発言をしてしまうと、どんなに優れたアイデアでも、好意的に受け止めてもらえません。「子どもたちのため、学校のため」に力を合わせたいと思っているのに心に傷がつく…というのはとても残念。わだかまりを抱えて義務教育の9年間を過ごすのも悲しいことです。自分なりの意見を持つことは大切なことですが、公の場で発言するのは周りの状況を見て仲間を作ったり、相談できる先輩ママを見つけてからでも遅くはありません。目線を上(上昇志向)に持たず、まずは横(交友関係)に拡げ、周囲の人と関係を深めることからスタートしましょう。

次は「PTA活動が多くの出会いやきっかけを与えてくれた」と、語る人の経験談です。くじ引きで仕方なく引き受けた委員長職だったにも関わらず、活動にやりがいを見出し、人間関係が広がったことで、地域密着型のビジネスを起業するきっかけを得る人もいました。育児に追われて仕事を辞めてしまった人の中には「PTAで企画力や意見の違う人と折り合いをつける力を養うことができ、再就職までのいいステップになった」と語るママもいました。そしてそれらのママ全てが「大切な友だちに出会えた」と言い、子どもが成人してからも「ママだけは定期的に集まってるのよ」という話もよく聞きます。では、PTA活動に向いている人はどんな人?と考えてみると、その佇まいや性格にある共通点が思い浮かびます。PTAで成功するママは「冷静」で「決断力」のある人です。派手さは無く、新規オープンのお店の情報やコスメのブランドには詳しくありませんが、家族や友だちに依存することなく、重要な局面で的確な決断することができる人たちです。そんな人なら生き生きと大活躍できるでしょう。反対に、喜怒哀楽が表に出やすい優柔不断なタイプの人には向かないかもしれません。そうは言っても輪番やくじで引き受けなければならないことが多いのもまた事実。そんなときは頼れるベテランママに役員のノウハウを伝授してもらいましょう。

転勤族のママたちが「友だちを作るために引越し先では必ずPTA役員に立候補します」という話もよく聞きます。確かに地域や学校を知るきっかけになるには最適ですが、「いつも一緒のなかよしさん」を見つけようとするよりも、「職場の同僚」のような存在感で仲間を捉え、その中から気の合う人を見つけ出す、と考えた方が良いでしょう。活動をしているとさまざまなピンチに陥ることもあり、そんな時の助け合いで「お互い様」な関係が築かれ、仲が深まることが多いようです。

噂話は厳禁!受験期のママ友との付き合い方

PTAの次にトラブルや出会いが多いのが「受験」です。高校受験だけでなく中学受験もポピュラーになった今、あらゆる情報を持っている2人目、3人目のベテランママが話題の中心になっている場面が多くみられます。学校選びや塾選びなど、何を聞いてもこちらの欲しい情報を教えてくれます。ただ、そんな頼りになるベテランママは多くのママからの相談を受けるため、情報の漏洩については、ある程度の覚悟が必要かもしれません。なので、知られたくない情報(志望校など)は伏せた上で「子どもがひとりで通える範囲なら、どこの塾がオススメ?」「入塾テストの無いところはどこ?」などと軽く聞いてみる方が安心。悪気は無くても「つい…」という経験は誰にでもあるもの。それが受験の話題となれば、誰もが興味津々…貶めようという魂胆が無くても、誰かが誰かに口を滑らせてしまうかもしれませんものね。

また、受験という同じテーマに向きあう1年~数年の間に自分と感覚が合うママと出会うことができ、大切な友だちに発展することもよくあります。とにかく受験生ママはストレスが溜まります…そんなときに「わかるわかる!うちも同じよ!」と言われると、誰でもホッとしますよね。LINEで連絡を取り合ったり、時間を見つけてお茶をしてお互いの話を聞き合い「不安なのは自分だけじゃない」と分かち合うことで、仲が深まるというのは想像に難くありません。

小学校 受験出典:stock.adobe.com

PTAに受験…どちらも「大変なこと」には違いありませんが、文字通り「ピンチはチャンス!」うまくタイミングと距離感を考えれば、どちらもママ友からワンランク発展した「大切な友だち」と出会えるチャンス。全ての事柄を味方にして、よりよいPTA生活、そして受験生を支える日々を過ごしてくださいね。

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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